今から30年以上前くらいは「ホールインワンテクニック」(と呼ばれるものが)が流行りました。
「仙骨で万病をなおす」とか「頸椎1番の調整で全身が整う」とか、1カ所をアプローチすれば、全部効いちゃう、というヤツですね。
当時はこういうのが多かったんですが、一時誇大広告とか、人間のからだの汚染?が進んだせいか、1カ所にアプローチしたくらいでは、なかなか的なことになり、さらに90年代後半は、精神的な疾患が増えたりしました。
つまり、症状疾患の複雑化です。
(操体もそれに応じて進化しました)
ところが、最近誇大広告なのか「これだけやれば○○に効く」的な広告が増えてきたような気がします。
こういう風潮は巡るんだろうな、と思います。
知りあいに会ったところ、ハナミズとクシャミの嵐で辛そうです。
勿論薬は飲んでいるとのこと。
ネットで調べてツボを押しているんだけど、効かないんだよね。
へえ。
どのツボかな?と、聞いてみると「合谷」。
合谷(ごうこく)というのは、メジャーなツボ(経穴)です。
どこを押してるのかな?と、見せてもらうと、
アラ残念!ちょっとそこじゃないんだよね。
というわけで、ちょっと失礼して
「ここです」。
「あれ?ハナが一瞬通ってすっきりした!」
「押された感じが全然違う!」
どこが違ったかというと、
「押す場所」「角度」が違うのです。
(特殊な爪の切り方もしています)
これを「ツボを押すのではなく、効かせる」というのです。
ツボ押しよりも、最近はお灸がいいかなと思います。
ツボをねらうよりも、温熱でアプローチした方がポイントにヒットするから。
ちなみに、操体で花粉症というと、やはりいくつか診るべきポイントがあります。首をゆるめると結構ハナの通りが良くなったり、頭が重いとか、背中がだるいのが消えることもあります。
この季節は「首調整してください」といらっしゃる方も多いですね。