操体法大辞典

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いつでもどこでも「瞑想入門」操体の「視診」には瞑想が役立つ

いつでもどこでも「瞑想」入門 (PHP文庫)

いつでもどこでも「瞑想」入門 (PHP文庫)


内藤景代先生の文庫書き下ろし。景代先生の「こんにちわ私のヨガ」は、12歳の私にとって衝撃だった。12歳という若さ(幼さ?)で、この本に出会っていなければ、私の人生違っていたかもしれない。
私は14歳くらいから瞑想をしていたが(勿論景代先生の本がテキスト)、18歳位の時、瞑想中に額からものすごいパワーが入ってきて、後ろにひっくり返りそうになったことがある。なかなか不思議な体験であった。

最近でこそ、ヨガは女性のやるものという風潮があるが、当時ヨガは男性がやるものだったのである。景代先生の師でもある沖正弘先生は、橋本敬三先生とも交流があった。橋本先生は、沖先生の「ヨガの楽園」という本に巡り会い(鍼灸学校の生徒が「橋本先生と同じ事を言っている本がある」と、持ってきてくれたらしい)、確かに似ている、と書いておられる。また「沖先生のはハードヨガだね。僕のはソフトヨガだよ」とも書いておられる。これは、動きが激しい柔らかいではなく、息食動想の全てに当てはまるのだろうな、と思う。ヨガのポーズがハードで、操体がソフトというだけではない。
ちなみに、三浦先生も沖先生の道場に行ったことがあるそうだ。



三浦先生は数年前、新宿の朝日カルチャーセンターで操体のクラスを持っていた。私はその時何度か鞄持ちで一緒について行ったが、景代先生も沖先生のカバン持ちで朝日カルチャーセンターに行ったそうである。

NAYヨガスクール
内藤景代先生のヨガとは

ある秋、自分を外から見つめ直そうと思ったのと、操体以外の動かし方をしてみたらどうだろう、いうことで、本を初めて読んでから相当の年月が経っていたが、NAYヨガスクールの門を叩いた。特長的なのは、皆名前で呼ぶことだろう。
女性はヨメに行けば名字が変わることもあるし「○○ちゃんのお母さん」とか呼ばれる。男性も「○○部長」とか「お父さん」とか呼ばれる場合が多い。「自分」に戻るのである。
クラスの内容は、ポーズと呼吸法と瞑想が中心。月に一度集中講座がある。景代先生から直接指導が受けられる。お勧め。
私も何度か参加したが、日曜日なので操体の講習とバッティングしてしまい、なかなかチャンスがない。

さて、本書で紹介されている瞑想の効果とは?

  • 人にやさしくなれる
  • 自分に自信がみなぎる
  • よい縁を引き寄せる
  • 判断力がさえる
  • 体のめぐりがよくなる
  • 幸せな気分で満たされる
  • もっと素敵な自分になる

瞑想は幸せになる最大の方法です。でも、「そんなすごい瞑想は、準備が大変なのでは?」と敬遠される方がいるかもしれません。けれども、瞑想は、体1つ、用具いらずでどこでもできます。

操体の「想」の部分は「言葉の統制(言葉をコントロールする)」がメインであるが、瞑想を取り入れるのも1つの手だ。操体法東京研究会の定例講習では、講習に入る前に数分間瞑想をする。
瞑想の訓練で「ありありとイメージする」「集中」「ぼんやりとした集中」などをやった。これは慣れてくると、頭の中でビジュアライズできるようになってくるのである。私はこの訓練を積んでいるので、師匠の模範実技などは全部頭の中で再現できる。また「ぼんやりとした集中」の練習も相当やったが、これは「視診」の時に非常に役に立つ。
講習中、私に「凝視してもわからないよ」と言われる受講生がいるが、目を皿のようにして、目を見開いて凝視しても、異常はわからないのである。「投網で魚を狙うように」という表現がぴったりで、拡散しているのだけれども、同時に集中しているのである。だから、20名位で一度に実技をやっている時、介助を間違っていたりする(それが指一本でも)と、わかるのだ。

瞑想が視診のトレーニングになるなんて思いもよらないかもしれないが、これが役に立っている。考えてみれば、勉強も読書も、英語もヨガも瞑想も太極拳外気功も、中学生の頃お遊びでやっていたリフレクソロジーも、操体以外の手技療法も(できるけど、敢えてやらないのである。私は「めちゃ痛い」のもできるし、ボキボキもできる。外気功もできるのだが、やらない。操体で足りるからだ)全部現在の操体に役に立っている。

ハッピー体質をつくる3分間瞑想―心と体がオーラに輝く月の意識のヨガ瞑想

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ヨガと冥想―入門から神秘体験へ

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