2019年春季東京操体フォーラムはお陰様で無事終了致しました。
秋に引き続き「身体芸術と操体」というテーマで、発声をはじめ、身体表現に関しての興味深い発表がありました。
また、恒例のTシャツ、今回は三浦先生のイラストによるものですが、色がライトパープルで、会場が春らしいいい感じになりました。
個人的に面白いなと思ったのは、日下実行委員の発表で、チャクラが本来は内臓に沿っていて、脊柱を通ってど真ん中ではなく、左に少し寄っている、ということでした。
普通、チャクラの図などを見ると、脊柱に沿って正中を通っていますよね。
それが何故、真ん中正中に伝わったのでしょうか?
そういうことを考えると、色々な謎が解けてきます。
また、今回は相談役の川崎隆章氏(私がISIS編集学校時代師範代&大師範だった)から、若手に対し、そろそろ「比喩」で言い換えるとか、編集的な要素があってもいいんじゃない?というアドバイスがありました。
さらには、三浦先生の講義では、私が先生に伝えた易の「山風蠱初六」(さんぷうこしょりく)についての話がありました。
初六。幹父之蠱。有子考无咎。厲終吉。
○初六。父の蠱(こ)に幹(かん)たり。子有り、考(ちち)咎(とが)なし。
厲(あや)うけれども終(つい)に吉(きち)。
父(先代)が残したもの。どれほど素晴らしいものであっても時間が立てば、時代にそぐわないとか不具合が見つかってくるものである。後に続く者(継ぐ者、後を委ねられた者)は、それを正して修正しなければならない。
途中に邪魔が入ったり、反対されたりするが、結果的には先代の過ちや不具合は正され、先代の名誉も守られ吉となるのである(畠山訳)
なんだかどこかで聞いたような話ですね(笑)
先代が作ったもの(志半ばにして、完成させることなしに世を去る)は、どんなに素晴らしいものであっても、間違いがあったりするものである。それを修正しながら発展させるのが、後進の役目です。
楽から快へ。皮膚へ。呼吸へ。
昨日のフォーラムでは、実技のデモンストレーションで、私が口頭で、実行委員の瀧澤、寺本両氏が被験者操者役で演じてもらいました。
第一分析
D1'(ディーワン・ダッシュ)限りなく第二分析に近く、狙い撃ちできる
第二分析
第三分析から第五分析は、三浦先生にお願いしました。
ちなみに、私自身第一分析は現在殆どやりません【D1'があるも〜ん】。
なので、久々にやりました。操者役の寺本実行委員も被験者役の瀧澤実行委員も、慣れないことをやったので大変だったでしょう。
何が大変かというと、古典的第一分析は、第二分析以降を知ってしまうと「重たい」んです。「楽か辛いか」というのはよく分かるのですが、きもちのよさ、というものではないんです。
ちなみに、D1'のメリットですが、
- きもちのよさをききわける余裕がない
- きもちのよさがわかりにくい
- 操体は初めて
- 瞬間脱力が苦手
と言う場合に有効です。
7月15日は「操体マンダラ」、秋のフォーラムは11月23日に開催致します。