操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

不眠症対策と操体。日々のちょっとしたお手入れ。

いらっとしたら、耳の穴をマッチ棒でつつくとよい、という話を書いた。

耳の穴の下側には、副交感神経が通っているそうなので、そこを刺激すれば
落ち着くということらしい。

私はマッチ棒ではなく、黒い綿棒を愛用しているが、黒い綿棒を考えた人はすごいと
思う。人間の性(さが)なのか、耳の穴を掃除したら、綿棒をついつい見てしまうのは、常である。その時黒い綿棒だと「うわっ」と思うほど異物が付着しているのがわかる。

というわけで、寝る前に耳掃除(副交感神経優位に持って行く心意気)をしている。

ちなみに「人の話を聞かない人」というのがたまにいるが、私の経験から言うと、
耳の穴が硬くなっている。一度「ちょっと耳を見せなさい」と、耳の穴付近を触ってみたところ、ひどく痛がるのだ。
詳しく聞いてみると、お母さんがおしゃべりで口うるさかったのだそうだ。
年中小言を言われていたので、聞くのがいやになってきて、無意識のうちに聞くのを拒否していたらしい。その後その人がどうなったかは知らないが「耳の穴をかっぽじってよく聞け」というのはあながち間違いではないのである。

また、ボケ防止にいいらしいのが、耳の穴に指をつっこんでマッサージし、指をぽん!と抜くというのがある。また、耳を中指で半分に折って、人差し指で中指を叩くようにして、耳の後ろの骨を叩くと、耳の中で「キーン」という金属音が聞こえる。これもボケや難聴防止にいいらしい。

歯磨きするように、耳もお手入れしたほうがいいに違いないのである。

さて、9月後半の秋分の日は、昼と夜の長さが同じになる。
既に夏至は過ぎているので日は段々短くなっている。

朝は大分過ごしやすくなり、朝の散歩(ウォーキング・メディテーション)に
出かけても汗びっしょりということはなくなってきた。

やはり、朝早く起きて歩くと、夜ぐっすり眠れる。
からだの疲れと脳の疲れは違う。
からだの疲れは脱力して横になるととれる。からだが眠るから。

脳の疲れは、逆に瞑想のように、正座や安座で、背筋を伸ばし、
背骨がS字カーブを描くようにすると、とれるらしい。

ちなみに、朝早起きして歩くと、昼間猛烈に眠くなり、
ほんのわずかな時間だが、爆睡することがある。

目覚めはものすごくすっきりしている。量より質なのだろう。

いわゆる「意識飛び」の現象と同じだ。

意識飛びの現象が起こるのは、第三分析(D3)刺激にならない皮膚への
アプローチと、足趾の操法である。
この二つは脳を眠らせるらしい。たまに、脳は起きていて、からだは寝ている
こともある。ぐうぐういびきをかいているのだが、「起きてます?」と、聞くと

「起きてます」ということなどもある。一度脳波とか調べてみたいものだと
思う。多分α波が出まくっているのでは、と思ったりもする。