操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

師匠と弟子と「かまって君」

シマジ先生の話と、
先日の「赤めだか」ではないが、
師匠がいるということは、
すごいことである。

昨年秋のフォーラムでは、
小口先生のご子息にお会いした。
師匠のご子息(といっても私が鍛えているが)も
操体を勉強している。

 

どちらも腰が低く、
「師匠の息子ヅラ」とかしているわけではない。
むしろ、気遣いなどは他の弟子よりもしている。

というか父が切り開いた道を
敢えて継ぐという、私なら「イバラの道」だと思うことを
やっているのである。

師匠と弟子ということは、親子ではないのだ。

 

師匠は弟子をそんなにやたら滅多ほめない。
「生徒さん」はほめるかもしれないが、
弟子はそんなにほめられるものではない。

 

例えば、柳家花緑師匠などは、
母方の祖父である、五代目小さん師匠(人間国宝)に弟子入りした。

真打昇進は22歳。戦後最速だ。

芸の道はシビアであるから、
五代目小さん師匠の孫だからといって、
甘くはないし、修業などはむしろ
厳しかったのではないかと思う。


たまに、甘やかされた芸能人の子息が
タイホされたりするが、

あれはやっぱり
甘やかしすぎなんだろうなと思う。


私の親は私を滅多にほめないが、
今にして思うと、ありがたい。

それは
「○○すればほめてもらえる」というように、
条件付のおホメの言葉」中毒にならずにすんだから。
子どものうちからこれに慣れちゃうと、

「ほめられないと自分は評価されていないんじゃないか」
みたいになるらしい。

これが「承認欲求の強い」
「かまって君」を作るのであろう。

★私はほめるのが悪いと言ってるのではなく
「○○すればほめる」というような、
「条件付おホメ」はね、と言ってるのです。

 

また、私の古い受講生で(当時50代後半)、
ビシバシやる私に向かって

「橋本先生は『子どもはほめて育てろ』って言ってましたよ」
といったオヤジがいたが、

私は、ニヤリと笑って

「子どもじゃないだろ」と返したことを思い出す。

 

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島地勝彦 週刊 SUPER Shimaji-Holic 新年号

昨日は、初詣(松の内に行けば初詣になるのだ)に
行ってきました。

地元のマイ神社と、
赤坂の豊川稲荷東京別院

こちらは、お稲荷さんだけど曹洞宗のお寺です。

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★入り口

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奥の院

そして、お参りが終わって帰ろうと思ったら、同門のM嬢に遭遇したので
もう一巡し、午後から師匠の講習を手伝うことになっていたので、
三茶に向かったところ、丁度師匠の治療を受けたシマジ先生に
お会いしました。

今年もよろしくお願いいたします。

そして、

島地勝彦先生のメルマガ「島地勝彦 週刊 SUPER Shimaji-Holic
ですが、新年号に三浦先生が登場します。

ご紹介しましょう。

 

毎週、三浦寛先生のところで操体法の治療を受けるようになって、早3年目に突入した。もう三浦先生なしには生きていけない体になってしまった。とにかく気持ちがいい。人生では気持ちのいいことが正義である。精神はときに嘘をつくが、肉体は嘘をつかない。これは開高文豪の請け売りであるが、真理だと思う。

 

「きもちがいい」ってことは本当に正義です。
シマジ先生のお気に入りは「足趾の操法®」だそうです。

★ちなみに、この「足趾の操法集中講座®」の
指導総責任者は、私です。

そして、こういうお言葉。

男という動物にとっては、尊敬出来る「師匠」をみつけることが成長への近道である。25歳で柴田錬三郎先生にお会いして、28歳で今東光大僧正に巡り会い、34歳で開高健先生に出会ったわたしは果報者である。男として魅力ある大人になりたければ、仰ぎみるよき師匠をみつけることが要諦ではないだろうか

 

とのことです。

 

2016年春季東京操体フォーラム開催のお知らせ

今年の春のフォーラム開催が決まりました。

4月29日(金)昭和の日
9時半~17時(9時開場)
於 ルーテル市ヶ谷センター

テーマは「仮」ですが

「上手い下手について」です。

 2016年春季フォーラム

東京操体フォーラム

 

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★大白山。


これは、元々私の経験による発案です。

私は師匠の講習のアシスタントについて15年くらいになりますが、

10年位前、ある二人の受講生が実技をやっている姿
(立位で手関節の内旋から外旋への介助補助)を観ていて

なんで、身長も体重も同じくらいで、
操体習っている期間も同じくらいなのに
どうして上手い下手に分かれるんだろう??

