私が本の中身を説明したところ、フォーラム実行委員の男性達は驚いていました。
多分タイトルを見ただけでは絶対読みそうにないから。
しかしながら、この本に書かれている「真実を学ぶ方法」については、操体や、東洋医学などを学ぶ人間にとっても「同じである」ことがわかります。
それは、継続と努力です。
この本は、魔女志願の方のみならず、操体を勉強する人達に絶対役に立つ!
読後そのように確信しました。
というのは
- 自分の手で家事をしましょう
- 英語を学びましょう
- 神話を学びましょう
- 占いを学びましょう
- 人体について学びましょう
- インターネットの賢い利用法をまなびましょう
というのが、魔女として生涯コツコツと学ぶとよいこと、にあげられていました。
- 自分の手で家事をしましょう(当然といえば当然)
- 英語を学びましょう(英語も臨床家には必要)
- 神話を学びましょう(神話は色々な意味で参考になる)
- 占いを学びましょう(操体実践者は易占はやっておいてほしい)
- 人体について学びましょう(臨床家だから当然)
- インターネットの賢い利用法をまなびましょう(大事)
特に「手を使う」「神話を学ぶ」「占い」「人体」は、被っています。
なるほど、と思ったのは我々も「操体の臨床家」になる場合は、「これから操体を生涯かけて学びます」という儀式をやってもいいのではないかということです。
「魔女は黒ミサで悪魔とセッ○○するんですか?」という質問をする人がいるそうです。本当に。もちろん「しません」が、答えです。
これを読み、私はある人から
「操体って、きもちよくて失神するんですか?」と聞かれたことを思い出しました。これももちろん「しません」です。
「意識飛び」と言って、皮膚へのアプローチ、すなわち第3分析、渦状波をやっている時に、瞬間的に深い眠りに入るとか、そういうこともあります。
「エクスタシー(法悦)」状態で一時間位快を味わっている人をみたことがありますが「きもちよくて失神」というのではありません。
本来の在り方から、なんだかセンセーショナルな部分のみが目立ち、そこに断片的な情報と妄想などが加わって、こうなるのかな、と思ったりします。
ヘイズ中村先生は、日本にいる「本当の魔女」のお一人です。
私も高校大学と、英文を学び、オカルト文学系を学び、卒論もそれ系だったのですが(高校時代にイェイツの「魔法入門」を読んでいた)最近は東洋系にはまっていたので、西洋魔術とは、すっかりご縁がない状態でした。
しかしながら、私の断易の師匠、東海林秀樹先生とヘイズ先生という、東西占術の大家がコラボで講義をやるとのことで、私も勿論参加しました。
もう、非常に勉強になりました。
で、そういえば自分も高校時代は「魔法入門」とか「生命の樹」とか勉強していたことを思い出したのでした。
そういえば、20代前半、OOB(out of Body 、つまり幽体離脱)の経験をしたのですが、これは「魔法入門」のお陰か?と思ったり。
印象に残ったのが「清める」とか「浄化」という概念の話です。
「清浄」という概念が西洋魔術界に入って来たのは、実はわりと最近のことであること。日本の神道の影響もあるとのこと。
最も印象に残っているのは「カバリストの部屋」という話でした。
カバリスト(カバラ、から来ていることはお分かりでしょう)の部屋というか、魔法使いの部屋というのは、モノが多いというイメージがありますよね。
あれは Dirty(汚い)のではなく Messy (モノが多くてゴタゴタしている)なのだという話です。
私は当時の師匠の部屋を思い出し、「なるほど」と、思いました。
この後、師匠は40年近く借りていた部屋から引っ越すのですが、その際、出るわ出るわ出るわ「よくここに入ってたな」と思うくらいモノ(半分以上は不思議モノ)が出てきまして「師匠の部屋は、理由があってmessyだったのだ」と。
魔女になるには、沢山の勉強が必要です。
それも生涯かけて。
1年で勉強が終わって、あとは勉強しなくてもいい、なんてことはありません。
操体も同じです。
魔女修行も操体修行も、生涯続くのです。
「カバリストの部屋」
「カバリストの部屋」と聞いて私の脳裏に浮かんだのは、アン・ライスの「魔女の刻」に登場する、ニューオリンズのメイフェア家の屋根裏部屋の風景でした。
メイフェア家の魔女とは、初代がスコットランドでラシャーという悪霊に取り憑かれたことから始まります。魔女は代々女性ですが、その中唯一、男性ながら「魔女」の力を持っていたジュリアン・メイフェアは、ラシャーと深い仲になり、妹に自分の子を生ませ、また、その子や子孫達と近親相姦を繰り返し、一族の「魔女の力」を保ってきたという次第。主人公で、現在のメイフェアの魔女であるローアンは、最強の力を持っているのです。。。