操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

オトコとオンナの深い穴

発刊されて10年を越してなお売れているこの本、文庫版として発売された。

なかなかカバーをしないで持ち歩くには度胸がいるかもしれない(笑)『四十八手図』である。日本髪に結った男女が無表情にでも一生懸命?にやっている。この表情が何とも言えない。

また、タイトルの『穴』は、『はまると抜けられない』しかし『はまると楽しい』。
作者の大田垣春子氏が何故このテーマを選んだかというと、「セックスは男のもので、女がそれに口を出すのははしたないものだ」という風潮に逆らいたいという気持ちが強かったからだと思われる(後書きより)

ホストクラブ、お見合いパブ、キャバクラ、デリヘル、彫り師、ストリップ、女性専門出張性感マッサージ、マット性感、ニューハーフ、スワッピングパーティ等々、それらを取材観察しているのである。
巻末の「江戸の深い穴事情・・・」も面白い。『茶屋』ってよく時代劇に出て来るが、あれもお茶屋の娘は交渉次第とか、矢場(現在でいうゲーセンか?)で矢を広う矢場女、湯屋にいる湯女とか。いつの時代も人間はあまり変わらないようである。

そういえば、表紙裏表紙の絵の中に、大田垣氏のオリジナル、四十九手目が書かれている。この時だけは無表情な男女がにっこり笑っている。。。。