操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

原始感覚を磨くこと。それがこれからの健康です。

先日ある大学の先生の、操体(法)のワークショップに参加しました。
その先生は「原始感覚」を「逃避反応」と、捉えていたようです。

要はくすぐると自然に身をよじるとか。
反射運動もそうですね。

 

しかし、橋本敬三は、原始感覚を
「快か不快かききわける力」と言っています。

 

逃避反応や、反射とは、ちょっと違う感じ。
「直観」「直感」って反射や逃避反応とは

ちょっと違いますよね。

その違いをわかっていただければなと。

ま、それはおいといて


ある本の存在を知りました。

 

先日、ある女優さんが若いのにガンで亡くなられ、
金の延べ棒で体を撫でると言う療法に頼っていたと聞きました。

 

うん、私もその治療法を知ってます。
というか、昔「(その療法を商売に)やらない?」って進められたことがあるから。
(勿論やったことはありません)

 

私のポリシーは、モノを使わないということ。
まあ、タオルなんかは使いますが、基本的に
モノを使わないことです。
また、外的な刺激をからだに与えないこと。

 

さて、この本ですが、

 

オトナになれば、その人がどういう治療を受けて
どういう亡くなり方をしたいのか、ある程度決めることができるけど、
子どもや赤ちゃんは、決めることができないんだよね。。

 

例えば助産院で新生児にホメオパシーのレメディを処方して
赤ちゃんが亡くなったとか。

 

実は、小学校6年の時(丁度ヨガの本とか読み出した頃)、
近所に住んでいた一学年上の女の子が、
病気を苦に自殺しました。
理由は、ご両親の宗教上の理由で、治療を受けさせなかったとのことでした。

これは、その子を知っていた私にとってもショックな出来事でした。

 

「ニセ医学」に騙されないために   危険な反医療論や治療法、健康法から身を守る!

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操体というのは、大正時代、最先端の西洋医学を学んだ、橋本敬三という
ドクターが創案したものです。

 

脚光を浴びたのが80歳の時です。
それまで「薬も注射も使わない」ということをやっていたので、
「妙なことをやってる」し、今では結構いらっしゃいますが、
西洋医学の医師なのに、鍼灸師の免許を持っているという方でした。

 

上記の本で批判している「千島学説」にも興味があったそうです。
要は「変わったお医者さん」だったんです。

 

それがあるとき、筋ジストロフィーの男の子が
操体法を受けて変わった(治ったわけではないけれど、
あきらかに変化があった)というドキュメンタリーがNHK
放送されてから、日本中から医者に見捨てられた人が
集まってきたという話です。

 

でも、西洋医学を拒否しているわけではなくて、
「整形外科と歯医者は必要だ」とおっしゃっていたそうです。

 

まあ、それはおいといて、
ポイントだけ押さえておいてください。

 

これからの健康というのは、
原始感覚(快か不快か、あるいは好きか嫌いか)を
磨くことが一番です。

「原始感覚が鈍っている」と言います。

 

情報が溢れすぎて、
自分で選ぶとか、自分で決めることが
少なくなっているのです。


つまり、自分のからだで「快・不快」を
確認できるようにするトレーニングをする必要があります。

 

あと、もう一つ。
本を読むことです。


これはまた後で。