操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

問題を起こす人が成功する

この本は中古で買うしかないらしい。私は例によって「モバイル中谷塾」で読んだ。ここで言う「問題児」とは「こまったちゃん」ではない。ここで言う「問題」とは自分の前にある壁だ。2001年の本だが、何故「中谷本」の表紙はシンプルなデザインが多いのか、その理由にも言及している。

  • 解決を妨げているのは過去の成功体験
  • 解決を妨げているのは、ただのプライド
  • 数字を否定する人は、数字に負けている

「君は問題児だね」と言われる人が、成功する
問題児が、世の中を変えるのです。
誰でも問題児になることはできません。
成長の可能性を持っているからこそ、問題児になれるのです。
ただ問題児であるだけでは、成長できません。
問題を解決しようという意志を持って、方法を身につけなければ、ただの不良で終わってしまいます。
問題児が問題を解決する方法を身につけたら、一気に生まれ変わります。
問題がなければ、生まれ変わることはできないのです

お金がネックになっている問題は、本当はお金以外に問題がある。
自分でこれが問題だと考えているものは、大体ずれていることが多いです。
ずれている問題を一生懸命考えていることが、いつまでたっても問題解決に近づけない原因です。
問題の本質からポイントがずれていることをまず発見することです。
そのいい例が、今自分が壁を越えられないのは、お金が原因だと思っている人がたくさんいるということです。
人間はお金に対して弱いのです。
たとえば問題点になる要素が10個あった時に、お金の問題が10個入っていると、「やっぱりお金が原因だ」と思ってしまうのです。
一番の問題がお金なんだと思ってしまうと、他の問題が見えなくなる。
お金の問題は、現実よりも大きく見えがちです。
仕事をする時、「これができないのは予算がないからだ」「予算がもっとあればね」という話になってしまうのです。
でも、一番の問題はじつはお金ではないことがほとんどなのです。
お金の問題が解決したとしても、問題の本質の解決にはなっていないのです。
本当はもっと心の問題を考えなければいけないのに、すべてがお金の問題にすりかわってしまっているのです。
ビジネスにおいても、自分がやりたい夢においても、すべてにこういうことが起こっているのです。
本当はお金の問題ではなくて、その他に問題の原因があるのではないかと考えなくてはいけないのです。
では、原因を解決したらその問題は解決するかというと、そんなことも決してないのです。
やろうとしていてできない原因が、お金がないことだと思ったら、お金の次に問題になっているのは、何か考えてみましょう。

お金の問題は大切だ。色々本を読んでみたが「ない」というとやはりお金さんの足が遠のくらしい。また、世の中には「清貧のほうがエライ」という深層意識を持っていて、それがお金さんの足を遠ざけているとか。
ちなみに、中谷本には「お金持ちはお札の向きがそろっている」という本もある。

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お金は使えば使うほど増える

お金は使えば使うほど増える

中谷本を読んで、私にとって使ってもなくならない財産とは、「操体」と「操体の学び」と思ったことがある。

解決の見つからない人は、酔っ払いと同じ。解決を望んでいない
悩み事を持っている人は、本当は悩み事が解決することを望んでいない。
悩みや問題をできるだけ複雑なほうへ持っていこうとします。
ところが、問題はシンプルにしていけば、そんなに難しいことはないのです。
解決するためには、複雑な問題を単純で小さな問題にしていかなければなりません。
複雑そうに見える問題も、本質的なところごく単純な問題です。
三者がアドバイスをして、こうしていけば簡単に解ける手がかりができるのではないかと言うと、ご本人はわざわざ複雑に持っていこうとします。
たとえば、酔っ払いがぐずぐずと堂々めぐりの話をしている。
「でも、それはこういうことだよね」と言うと、「そんなに簡単な問題じゃないんだ!」と言って怒ります。
ぐずぐず言うことが酒の肴(さかな)になって、長時間お酒を飲みながら楽しんでいるのだから、そこで解決しようとすると怒ります。
酔っ払いだけではなく、普通の人でも簡単に解決しようとすると、怒ってしまうのです。
自分の目の前に立ちふさがっている問題がなくなるのをイヤがっているのです。

解決したいと言いながら、本心は解決したくないのです。
そういう問題は絶対解決しません

残念ながら、こういう人が私の周りにもいる。「イタい人」とか「残念な人」というのだろうか。
「助けてほしい」と言ってきても、こちらがアドバイスすると、「自分の考えとは違う」と言う。こちらも助けようがない。

また、症状疾患を抱えた人の中にも、このような人は存在する。病気の状態にあったほうが、本当は幸せなのだ。
心理カウンセラーがカウンセリングを行って、経過もよく、あと一度のカウンセリングでもう大丈夫、という最後のカウンセリングの時に、具合が悪いとか何かしら都合をつけて来るケースは結構あるらしい。
本人の治りたい、という願いでスケジュールを組むと、しょっちゅう当日に風邪や調子が悪いのでキャンセルすることもある。
治りたい、と言いながら、本心は解決したくないのだ。