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操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

操体実践者の健康管理について。

「月刊手技療法」に「シリーズ操体」という連載がある。今年は私が新年号から執筆を担当している。確か1999年12月からなので、12年半近く続いていることになる。そのうち、第60回目までの連載は「操体法 生かされし救いの生命観」というハードカバーの本になっている。初版はソフトカバーで、橋本敬三先生がお若い頃に文芸誌(アダム)に寄稿したものも少しばかり掲載していたが、ハードカバーでは、それが削除されている。「アダム」の原稿は、橋本敬三先生が三浦先生に「どうしても読みたいから探して欲しい」と、頼まれ、遂にみつけたものだ。どれも10代の少年を描いたものだ。少年だから、一方的で一途である。

操体法 生かされし救いの生命観

操体法 生かされし救いの生命観

これが出版されたのが2007年なので、もう5年になる。記事のストックもできたので、そろそろパート2が出るといいなと思っている。

さて、今回の「シリーズ操体」で「操体実践者の健康管理について」というのを書いてみた。東京操体フォーラム実行委員他、操体法東京研究会の受講生の方々にも協力していただいた。

そこでわかったのは「ルールを知って、自己責任を持ってやっている」ということだった。「息食動想」の四つのルールを知って、それに縛られず、なおかつ責任を持つ」ということだ。操体では基本的に「○○しちゃいけません」というシバリはない。しちゃいけませんとは言わないが、しつこいようだが、自己責任でやんなさい、というのである。呼吸法は自然呼吸と呼吸法を使い分け、食事も皆そんなに極端に制限したり、厳格なベジタリアンなわけではない。一日一食実践者もいるが、東京に来たら普通に食べる、という柔軟性を持っている(今度、操体的ダイエットとして紹介してもいい)。
「動」に関しては、操体の操者の動きは、大腰筋はじめ、深層筋を使う。極めて武術的な使い方をするので、相当の運動量になる。勿論、それぞれが「身体運動の法則」をうまく取り入れて、からだを壊さないようにスポーツを楽しんでいる。 
「想」に関しては不愉快なこと、自分を傷つけるような言葉を使わない、という回答が多かった。座禅や瞑想を日常的に行っているメンバーもいる。
皆、それぞれ自分の得意分野を活かしているようだ。 

今年のお盆の前後で少し体調を崩してしまった。 暑気あたりとか暑さまけというものだと思うが、体温調節ができなくなり、歩くと動悸、息切れがする。自分でできることは試してみたが、なかなかからだが言うことをきかない。また、ほとんどつらない足がつったりすることから考えると、脱水症状を起こしているのかもしれない。

その後、師匠に治療をお願いした。安楽なポジションを選択し(左を下にした側臥位)、触れたところは、T10 (胸椎10番)。皮膚へのアプローチ(点の渦状波)だ。その瞬間、胃が反応するのがわかった。その後、膝から下の皮膚が急に冷たくなったり、温かくなったり、からだが動いたり伸びたりするような感覚を味わった。私はあまり無意識の動きが起こるほうではないのだが、この時は自分でも感じることができた。きもちいいと言えばきもちいいのだが、いわゆる「予備感覚」(快か不快かよくわからない感覚)の時間が長かった。

その後は回復に向かっている。自分では間に合わなくなったら、師匠や仲間の手を借りるのも、早い回復への一歩なのである。

江戸では、夏の暑さでお年寄りや子供、体力のない人達が多数亡くなったと聞いている。「甘酒」が夏の季語だったのは、甘酒は栄養ドリンクの役目をしていたからだ。いずれにせよ暑さは辛い。今年は塩麹ブームもあるのか、お店で冷えた甘酒(ノンアルコール)を売っているところをよく見かける。いずれにせよ、皆様ご自愛下さい。