操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

Amazon Kindle Unlimited と、最近の読書。

Amazon電子書籍読み放題の Kindle Unlimited が始まりました。

私も試しています。

 

読み放題といっても、全部の本が読み放題というわけではありません。

 

そして、私自身、本にお金を出すということは、当然だと思っているので、読みたい本
は、買います。

 

というわけで、最近の読書をご紹介しましょう。

 

 水島広子さんの本は、買いますが、この二冊は比較的一般向けで、なおかつ読み放題だっので読んでみました。

 

毎日しんどいとか、他者とのコミュニケーション、人間関係に悩んでいる人は多いものですが、その解決方法のファースト・ステップをやさしく解説しています。

話すちから、聴くちから、どちらも大切なのです。

 

 

 

そしてこれは元お笑いコンビ、ゲッターズのゲッターズ飯田氏の本。

タイトルだけ読むと、男性は絶体読まないかもしれませんが、男性に対するエールというか、そういうメッセージも感じ取ることができます。

 

何かのヒントに、背中を少し押せる本になれましたら幸いだと、ただそう思っただけ

 

だそうですが、そんな感じです。むしろ、妙なポジティブ本とか、自己啓発本よりはずっと人生のお役に立ちそうです。

「占いはいいことだけ信じる」女は浮気される!!

「占いはいいことだけ信じる」女は浮気される!!

 

 

「ボーダーを着る女は、95%モテない!」んだそうです(笑)。

アニ○スBとかどうなるんだろう(笑)

もしかすると、既婚者でボダ子が多いのは、他のオトコ除け??(笑)

私も以前は結構ボーダー着ていましたが、最近は何故か持ってない。

 

これは、読みながら、思わず爆笑してしまいますが、「あるある感」満載です。
流石占い師として、すごい数の人を観てきた飯田氏。

 

 そしてこれは、私の「数秘」の師匠でもある、はづき虹映先生の本です。
最近あまり新作を読んでいなかったのですが、久々に。

スピリチュアル系の人ならば、潜在意識と顕在意識の話はきいたことがあるでしょう。

そして、大抵は「顕在意識」でどうにかしようとします。

潜在意識というのは、ざっくり言えば「なんかしらんけど」(心屋さん風)なのです。

心屋さんと違うのは、アファメーションで目的を設定するところ。心屋さんは制限を設けるから、目標や計画を立てないんですね。

この辺りは好みもあると思いますが、「知っててもやらなきゃ0」という意見には賛成です。

 

部屋に引きこもって「オレはビッグになる」と言ってても、アクションを起こさないとね・・という話。

あと、ひえ~、と思ったのは、アナグラムの話。

おわだまさこ

かわしまきこ

 

というのは秋篠宮妃と皇太子妃の旧姓をひらがなで書いたものですが、

 

 

     

 

     

 

赤の文字を辿ると「かわしまきこ」、青の文字を辿ると、「おわだまさこ」になるんですよ!!!

 

ということは、やはりこのお妃二人は、何らかのご縁があるんだなと。

 

すごい引き寄せ 潜在意識を飼い馴らす方法

すごい引き寄せ 潜在意識を飼い馴らす方法

 

 

 そしてこれは再度水島広子さんの本です。これは、Kindleになっていないので、文庫で買いました。

最近「他人の目が気になって仕方ない」という方のご相談を受けることがとっても多いのです。

 

占いのご相談も、悩みを分解していくと「他人からどう見られるか」ということにとらわれて苦しんでいる方が多いのは、事実です。

 

「他人の目」にとらわれるということは、人を気にしているようでいて、実は強烈に自分自身のことばかり見ているということ。「人からどう見られるか」というのは、自分だけについての話だからです。

ですから、自分のことばかり考えてしまい、結果として人とのつながりが損なわれる、という副作用もあります。

 

 

