こんにちは。TEI-ZAN操体医科学研究所の畠山裕美です。
昨日「骨盤を立てる」という話を書きましたが、アレは「操体を勉強している人向け」に書いたので、かなりマニアックな内容だったかと思います。
今日は「操体に興味のある一般の方」むけに書いてみたいと思います。
日本人は昔から海外からやってきた文化を上手に取り入れるのが上手かったんです。
今、大河ドラマでは平安時代ですが、平安のちょっと前、天平辺りでは。中国風に、椅子にテーブル文化だったわけですね。
平安時代は床にそのまま座るようになりました。
ちなみに正座。
昔からやってたのか?と思いきや調べてみると
徳川幕府安泰のために、参勤交代や天下普請など地方大名に謀反を起こさせないための政策を行っていた家光ですが、家臣に裏切られることは非常に恐れていたと言われています。 そこで、目の前の家臣が急に襲ってこないように、足が痺れてすぐに立つことのできないあの座り方を命じたそうです。
とのこと!足を痺れさせるとは!!!
江戸時代初期の話なんですね。確かに時代劇を見ていても、戦国時代はみんな胡座とか、足底を合わせて座ってますよね。。
そして着物文化から洋服文化に変化しています。
私が言いたいのは、日本の人って、器用に文化にからだを順応させてきたんだな、ということです。特に洋装メインになってから(戦後)は、からだの使い方も変わり、さらに最近の小学生なんかは、足が長いですよね。
そして、腰の状態も様々な人がいます。
反りすぎてヘルニアになる方もいるし、反らなさすぎて(スウェイバック、猫背)腰を痛める方もいます。
ちなみに、猫背と骨盤が反っていないというのは違うので、これはまた別の機会に。
腰が反りすぎて痛みがある人に、更に腰を反らす姿勢を強要するのはナンセンスですし、その逆もしかりです。
ただ、操体は「その方の状況にマッチした動診・操法」を選択してやっていきます。
それが可能なのは、操体が「その人にしかわからない感覚の分析」を行うこと、また、腰へアプローチするにしても、腰を直接触ったりしないからです(遠方からアプローチする)。
例えば腰が痛いからと言って、腰を直接揉むとか動かすとか、そういうことはやりません。
そういえば、骨折後なども、患部を動かしたり触れたりせずに(ギプスしたままでも大丈夫です)ケアできますので、ご相談ください。