さて、前回から大分間が空いてしまいましたが、修行の続き。
バスで数分緑豊かな山道を走り、塾生一行は目的地「大多喜南無道場」こと、日蓮宗法受山妙厳寺(みょうごんじ)に到着しました。
歴史
古いお寺です。もともと真言宗だったそうですが、日蓮宗に変わったそうです。
ブッダの時代もそうですが「参った」と思ったら、潔く弟子入りするんですね。
★私も、それまでの操体を封印して、三浦先生に弟子入りしましたので、このあたりは「そうだよな」と思います。
★ヘンなプライドやしがらみに縛られないで、自分が「これを知りたい」という師匠が見つかったら、アクションを起こす。大事なことです
さて、今回はA班(今回はA班希望者が少なく、A班は15名という少人数)に参加しました。
女性6名、男性9名くらいです。
女性は二部屋に別れ、私は四人部屋になりました。
まずは荷物を置いてガイダンスを受けます。
鳴り物のこととか、当番の説明などです。
朝は梵鐘が鳴るまで静かにしているとか。
そして本堂で開講式です。
家の近くの父のお墓があるお寺(妙蓮寺といいます)も日蓮宗なので、本堂のしつらえはやはり似ています。こちらの本堂は平成に入ってから改修したそうです。
我が家の場合、お盆やお彼岸には、家まで住職(まだお若いのですが、先代のご住職も彼も、私の操体のクライアントです。お坊さんは腰痛持ちが多い??)が来てくれますし、法事の時はお寺まで出向いたりしますが、実際に自分が本堂でお経をあげるというのは勿論初めてです。
輪袈裟のかけ方とか数珠の持ち方も勿論わかりません。
★この前頂いたお数珠、調べてみると日蓮宗のお数珠だということがわかりました
★お数珠で宗派がわかるなんて、私もマニアの領域に入ってきたのかもしれません・・
その辺りは、仏教塾の先輩がきびきびと指導して下さいます。
そして、作務です。
初日は掃除だったのですが、私は二日目、風呂焚きと薪割りをやったのですが、何せキャンプもしたことがないもので「薪に火を付ける方法」とかは、恥ずかしながら初めて知りました(汗)。
★部屋からみた裏庭。イノシシよけか、ネットが張ってあります。
★当番表
そして講義をはさみながら、本堂で静坐と唱題行に入ります。
私も正座は慣れているのですが、今回、絨毯の上での正座と、畳の上での正座の違いがよくわかりました。
座って合掌していると、遠くから、太鼓の音と、お題目が聞こえます。
それがだんだんと近づいてくるのですが、それが何とも言えない感じです。
「ああ、この場にいてよかった」というのでしょうか。
そして、お題目を唱えるわけですが、徐々に早くなり、またゆっくりになります。この間、何分くらいなのか分かりませんが、結構な時間ではないでしょうか。
そのうち、本堂内も薄暗くなってきます。
同じ言葉を繰り返すと、人間、トランス状態になりますが、
「宗教的法悦とは」ということを、ほんのちょっと体験した気がしました。
その後の「静坐」は何ともきもちよく終えることができました。
朝は「朝勤」夕方は「唱題行と静坐」をやります。
やってみてわかったのですが「まあ、1回やってみてよ」としか言えません。
まずは「体験してみること」なのです。
敢えて言えば「アタマをつかうこと」「からだをつかうこと」のアンバランスをリセットするような感じです。
そして、唯一??のたのしみ?
食事です。
食事にも作法があります。
例えば、回りの人と食べるスピードを合わせるとか、最後はほうじ茶が出ますが、たくわんを一切れ残しておいて、それで茶碗をキレイにするとか(昔の人はやってたんですけどね)。
そして、二日目の夜になる頃には、足が痛い(笑)。
普段どんなに使ってない(使ってるつもりなんですけど)のか、筋肉痛になりました。