操体法大辞典

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恒常性(やらない理由)

去年から、私と実行委員の寺本君、三浦寛幸君で、交代で往診に伺っている方がいらっしゃいます。

 

両膝からの下の皮膚の傷が何年も治らず、皮膚移植しかなかったのですが、今では皮膚の移植をせずに、傷も少しずつですが、塞がってきています。

この方は「とってもきもちがいいですね」とおっしゃるのですが、

「きもちいい」と、声に出すことで更に治癒力がアップしているような気がします。

皆さんもきもちよかったら、声にだしてみてくださいね。

 

私の話ですが「疲れた~」という代わりに「癒される~」という言葉を使うようにしてみました(口ぐせの実験です)。

 

私は銭湯派なので(風呂が大きくて熱いのがいい)、銭湯の大きい浴槽に入ると「癒される~!」と言うようにしています。もはや習慣です。

そうすると、すごくいいんです。何がいいかというと、癒されるんです。癒し効果がアップするような感じなんです。

 

さてタイトルの「恒常性」ですが、先の足の怪我がある方、周囲にも膝が悪いとかどこそこが痛いとか、そんな方が沢山いるんですが、「操体(足趾の操法他)って本当にきもちいいんですよ」とお伝えしても、興味は持つそうなんですが、そこで終わってしまうとか「え~、でも」みたいな感じになるそうです。

 

新しいことをやろうとする時、脳は「死なないため」になるべく回避しようとします。

「今までで足りてるんだから、いいじゃない」
そして新しい事を「しない」理由を探します。「する」理由よりも「しない」理由を探す方がすごく簡単なのです。

 

また、これは実行委員のIさんに聞いたのですが、知りあいに勧めても「それって何やるの?何に効果があるの?」とか、情報収集が先行し「やっぱりいいわ」となるのだそうです。

 

以前「操体を受けて、クセになると困るから」と言って受けない人がいましたが(実話です)、クセになったら自分で覚えて心ゆくまでやればいいのにな~!と思いました。

 

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