操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

排水トラブルと易。

先日、操体法東京研究会の講習が始まる前、会場のトイレにトラブルが発生していることがわかりました。

 

講習はそのまま続きましたが、M君と私の2人体制で、対応しました。

夜になり、専門家が登場しましたが、1人では対応できかねるということで、修理は翌日に。

 

朝9時に連絡し、工事の方々が到着したのは夕方5時でした。。。

(応援のT君、ありがとう)

 

この辺り、私達、とっても徳を積んだ気がします(笑)

 

翌日、業者の方が来たものの、講習会場のみならず、同じフロアで同様のトラブルが起こっていることがわかりました。

 

共用スペースの問題です。

 

もしかすると、トイレを壊して、壁に穴を開けることになるかもしれません。

 

業者の方が5人で作戦会議を立てていますが、我々(師匠と私)は待っていることしかできません。また、工事の際、誰かいないといけないわけで、

もうYoutubeQueenを観るしかない!

私は6回、師匠は4回観ていますが(映画です)、Live AidQueenのライブと、映画を見比べようとか、フレディの追悼コンサートを観るとか、アダム・ランバートが「ボヘ」にて、トラックターミナルでフレディと目が合うオトコの役をやってたとか(これは衝撃でした〜!)

www.barks.jp

 

なお、昼間に私は易を立ててみました。

 

山火賁(さんかひ)上爻。

 

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山火賁

★上爻は「白く飾る。問題はない」白賁。无咎。です。

 

これは「白に戻る。問題なし」と、みました。トイレは「白」。キレイな白に戻る。問題なし。

 

というわけです。

 

結果ですが、トイレを壊すこともなく、壁に穴が開いたわけでもなく、隣の部屋の洋式便器を外して、縦のパイプに穴をあけて、工事が終わりました。

 

「白に戻る。問題なし」でした。

 

 

 

勝胤寺とミレニアム(蜘蛛の巣を払う女)

今日は約10ヶ月ぶりに、千葉県佐倉市大佐倉にある曹洞宗の「勝胤寺」へ。
第31期の修行が行われているので、サポーターとして30期のお兄様方とお手伝いに行ってきました。

今日は天気も上々、おだやかな気持ちで勉強することができました。

 

 

今日の東禅先生のジョークは、新聞から拾ってきたものだそうですが、

「今、日本とフランスは四輪と五輪の問題で大変だ」というものがあったそうです。
くすっと笑っちゃいますよね

 

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そして、往復の電車の中で私が読んでいたのが、水曜に映画を観てきたばかりの「蜘蛛の巣を払う女

 映画は勿論面白かったのですが、本もやっぱり面白い。
ミレニアム4からは、作者が変わってますが(作者が急逝したため)、うまく引継??されていると思います。

 

 

ミレニアム4 蜘蛛の巣を払う女【拡大お試し版】 (早川書房)

ミレニアム4 蜘蛛の巣を払う女【拡大お試し版】 (早川書房)

 

 

 

継続とメンテナンス

月に一度、「施術会」というものをやっています。

1月20日(日)は締めきりました。ありがとうございます。次回は2月です。

 

操体というのは、

ボディの歪み(全身)を正し、バランスを整えることにより、二次的に症状疾患を解消に導くのが目的です。

 

なので、痛いところとか悪いところを見つけて「犯人はここだ!コイツをやっつけろ~」みたいなことはしませんし、10年悩んだ○○が一度の施術で治った!なんてことも言いません。

 

折れた骨が一度の施術でくっつくとか(世の中にないことはないと思います)、切り傷が瞬時に治るとか、ヴァンパイアじゃないんだから。


施術会は、リーズナブルに、操体を定期的に受けて頂いて、からだの変化をメンテナンスと同時に見て頂ければ、ご本人にとっても、我々にとってもよい経験になるだろうな、と開催している次第です。

 

★つまり、続けて来て頂いて、メンテナンスモードにまで持って行っていただいて、経過などを見て頂きたい、そんな感じです。

 

