遅くなりましたが、11月23日、勤労感謝の日に、秋季東京操体フォーラムを開催致しました(ハイブリッド開催)。
テーマは「アートと操体」。私は「白樺派と操体」というテーマで、橋本敬三先生が関わっていた、新潟の「アダム社」について発表しました。
これについては、追って詳細をお知らせしますが、橋本敬三先生が、我々が想像していた以上、芸術活動に携わっていたことがわかりました。
橋本敬三先生は、新潟の白樺青年だったのです。
橋本敬三先生は、新潟医専時代、同級だった式場隆三郎先生と「アダム社」という同人誌に集っていました。
「アダム」というのは、彼ら新潟の白樺青年達が発行していたものですが、白樺派を代表する作家、武者小路実篤氏を新潟に呼んで講演会を行った後の写真「あれ?この人、もしかしたら敬三先生?」という写真がありました。
(式場隆三郎回顧展 図録より)
敬三先生は、耳が特徴的なので、他の写真でも耳チェックをして、温古堂の橋本千春さんにご意見を伺ったところ、敬三先生でしょう、というお返事を頂きました。
私も、三浦先生がもっておられる「橋本家の歴史」(という私家版小冊子があります。三浦先生は、橋本敬三先生に頂いたのだそうです)を見せて頂いたことがありますが、新潟医専の頃(20代前半)の写真はないようです。
この他にも「ちくま芸術文庫」に「新潟の白樺青年」ということで、「橋本敬三」の名前を見つけることもできました。
また、白樺派の青年達の、生命と恋愛、肉欲も肯定的に受けとめる、という姿勢が「救いと報い」に繋がってきたのだな、という実感もありました。この辺りは、私にとっての大きな収穫でした。
午後は仙台の温古堂の橋本千春さんもご参加くださり(本当にありがとうございました。三浦先生、実行委員に代わりお礼申し上げます)、相談役からの愛のムチ的なご指導もあったり、大変充実した一日となりました。
ちなみに、何故相談役の方に入って頂いているかというと、外からの冷静なご意見を頂きたいからなんです。
2022年春季東京操体フォーラムは、4月29日(金曜日)昭和の日に開催致します。