そして、これは「プチ・トラウマ」とも言えるのだそうです。

他者の目がとても気になるという人に、だいたい共通して言えるのは、周囲に過干渉であるとか、批判的、あるいは心配症の人が多かった、ということだそうです。

そのような環境で育ち、自分のありのままを安心してさらけ出すような経験をしていないと、「他人とは、自分に評価を下して傷つける存在」として認識するようになるそうです。

そこで「他者の目が気になる」と。

 

この本は、やみくもに、単に「ポジティブに行きましょう」と言っているわけではありません。「自信さえつけば」良くなるわけではありません。

 

自信は「つける」ものではない、とも言っていますし、「評価される対象」から「感じる主体」へ、というメッセージも書かれています。

 

相手がどう思うか、よりも、自分がどう感じるか、が大切なのです。

 

 

 

ご長寿猫に聞いたこと。

 ついに、表紙ができあがってきました。

この本、私の友人の編集者Sさん(猫友)と、何冊も猫の本を書いていらっしゃる、獣医の野澤延行先生の本です。

 

18歳以上の猫さん(ご存命もそうでない場合も)の飼い主さんにアンケートをとり、「ご長寿のコツ」をシェアしようというものです。

 

カバーのオビが泣けます。

 

ご飯を食べて、トイレして寝るだけ。
そばにいてくれるだけでいい。

 

 泣けるでしょ?

君と一緒 ご長寿猫に聞いたこと 18歳以上の猫103匹と家族の物語

君と一緒 ご長寿猫に聞いたこと 18歳以上の猫103匹と家族の物語

  • 作者: 野澤延行,ご長寿猫研究会
  • 出版社/メーカー: 株式会社 日貿出版社
  • 発売日: 2016/10/04
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • この商品を含むブログを見る
 

 そして、私の愛猫ととこ(享年19歳)も、ご長寿猫の一匹として、参加させていただいてますので、是非ご覧下さいね。

 

個人的には、日常的なリンパマッサージ、たまに鍼治療、食欲と排泄のチェック、言葉かけ、スキンシップ、定期的な健康診断かな、と思います。

 

今私がお世話しているのは、シモン(♂16歳か17歳。大猫)と、小十郎(♂4歳)です。

 

野郎共の上に、どちらもデカいので、メシは大量に食うわ、トイレの砂は大量に使うわですが、元気なので何よりです。


シモン兄ちゃんは年に一度くらい、アゴとか足とかにケンカ傷を作って、膿が溜まって切開、というのをやりますが、年の割には健康です。ちょっと水は飲むかな。

ちびこじゅは、去勢手術の後、しばらくぼ~っとしていたくらいなのと、目やにが出るくらいでしょうか(拭いてやればOKで、病院に行く程でもない)。

 

シモン兄ちゃんは、大好きなカツオ節を食べず、ベッドの下にもぐっていたので、引きずり出したところ、アゴの下に膿が溜まって腫れていた。。というのがありまし

 

先日、ちびこじゅのペット保険に入ってしまいました。
というのは、ととこ、晩年は毎日点滴(一日8,000円くらいかかった)をしに、病院へ通ったりして、イノチのためとは言え、結構な額でした。。。

 

ちなみに、小十郎は去勢手術の際に、マイクロチップを入れているので、マイクロチップ割のある保険に入りました。

 

また、途中でウチの師匠に鍼を打って貰って持ち直したり(うちの師匠は鍼灸師でもあるのです。操体専門だけど)、アンケートに答えているうちに、あの時大変だったな、とか、悲しかったな、とか、寒い日だったな、とか、色々思い出したりして。

晩年は、甲状腺の病気にもなって、薬を飲ませるのに、毎日猫用スープを買ってたな、とか。

 

10月の発売が待ち遠しいですね。

 

「操体」と言えない人。

先日、伝統療法カンファレンス向けのチラシを書いており、そのドラフトを三浦先生に見せたところ「操体操体法の違い」という箇所を、修正したほうがいいかも、というお話がありました。

 

操体と操体法の違い

 

意外とこの違いが分かっている人はいません。

 

操体法、というのは、「操体」のほんの一部なのです。

 