★また「足趾の操法®」の醍醐味を実際に味わって頂きたいなという気持ちもあります。

え~、畠山の場合も初診料と施術料で、初回は1万3千円、二回目からは八千円頂いていますので、「施術会は一律四千円」というのは、非常にお値打ちだと思います。

また、運が良ければ?!三浦寛先生もいらっしゃったりします。

 

「初回は、いったいどうやって計画を立てようか」という計画設定の時でもありますが、残念なことに、計画を設定してそれで終わってしまう方が結構いるということです。長年かけて壊したものが、一度の施術で奇蹟的に変わるというのは(ないとは言えませんがそんなにあるとは思えない)あまり期待しないほうがいいでしょう。

 

しかし、映画の「マイノリティ・レポート」ではないですが、びっくりすることも、あります。

 

さて、私がお世話になっているある占い系の先生を、畠山と准指導者の寺本君と三浦寛幸君の三人で、ローテーションで操体の臨床にうかがっています。歩くのが大変なので、お伺いして、という形ですが、定期的に続けて、改善を図っています。
ドクターの治療を受けつつも、操体でメンテしているという体制です。

三人で交互に訪問していますが、三人三様です。

私の場合は、足趾の操法と頭部と首の調整がメインです。

 

昨日伺った際、前日足が痛くて夜眠れなかったとのことですが、小一時間の施術が終わってから、布団の中でお休み頂いたら、2時間近くぐっすり眠ったとのことでした。

 

この場合、即完治を望んでいるわけではなく、毎回毎回の「極上のきもちよさ」を味わって、免疫力を高め、薄皮が剥がれるように変わって頂ければという感じです。

 

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滝上一門。

先日、東京操体フォーラム実行委員勉強会の際、「東京操体フォーラムの実行委員の面々」は「操体の『滝上一門』のような存在でありたい」という話をしたところ、瀧澤さんがウケてくれた。

 

滝上一門とは、私が愛読している「密教僧 秋月慈童の秘儀」に登場する、滝上慈光という希代の密教僧(慈童さんのお師僧さん)の一門のことだ。

「仏教界において秘儀・秘術を駆使し、特殊な事例を請け負う一門」

 

密教僧 秋月慈童の秘儀 霊験修法曼荼羅 5 (HONKOWAコミックス)

密教僧 秋月慈童の秘儀 霊験修法曼荼羅 5 (HONKOWAコミックス)

 

世の中には「操体操体法やってます」という所はたくさんあるけれど

 

「あ!あの一門ね」という感じ。

 

そんな風に言われたら(笑)。

 

それにしても、我々はよく勉強していると思う。

 

私や准指導者のT本君やM君は、毎週日曜は朝から晩まで操体だし、実行委員は毎月の「実行委員に特化した、クローズドな勉強会」で勉強している。

 

T澤君は毎月(多い時は二回とか)、岩手から上京してくる。

★三浦先生も橋本敬三先生がお元気な頃は、毎月仙台に通っていたそうだ。

 

操体法東京研究会に入って、20年以上経つベテランの先生方も、個人レッスンで、それぞれの課題を研究している。

 

先週の日曜は、朝8時から12時50分くらいまでずっと勉強会をやっており、午後はそのまま定例講習に入り、終わったのは18時過ぎだった。10時間近く操体の勉強をしていたが、時間が経つのがあっという間だった。

 

というのは、勉強していてこんなに面白いものはないから。

面白いというのは、人間のからだの変化と、新しい可能性が垣間見えるから。

橋本敬三先生は50年位前に「自分がやってることは60年先を行ってるから、今理解されなくても仕方ない」と、三浦先生に言われたそうだが、それまであと10年。

 

「昨日の異端は今日の本流」とシマジ先生が仰っている通り、常識を越えたすごいものがやって来ている。

 

そして、我々実行委員が「それ」に着いていけるのは、やはり長年勉強しているからだと思う。

 

操体的な思考や理論の組み立て方は、一年二年程度で身につくものではない。

 

 

私が操体の勉強で一番身についたと思うのは「応用力」と「想定外対応」だ。

 

操体は「動かして脱力」と思っていると、寝たきりとかパーキンソンとかリウマチとか、様々な理由でからだを動かせない人に出会った場合、無力となる。

しかし、応用力と想定外対応で切り抜けられる。

現場はテキスト通りにはいかないのだ。

 

