こんにちは。
TEI-ZAN操体医科学研究所の畠山裕美です。
もし「万病を治せる妙療法」が操体法だ!と思っている方がいたら、おそらく我々操体法東京研究会のメンバーがやっている「操体」を受けてみたら、驚くかもしれません。
第一分析:対になった動きを、二者択一で楽な方に動かして、数秒たわめ、瞬間急速脱力する(比較対照します。運動分析、感覚も分析しますが、楽かスムースか、痛くないかというのがメインなので、運動分析がメインです)
D1'(畠山オリジナル) 限りなく第二分析に近く、筋肉の狙い撃ちを行うもの
(三浦先生の講習とは被りません)
★世の中で「第二分析」(D1'も含む)を学べるのは、操体法東京研究会のみです。
私もD1'を指導するのは、基礎が出来た操体法東京研究会の受講生が殆どです。
残念なことに、多くの方が「第一分析」と「第二分析」つまり、「楽(な動き)」と「快(適感覚)」を混同しており、
「快とかきもちいい」という第二分析の言葉を使っていながら、やっているのは第一分析、というケースが未だに多くみられます。
そのような「迷走分析(三浦先生命名)」を受けた方が「操体ってよくわかんない」ということになるわけですね。。。
第二分析:一つ一つの動きに「快適感覚の有無」を確認し、快適感覚がききわけられたら、その快適感覚を味わう(比較対照しません。感覚分析です。動かしてみて、快適感覚があるのかどうかを確認)
第三分析:刺激にならない皮膚へのアプローチ 渦状波®。
皮膚を引っ張ったり捻ったりというような、刺激は行いません。
無意識に関与し、からだが被験者の意思とは別に「治癒への動き」を発動したり、治癒に必要なイメージを見せてくれたりします。
これは、人によって感受性も変わってくるので、いちがいには言えませんが、
面白いのは「左脳優位(理論派)」の方などで「何も感じません」と言っているのに、からだは反応していることがあったりします。
ここからは、完全に感覚分析の世界に入ってきますので、操法の最中はかなり静かになります。
操者のアタマの中は、多分坐禅とか瞑想に近いのでは考えています。
(治れ!と集中しているわけでもなく、からだの治せる力や、内なるドクターにお任せしているという感じです)
施療中イビキをかいて寝ていたのに、起きてから
「全然きもちよくなかったし、寝てなかった」と言い張った柔道整復師で鍼灸師の方がいらっしゃいましたが「寝てらっしゃいましたよ」言ったところ
「目をつぶっていただけで、目をあけちゃいけないと思ってつぶっていた」
ということもあります。
一方私の経験では、渦状波でいきなりブレイクダンス的に動く方とか、
「ええっ!なんかからだが勝手に動いて変!」という方や「宇宙を飛んでる気分です」という方や、「自分のイビキが聞こえた」という方など、色々あって興味深いです。
三浦先生の患者さんで、2時間くらい「法悦(宗教的エクスタシー)」みたいな感じになっていた方もいました。
※カラヴァッジオの「法悦のマグダラのマリア」とか有名です。
私は左腕が勝手に肩からぐるぐる動いたりしたことがあります。
「うわ?何?」と驚きましたが「あ、これがからだが発している無意識の動きなんだな」と納得したのを覚えています。
これは、皮膚に触れることによって「からだの治す力」が、色々な形で発動するのだと考えます。
第四分析:これは呼吸を使った診断分析法と操法(治療)です。
書籍に少し載っていますが、伝授されている人間は限られています(あ、私は伝授されてますよ)
新重心理論:一番新しい(と言っても10年位前には登場しており、その後三浦先生の研究研鑽によって、すごいスピードで進化しており、弟子の我々もアップデートが大変です)
これは、一言で言えば、今までの操体の概念を壊すと言っても過言ではありません。
ただ、我々操体の操者の心持ちと技術なので、受ける方はなんの問題もありません。
また、概念を壊すといいつつも「温故知新」で、今までの操体法を全部カバーできるところもあります。
個人的な感想です。
わたくし、T4~T6(胸椎4番~6番)に疲労がたまるとすぐわかるんですが、多くの皆様も、手や目や首を使うと、このあたりに「疲れがたまる」のではないかと思います。
これを放置すると肩が凝るとか首が痛いとか、不調に繋がってくるのでは。
ところがT4~T6をピンポイントで調整できちゃうんです(私の場合です)。
これはとっても重宝しています。
★勿論ですが、これは公表されていないので、ググっても出てきません。
★PC作業とか多いと、肩や首よりもT4~6あたりに負荷がかかるんですが、ここの調整が自分でできるんです(まさにセルフケア)。
こちらの新しい理論、
最初は「ついていけない」という人もいました。
「操体の常識は世間の非常識」に輪をかけた「非常識」ですから。
つまり「今までの操体の概念で考えると追いつかない」ということです。
ただ、我々東京操体フォーラム実行委員は「師匠についてこられた」という、筋金入りの操体マニアです。
師匠について行く(勿論効果は検証済)のです。
進化の過程でも、環境に適応してきたものが生き残ってきたわけです。
操体も21世紀や、今の時代にマッチした手法があるはずです。