これは痛感するのですが、多くの方(特に、色々な療法をやっていらっしゃるような場合)は、「操体」(橋本敬三生の哲学を含めたもの)ではなく、「操体法」、つまり、テクニックややり方を知りたいのです。

 

なので橋本敬三先生の名前を知らない方もいらっしゃったりします(実話)。

 

これはいたしかたないことかもしれませんが「操体法」をやるには、「操体」の理論や、バックグラウンド、歴史、生命観や死生観、「救いと報い」を知っていたほうが、
豊かな臨床ができるのではないかと。

 

これは「深み」です。

 

操体は一種のアートですから(手技)、バックグラウンドと深みというのは大切ですし、それは臨床にも反映されてきます。

 

操体法東京研究会に藝術部があるのもそのためです。
骨董の勉強をする場合、一番大事なのは「ホンモノを見ること」だそうです。

ホンモノをしっかり見つづけることによって、目が肥え、ニセモノがわかるのです。

 

また、人間は感情を持った生命ですから、様々なアートなどに触れて、施術者自身の感性を磨くことも重要なのです。

 

感性が鈍い臨床家が、人の心とカラダをケアすることができるでしょうか?

わたしはそうは思いません。

 

 

以前ある方(整体関係)の方がレッスンに来られたことがあります。

 

私は「操体」と「操体法」は、気をつけて使い分けていますし、その違いはしっかり伝えたのですが、

 

その方は「操体法」という言葉をずっとお使いになっていました。

私が「その場合は、操体法、ではなくて、操体、が妥当ですよ」と伝えても、操体法、という言葉を使うのです。

 

これは、多分その方のなかで「操体法」という言葉が、固定化されているのだな、と気がつきました。つまり、口癖になっているのです。

 

この方が「操体」と「操体法」を使い分けることができるようになれば、治療家として、もっとハイレベルのところに行けるのでしょう。

 

これが、言葉の統制、です。

 

私達がとても大事にしているのが「言葉」です。

 

「言葉を統制できるものが、賢者である」と言います。

これは、言いたいことも言わずに、我慢することではありません。口から発する言葉を、自分で統制できる、ということです。

 

あと、「操体」を、博多弁の「そうたい」と同じ発音をするのと、「そう↑たいほう-」と soutai ho と、その後にUの字がはいる発音をする方をたまにお見かけしますが、個人的にはUは入らない sotaiという発音で言っていただきたいなと。

 

昨年、伝統療法カンファレンスで、操体の説明をなさった方、関西というか中国地方の方だったのですが、「そうたい」(博多弁のそうたい、と同じ発音)をなさっていたので、失礼を承知で、訂正させていただきました。

ごめんなさい。

 

東北(発祥の地)や、東京ではそうやって発音します。べつに押しつけるつもりはないのですが、なんだかベツモノに聞こえてしまったりします。

 

また、埼玉の大学で操体を指導しているところがあるそうですが、指導されている方が、関西の方だったようで、埼玉の方々が「そうたい」(博多弁のそうたい、と同じ発音)でおっしゃっていたのが「あれ??」という感じでした。

 

そして、思うのがsoutaiとして認識している場合と、sotaiと認識している場合、捉え方が全く違うのかも。

 

これは、同じ漢字の「操体」でも、関西と関東以北では、捉え方が全く違うのと、偶然にも一致します。

 

 英語表記は、sotai です。

でも soutai が好きな人は使ってもいいと思います。自己責任ですから。

Sotai: Balance and Health Through Natural Movement

Sotai: Balance and Health Through Natural Movement

 

 

伝統療法カンファレンス2016

今週末は(9月3日4日)、南会津で開催される「伝統療法カンファレンス2016
に、参加してきます。

 

筋整流法(腱引き)の小口昭宣先生が中心となって開催しているものです。小口先生には、昨年の東京操体フォーラムでも講義をしていただきました。


筋整流法と操体は全く芸風(?)が違うのですが、会員の皆さんは、療術家、治療家としての姿勢がとても高いのです。

 

