その昔、メールで予約を受けるとき「今度○○日に施療をお願いします」と、書いてくる人がいた。
あとで聞くとその方は、ある手技療法を受けられていたそうで、その手技療法は(今はどうか知らないが)無料でやっていたそうだ。
何でも予約しなくていいし、時間は3分ほどで終わるのだという。
「施療」という言葉はあまり聞き慣れなかったのだが、先日ブログに書いたとおり、「朴歯の下駄」という、野口晴哉氏の奥方が書いた本で改めてその言葉を見た。
辞書を引くと(infoseek辞書)
施療:貧しい人に治療を施すこと
と書いてある。
「施術」と「施療」では意味が全く違うのだ。
そういえば昔日本史で習った「施薬院」を思い出す。
試しにぐぐってみると、「ナントカ施療院」というのが結構ある。
「治療院」というのは、鍼灸師や指圧マッサージ師など、医療系国家資格を持っていないと名乗れない。
なので、一般的な手技療法家が
「治療、という言葉は使えないし」
「施術院、というのはなんだかなぁ」
ということで
「施療院」とつけたのだろうが
彼らは施療、という意味を調べて名付けたのだろうか。
少し気になる。