2023年春季フォーラム | Tokyo Sotai Forum
今年の春のフォーラムのテーマは「健康寿命につながる健康学」。
平均寿命から寝たきりや認知症など介護状態の期間を差し引いた期間。
あるいは
健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間
のことです。
寿命は延びたけれども、寝たきりであるとか、要介護は増えているのが現実です。
操体はもともと「どこかを壊して不調になった人を治す方法」というよりも、「未病医学」(健康な人が病気にならないための医学)」という側面があります。
そして、東洋医学書の有名な言葉に
「上工は未病を治し、中工は已病を治す」
というのがあります。こちらは、操体の創始者、橋本敬三先生も著書の中でふれています。
上工というのは、腕の良い、一流の医者・治療者をさし、中工は普通、あるいはほどほどの医者・治療者をさすと考えると良いでしょう。
つまり、一流の腕の良い医者は、病気にならないうちに、治してしまう(未病、症状疾患にならないうちに)。
普通の医者は、今起こっている症状疾患のみを治す、という意味です。
操体と西洋医学の異なるところはいくつかありますが、1番違うのは「病気になる順番」と「治る順番」が逆だというところです。
ざっくり言うと「ウツワの外からの原因を考える」のと「ウツワの内側、ウツワの持っている器質から原因を考える」の、違いです。
西洋医学は「症状疾患がおこり、病名がついてから治す」ので、「未病」という概念はほぼありません。微症状は「不定愁訴」と言われ「自分では原因がわからないカラダの不調」です。なので、病名もつきません。
しかし、そういう人の方が多いのは皆さんよくご存知ですね。
今回は、未病医学と健康寿命と操体のかかわり、活かし方について発表いたします。
****
テーマ「健康寿命につながる健康学」
操体・操体法指導者 操体を勉強中の方へ
実行委員からひとこと、はこちら
開催日時:2023年4月29日(土)昭和の日 9時~17時
開催方法:会場(三軒茶屋)とオンライン(zoom)のハイブリッド
(会場参加は一般社団法人日本操体指導者協会会員優先とさせていただきます)
参加費用:
A:前夜祭、記念Tシャツ一枚込み(申込みフォームにてサイズをお知らせ下さい)10,000円
B:フォーラムのみ参加 7,000円
プレゼンター:三浦寛(東京操体フォーラム理事長)東京操体フォーラム実行委員
健康寿命とは
「健康寿命」とは、WHOが提唱した新しい指標で、平均寿命から寝たきりや認知症など介護状態の期間を差し引いた期間を指します。
操体は、もともと未病医学であると創始者、橋本敬三医師は言っています。
未病医学は、健康寿命に繋がるのです。
寿命が延びるにつれて、介護の問題も増えてきています。今後は「どうすれば健康寿命を延ばすことができるか」(寝たきりや介護状態を防ぐか)ということにますます注目が集まるでしょう。
これは、単に運動すればよいとか、○○を食べればよいとか、そういう問題ではありません。
多方向から(例えば、息食動想、環境、重心軸など)健康を見据える必要があります。
昔から「食のプロ」「呼吸法のプロ」「運動のプロ」「心のケアのプロ」「環境問題のプロ」「からだの重心などに関するプロ」は存在していましたが、それらのプロは「そこだけ」見ていました。
操体は、当初から「ボディのバランス現象」と「息食動想」は、関係していると考えており、これらを別々のものではなく、同時相関相補連動性として、包括して見てきました。その、包括的な見方に、操体の第五分析が加わり、健康寿命のための「未病医学」としての操体は、ますます進化しています。
今回の東京操体フォーラムは、これからますます注目されるであろう、健康寿命について「健康寿命と健康学」というテーマでお送り致します。
プログラム
9:00- 09:10 開会の挨拶 三浦寛幸・瀧澤一寛(てまり堂)
9:10-10:30 「わたしにとっての健康、からだにとっての健康」
(タスクフォース:瀧澤一寛・寺本雅一・三浦寛幸)
10:40-10:50 休憩
10:50-11:20 「からだの不調が操体を学ぶきっかけ」石田哲也
11:20-11:40 友松誠(からだバランス調整院)
11:40-12:30 0:50 午前の部 総括
12:30-13:30 昼休憩
13:30 14:30 「健康寿命につながる健康学」三浦寛(人体構造運動力学研究所)
14:30-14:40 休憩
14:40-15:40 「人生とは何か」、「生きるとは何か」半蔵
15:40 15:50 0:10 休憩
15:50 16:50 「感染症予防の観点からみた健康法のウソホント」岡村郁生(操快堂)
16:50 17:30 総括