はっきり言えば「なんちゃってヒーラー」とか「サークルの延長」とか「趣味道楽でやってる」という姿勢ではなく(悪いとは言いませんが)、操体同様に、長期にわたる講習の受講や、なんと筋整流法には昇級試験とか筆記試験もあるそうです。

 

彼らは「真剣勝負」で、療術の世界に接していらっしゃるので、こちらも非常にモチベーションが上がるのです。

 

こちらには、2014年から、一般社団法人日本操体指導者協会として、足趾の操法®のブースを出し、操法を提供しています。

 

昨年から、場所を南会津高原リゾートの、アストリアホテルに移しての開催です。


ホテルには温泉もありますし、何よりも福島の美味しい食材を使ったごちそうが待っています(笑)。

 

今回も、昨年に引き続き、足趾の操法®のブースを出し、9月3日(土)には、我々の師匠、三浦寛先生のワークショップがあります。

 

「セルフケア」ということですが、操体のステージが上がって「自力自療」ということに対し、ますます可能性が広がってきた(ここ数ヶ月)こともあるので、面白いワークショップになるかと思います。

 

ご興味のある方はどうぞお越し下さいね。

 

足趾の操法®のブースもありますよ。

 

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想念。

昨日今日と三軒茶屋の商店街のお祭りでした。

毎年阿波踊りのチームが出るのですが、何故か雨模様のことが多いような。

今日も少し雨が降っていました。

 

商店街を歩いていると、いつも猫のおやつを買う店のお兄さんが、店先でモツ焼きを焼いていました。

 

挨拶代わりに何本か買いました。そこで置いてあったチラシを見ると、私も何度か行ったことがあり、知っているお店の「二代目が焼くモツ焼き」とありました。

 

二代目??

 

聞いてみると、先代のマスターは今年の春に亡くなり、その後を「二代目」が継いで、春先にお店を再開したのだそうです。

 

私は先代のマスターも顔を知っており、遭うと会釈などをしていましたが、ちょっと顔色が悪いな、痩せた?と思っていたのですが、去年秋頃だったでしょうか、お店には、都合によりしばらくお休みします、という貼り紙がしてありました。

 

調子が悪いのかな、と思っていましたが、春先、お店が再オープンしていたので(最近飲まないので、お店には入らず)、あ、マスター、元気になったんだ、よかったな、と思いました。

 

その、お店が再オープンしてから、お店の近くのパン屋さんがあるあたりで、マスターとすれ違いました。

 

軽く会釈をしましたが、マスターは私には気がつかなかったようでした。顔色もよく、元気そうに見えました。

 

でも、

 

今日聞いた話では、お店が再オープンしたのは、先代のマスターが亡くなってからのようでした。

 

 

もしかすると、四十九日前で、この世に想念が残っていたのかもしれません。

「二代目」の様子を見にきたのかもしれません。

 

 

そんなことを考えました。

通りでは、阿波踊りのチームが、賑やかに鐘や太鼓を叩きながら、あるいは踊りながら通り過ぎてゆきます。

 

8月最後の日曜、阿波踊りとお祭りがある日は、何故か雨模様です。

 

 

シングルモルトではなく、「香黒酢のソーダ割」。

 

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今日の「視診触診講座」。

今日の午前中は、私が担当している「視診触診」の講座。


首の調子が悪く、膝窩(しつか)にすごい圧痛硬結があるFさんをモデルに、「最新の操体」の理論で、どれくらいシンプルなステップでアプローチできるか、というのをやりました。介助法などはさほど目新しい変化はありませんが、セッティングとプロセスに大きな変化があります。

 

講習なので、色々やってみましたが、およそ3つか4つの動診操法で対処できるのではないでしょうか。時間的に言っても、ターゲットが絞られていれば、15分もかからないでしょう。

 

一連の操法が修了してから、足踏、膝の屈伸、歩いて頂いたところ「足が驚く程軽く、首がすっきりした」とのことでした。勿論、触診したところの圧痛硬結は除去されています。

