操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など



操体法を治療の一環として取り入れている医師は何人かいらっしゃるが、須永先生は新潟の病院に勤務されているドクターである。いつも操体の全国大会では姿をお見かけする。
さて、実際のところ保険適用治療で操体をやるとしたら、色々なシバリがある。まず時間がない。接骨院だったら、療した箇所に点数が付くわけだからそこ以外を治療することはできない(ことになっている)。また、脳梗塞で倒れたり、相手がご高齢の場合などは、「これから一つ一つの動きを指示しますから、ゆっくり動いてよく感覚をききわけて下さい。痛みや不快感があったらすぐやめて結構ですから、きもちよさがききわけられたら教えて下さい」とか連動を指示できない場合もありうると思う。なので、現在接骨院整骨院など、保険治療で操体法をやっている場合はどうしても手っ取り早い、「二者択一で楽なほうに動かして瞬間脱力」をやっているところが多いのだと思う。
このタイトルでも分かるとおり、リハビリに主眼を置いた内容だが、本当は介護やリハビリが必要な患者さんは、「瞬間脱力二者択一」「らくなほうにうごかして瞬間脱力」よりも、皮膚へのアプローチ(渦状波)のほうがいいのではないか・・と思うこともある。いかんせん、この本は操体に「皮膚に問いかける」というアプローチ法が出る前に出版されたのだから仕方ないか。
面白いと思ったのは脳梗塞後のリハビリで、喋るときのリハビリ。舌を突き出しやすいほうに突き出すというシンプルな方法だがいけると思った。また、以前脳梗塞のリハビリをしていた友人のお母様を座らせて、あがりやすいほうの膝を挙げさせたことがある。この時は脱力させず、単に無理させない膝の上下運動をゆっくり数回様子を見ながらやらせただけだが。その後、すたすた歩くので(杖なしで)驚いたことがある。