と、思ったことがあります。

 

そういうことってありませんか?

また、注射や採血の時、
上手い看護師さんとそうでないことってありますよね。

ということは、
手技が上手い下手というのも当然あるわけです。


同じように、同じ事を習っても、同じ条件なのに
上手い下手という現象が起こるのは何故か?



そのナゾに迫る予定です。


そこのあなた、
関係なくはありません。

実は
同じコンロで、
同じ火力で、
同じ材料を使ってチャーハンを作ったのに
上手い人と下手な人っているんです。



一人はパラリとした美味しいチャーハンができるのに、
同じ条件で作っても
油っぽい
ベタっとした
チャーハンになる人がいるのは
何故でしょう?


これ、理由があります。
そういう
「上手い下手」のナゾに根本的に取り組もうかなと思ってます。

実は、これ、操体の得意分野なんです。

皆様のお越しをお待ちしております。

 

 

東京操体フォーラム

 

「赤めだか」ふたたび。

年末にドラマで「赤めだか」をやっていました。
そのせいか、私が2013年と、その前に書いたブログも
検索にヒットしたようです。
(年明け4日でPV200 ってそのせい?)

なんと、談志師匠をビートたけしさん(さんづけしちゃう)、
談春師匠を二ノ宮君がやるとな。
他のキャストもなかなか。

ちなみに、私はこの番組を観た後、
風邪を引いたので、お正月は密林プライムビデオを
観ていたのですが、偶然にも、志らく役の濱田岳
鴨川ホルモー」と「偉大なるしゅららぼん」
(どちらも原作は万城目学)に出ていてびっくりしました。

 

 

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blog.teizan.com

そして、原作の中に、私が一番グッとくる台詞があります。
師匠が後輩に目をかけるので、その後輩(志らくさんです)に
嫉妬が芽生える時のこと。
以下は談志師匠の台詞です

お前に嫉妬とは何かを教えてやる。

己が努力、行動を起こさずに対象となる人間の弱味を口であげつらって、
自分のレベルまで下げる行為、これを嫉妬と云うんです。
一緒になって同意してくれる仲間がいれば更に自分は安定する。
本来なら相手に並び、抜くための行動、生活を送ればそれで解決するんだ。

しかし人間はなかなかそれができない。嫉妬している方が楽だからな。

芸人なんぞそういう輩の固まりみたいなもんだ。

だがそんなことで状況は何も変わらない。  

よく覚えとけ。

現実は正解なんだ。時代が悪いの、世の中がおかしいと云ったところで
仕方ない。 現実は事実だ。そして現状を理解、分析してみろ。
そこにはきっと、何故そうなったかという原因があるんだ。

現状を認識して把握したら処理すりやいいんだ。

 その行動を起こせない奴を俺の基準で馬鹿と云う。


嫉妬するのは簡単ですし、
世の中のいやがらせや犯罪などの原因は
嫉妬にあると言ってもいいかもしれません。 

かといって、それに対して文句を言うだけではなく、
現状分析をして対処法を考えて実行せよというのが
談志師匠の哲学なのです。

 

私は勿論この台詞をたのしみ?にしていたのですが、

たけしさんの台詞には結構シビれました。


番組を観た私の知り合いが、
「ドラマの中で、一瞬たけしが談志に見えた」と言っていましたが
確かにそんな感じでした。

 

 

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そして、島地勝彦ですが、サロン・ド・シマジに行って
一杯お願いすると、オリジナルの「名言コースター」が出てきます。

「嫉妬するより、嫉妬される人間になれ」
というものがあります。

 

