橋本敬三先生の本に「アタマに卵の大きさくらいの痛みを訴えるお婆ちゃんがいた。足の裏を見るとウオノメがあったので、それを削って全身を整えたらアタマの痛みは消えた」(意訳 畠山)というのがある。
これと同じことを以前私のハハが言ったので、「どれ、足の裏」と、足底を診たら、見事なウオノメがあった。スピール膏を貼るように指示し、歪みを整えたらアタマの痛みはなくなった。
足趾の操法の際には、足の裏も勿論何気にチェックする。
ウオノメがあったら、少しばかり要注意だ。タコもそれに準ずる。
私の知人は、ウオノメが痛むと腰痛も起こると言っていた。
相関性は否めない。
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ウオノメは無意識のうちに歪みを作ることがある。
以前、足趾の講習の際、M君の足の裏の巨大なウオノメを取る、という実習をやったことがある。モグサは準備し、お灸は鍼灸師のメンバーにやってもらった。
まあ、お灸も自分でやる分には構わないので、自分でやりたいヒトはやってみてもいいと思う。しかしプロに言わせると「せ○ね○灸」などでは、やはりウオノメには対処しずらく、やはりもぐさを撚って使うほうがいいらしい。
M君の巨大なウオノメは、結構無残に焼け焦げ、それが数週間続いた。
そろそろ根っこも焼けたかな、と言うとき、三浦先生が「橋本敬三先生が、ウオノメの患者さんにやっていたやり方」を見せてくれる、というチャンスに恵まれたのであった。
橋本先生は、お灸で焼くというよりも、二枚刃のカミソリの刃でウオノメを削いでいたのだそうだ(こんな感じ、と見せて頂いた)。
そして三浦先生は、焼け焦げたM君のウオノメの死骸?をカミソリで深々と切り取った。
「うわ〜、痛くない?」とM君に誰かが聞くと
「大丈夫ですよ」という答えが返ってきた。
ウオノメは結構深くまで焼けているので、痛みはないようなのだ。
また、ウオノメの芯は結構深いところにあるのだ。
あれから5年以上経つが、M君のウオノメは再発していない。
そして、私と言えば、ハダシにサンダルで夏を謳歌したお陰で(ハダシとフットのジェルネイル、というのが夏のたのしみ)、右足の第三指の裏、三指球というのか?に、ウオノメの子どもみたいなものが出来てしまった。
歩くと多少痛むし、長い時間歩くともっと痛む。
というわけで、久しぶりにスピール膏を買った。お灸を据えてもいいのだが、何せもぐさがない。これはまずスピール膏だろう。