 

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「隠された十字架」

哲学者の梅原猛氏が亡くなったというニュースを聞いた。

思えば私の「歴史好き」は、小学生の頃「義経記」や「一休禅師」(アニメの一休さんではない)にはじまり、元々幼少時から仏像とか寺が好きだったのに加え、梅原さんの「隠された十字架」を読み、聖徳太子にはまった(それが、後の「日出処の天子」につながる)。

中学の修学旅行は奈良京都だった。
(この時、最初に興福寺で阿修羅像を見た)
その時も「隠された十字架」をもって行った。持って行って、文章と実際の建物をチェックしながら見学した記憶がある。

 

 

隠された十字架―法隆寺論 (新潮文庫)

隠された十字架―法隆寺論 (新潮文庫)

 

 もう一度読もう。

「祟らないように、神に祀る」

という形式の「お寺」や「神社」があることを知ったのも、この本のお陰だ。

最近読んでいる、角川ソフィアの「仏教の思想」でもお世話になった。

 

葬られた王朝―古代出雲の謎を解く (新潮文庫)

葬られた王朝―古代出雲の謎を解く (新潮文庫)

 

 

 

梅原猛の授業 能を観る

梅原猛の授業 能を観る

 

 このあたりも読んだっけ。

 

 

好奇心に溢れた方だったと聞いている。

ご冥福をお祈り致します。合掌。

 

 

 

 

避けていることほど必要だったりする。

少し前の話ですが、黒川伊保子さんの本が内々で話題になりました(このブログにも書いたと思います)

 

 これは、東京操体フォーラム実行委員の「半蔵」さんのお薦め本で、伊保子本は大抵読んでいる私は勿論すぐ読みました。

フォーラム実行委員の某氏は、このお陰で奥方とのケンカを避けることができたそうです。

この本を半蔵さんが紹介してくれてから一ヶ月後、私は実行委員勉強会で「読んだ人はどれくらいいるか」聞いてみました。

 

と、なんというか「読んだ方がよいと思われる」人に限って読んでないんです。

 

本当に不思議です。

人に勧められたものを読んだら負けだと思っているのか、そもそもオンナの機嫌なんてとりたくないのか(って、世の中の半分はオンナなんだから、彼女や配偶者やパートナーでなくとも、顧客である可能性も高いわけですよ)。基礎知識として知っておいてもソンはないと思うんですが、多分そうじゃないんですね。

 

逆に「読まなくても貴方は大丈夫では」という人は、お薦めの後、即読んでいるのです(ますます女性への対処が洗練されるという次第)

 

また、周囲に「ボヘミアン・ラプソディー良かったよ」と言って

「勧められたから見た」という人もいましたが、何かと理由をつけて観ない人もいます(操体関係者と、操体関係者以外にもいましたっけ)。

この辺りは、セクシュアリティの問題もありますのでこの辺りにしておきます。

 

さらに、操体の臨床家のベーシックスキルとして(即戦力になります)必要な「足趾の操法®」ですが、

「いや~。今の状況なら、足趾を身につけておいたほうがいいんじゃない」という人に限って、やはり何かと理由をつけてやりません。

(べつに必要でないなら構わないんですが、どう見ても必要な気がする)

 

というわけで、自分が避けたりしているものほど、今の自分には必要なのかもしれません。

 

意外と「苦手だ」とか「合わない」と思っているものが、必要なものなのかもしれません。

 

よく感じるのは「操体法東京研究会でやってるような」第三分析とか第四分析とか第五分析とか(最近、第二分析が古典になりつつあります)、ことを「よく知りもしないのに批判」する人がいますが、それも裏を返せば「避けていることほど必要だったりする」のではないでしょうか。

 

・快適感覚に問いかける動診(未だに迷走しているケースをYoutubeなどで見ます)
・皮膚に問いかけるもの(渦状波)も、進化してます
・息診も進化しています
・第五分析が主流になりそうです

 

これだけ魅力的な動診操法があるのですから、新しいものを知りたい!という気持ちがあれば、飛び込んでもいいのです。