毎度言っていることだが、嫉妬する人間よりもされる人間の方が百倍上等だ。
子供の頃に俺は母親から「勝彦、嫉妬する人間でなく嫉妬される人間になりなさい」と言われて育った。
この言葉は、会社員時代に男たちの陰湿な嫉妬の矢面に立たされた俺にとって、救いであり宝物だったと言えるね。

 

そして「師匠がいるっていうのは
(存命、鬼籍に入っているにかかわらず)
いいことだな」と思うのでした。

 

2015年最高の御褒美

年明けに昨年の話です。


仕事で割とよく仙台に行きます。
また、写真撮影にも行きます。

私の写真の先生、M先生によると、
同じものを続けて撮るということには
やはり意味があるらしい。
(M先生は、西口プロレスを取り続けて15年だそうです)

というわけで、私は
瑞鳳殿を取り続けているわけです。
「いつも同じものばかり撮っている」と
思われているようですが、
実は微妙に違ったりするんです。


昨年は、なんと仙台での「嵐」のコンサートに
ぶつかったり(あんなに人が多い仙台は初めて)、
グレゴリー君などと一緒に松島観光したり、
色々行きましたが、

 

私の「アートフォト一級」の終了制作は
仙台の写真10枚組みになりました。

 

また、松島円通院の紅葉のライトアップも
撮りに行きましたが(このあたりは殆ど意地か)、
夢のような写真を撮ることができました。

 

そして、大崎八幡にも行ってきました。
ここも好きなスポットですが、ここは「勝利」の神様です。
伊達政宗公が開いた神社で、桃山形式の国宝)

 

そして、今回、素晴らしい御褒美を
頂きました。

うちの屋号は「teizan」と言いますが、
よく「何ですか?」と聞かれます。
これは「貞山公」という、伊達政宗公の諡号(おくり名)から
頂いており、仙台に行く際には、必ず瑞鳳殿に寄って、
政宗公にお礼とご報告をしているのです。

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★ちょっと水平じゃないですが、お正月なので、紫の幕がかかって
います

まあ、猫に「小十郎景綱」という名前がついている
くらいなので、笑って下さい(笑)

 

 

瑞鳳殿は、政宗公の墓所です。
戦前に国宝に指定されましたが、昭和20年に
仙台空襲で焼けてしまいました。
その再建工事の際に、発掘調査が行われ、中から
政宗公のご遺体とともに、貴重な資料が出て来ています。

 

そして、この瑞鳳殿の中には、
政宗公の等身大座像があります。これは
元旦と、ご命日(5月)などに扉が開いて、
拝観できます。

つまりふつーは観ることができないわけです。

 

ところが、今回朝早くタクシーで乗り付け、
一番乗りで瑞鳳殿に着いた私に、
政宗公からの御褒美がありました(と思っている)

 

瑞鳳殿の職員の女性二人が、扉を開けて、中の
お花を変えていたのです。

 

久々の政宗公のお姿です。

 

ラッキー☆☆



二人の女性に挨拶しました。

「よく来ますが、扉が開くのはお正月かご命日くらいですよね」と
私が言うと「よかったですね」と。

 

年末に笑う。その3

さて、年の瀬を笑って過ごすにはナイスな本です。

 

私は占筮家(易筮家)でもありますので、
本屋さんに行くとついつい
「占い」のコーナーとかに行ってしまうのですが、
今回これを見つけました。

宝島さんで600円台というお値打ちです。

 

悪魔の誕生日事典 2016 ~他人の「裏の顔」をあばく!

悪魔の誕生日事典 2016 ~他人の「裏の顔」をあばく!

 

 これは、

 

大爆笑ものです。

 

私なんぞは、自分のところをみて
大爆笑です。

 

「人には説教こくクセに、自分が何か言われるとすごくムカつく」

って、めちゃくちゃ当たってる(笑)。



若い衆にしこたま説教こくクセに
人に説教されるとめちゃくちゃムカつくというのは
当たってます。。。。

 

師匠にも見せましたが、大爆笑でした。

 

 

それでは皆様

よいお年を♪