第三分析、すなわち刺激にならない皮膚への接触を
「渦状波(カジョウハ)」と言います。
操体臨床で、皮膚へのアプローチという手法が出た時、
私は「すごいな~」と思いました。
皮膚へのアプローチ(渦状波)を生みだしたのは
マイ師匠、三浦寛先生です。
その苦難の道は此方をご覧下さい。
皮膚へのアプローチという方法が生まれたのは、
臨床時の壁と苦労なのです。
私の周囲の操体関係者は
「へっ、カジョウハかよ」とか、「皮膚に触ってどうするよ」とか
ボロクソに言ってたヤツもいました。
なお、何度も書きますが、
三浦先生が、橋本先生の命に従って「快」をききわけさせる
動診と操法を、最初ボロクソにけなした方々が、
(三浦先生は、操体の仲間に「総スカン」されたそうです)
1990年代に「脳内革命」という本により
それまで「快」というと、エッチなこととか想像していた
方々や、「楽も快も同じだ、関係ねぇ」と言っていた方々が
突然「操体は快だ」と言い出したわけです。
「楽も快も同じだ」と言っていた方々が
「操体はやっぱり快ですよ」と
てのひらを返したように「快」に翻った。
(でも、ちゃんと分かっていないので、「快」と言っていても
やってることは「楽な動き」)
それと同じようなことが起こる、と私は思っており
五年ほど前に「あと5年位したら、全国大会とか
関西とかあちらのほうでも『操体は皮膚だ』という輩が出てくる。
「操体は皮膚よね~」というのが出てくる」と、予言しておりましたが
予言は当たりました。
最近よく聞きます。
それも、以前は「皮膚~???」なんて言っていた
方々です。
こういう方々に申し上げたいのは
「やるならば、ちゃんと創案者のところに来て
勉強すればいいのに」ということなんですが、
まず来ません。
これ、ちゃんと勉強しないと、わかりません。
操者の心得とかポジショニングとか、勉強することは
わんさかあるんですけどね。
まあ、最近は若い熱心な方々が勉強しているので
それでいいとしましょう。
皮膚へのアプローチをバカにしたという
その中の一人、私のところにいたある方は
「カジョウハかよ」と、皮膚へのアプローチを散々バカにしたのですが、
(ええ、私もバカにされましたよ~)
その後「皮膚を捻る、絞る」という、
「皮膚への刺激」を、サイトに掲載しており、
思わず「うぷぷ~」と笑ったものです。
「刺激」ではなく、「刺激にならない、皮膚のあそびの範囲内」
というのが「渦状波」です。
ちなみに、渦状波という言葉は、商標登録されており、
勝手には使えないのですが、結構使っている方がいるようです。
関西のサイトなどで「渦状波教えます」という広告を見たこともあります(笑)。
また、ある接骨院のサイトで「渦状波」と書いてあったので
電話してみたら、受付の女の子が
「低周波ならやってます」と答えたという出来事もありました(笑)
なお、渦状波®が学べるのは、操体法東京研究会の定例講習のみです。