 

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痛い施術によるトラウマ。

先日の話です。

整体で痛いことをされ、すっかりトラウマになってしまったという方がいらっしゃいました。

 

もう「痛いことをされた」ということで、頭がいっぱいになってしまい、気分が落ち込んでしまったり、何よりも自分のからだをボコボコ(痛みを与えられたということ)にされるのを許してしまった自分が許せないとか、何でそんなところに行ってしまったんだろう、とか。

 

 

例えば、今、ぎっくり腰で痛くて動けず、一時でも早くこの辛い症状から解放されたい、という場合ならば「痛くてもいいからどうにかしてくれ」ということで、多少痛みを伴うことを、クライアント自身が受け入れることもあります(からだ、の本音は、わかりません)。

 

ところが、不定愁訴とか、緊急を要する痛みや不調ではなく、クライアント自身のメンタル的な波長が下がっている場合は少し考えなければなりません。

 

このような場合は、施術(治療)の前に、からだと心が「癒し」を求めている場合があるからです。

 

 

特に最近は、このようなケースが多いので、「昭和の時代」(強揉みや強押しや頸椎のスラストや、痛みを伴うハードなものなどが流行ったことを総称しています)のやり方が、通用しないのは、皆さん勿論ご存知でしょう。

 

 

この方は、なんだかとっても痛いことをされて、自分が悪いわけでもないのに、なんだか憂鬱になってしまったとのことでした。

 

 

そういえば、超痛い治療をいくつか受けたことがありますが、不思議なことに、後味がいいのと悪いのがあるんです。

 

一つは、25年位前でしょうか。そのスジでは有名なT先生という方がいらっしゃいました。何でも顧客には医師や看護師さんなど、医療関係者が何故か多いとのこと。
この先生のはとにかく痛いんです。ワタシはこの先生から直接手ほどきを受けましたので、これ、できます(笑)。

 

特徴ですが、やられている最中、特に一瞬先生の手が筋とか腱に触れる時は、一瞬ですがめちゃくちゃ痛い。でも、先生の手が離れると、痛みはすぐ消えます。

そして、終わった後の爽快感が半端ない!
痛くても、この爽快感が味わえれば??我慢できるかも??という感じでした。

 

もう一つは20年程前ですが、友人のライターの取材の手伝いで、カメラマンとして同行した時の話です。友人はある雑誌に、色々な健康関係の記事を書いており、面白そうな治療や施術をするところを突撃取材するわけです。
ワタシも役得で、カメラマンとして何度か同行しましたが、勉強になったものです。

取材に行ったのはいわゆるカイロ系の治療院だったのですが、施術者の先生に「あ、アシスタントのカメラ持ってるキミ、ちょっと来て」と、思いがけない方向に話が進み、ワタシはイヤイヤながら受けることになったのでした。

 

それはストレッチと揉みと筋膜はがしのような感じで、もう痛い!

そして、ずっと痛いワケです。

そしてそして終わってからも痛くて、疲れがどっと出て、帰りの電車ではへたっていました。ライターの友人もぐったりしていました。

 

勿論、帰宅後操体でメンテナンスしましたよ。

こちらは、合う合わないで言えば、ワタシには合わなかったようです。体調がもどるまでに、3日くらいかかりました。

★これを「好転反応」と言う方もいるかもしれませんが、ワタシはダメです。

 

ちなみに、痛い治療と言っても、上手い先生とか名人は「秒殺」なので、良い結果が出せるのでしょう。また「秒殺」は、後味がいいのが特徴です。
「痛いけどきもちいい」といわれることもあります。
「痛いけど上手い」という先生は多分ここが優れているのです。

 

私は、操体法東京研究会の受講生向けに、補講で「視診触診」の講座をやっていますが、この中で「秒殺」と「生殺し」というのを指導しています。

 

実は操体にも「痛い」ことがあります。

それは、診断分析時の「触診」です。操体は「動かして痛いこと」はしませんから、動診では痛い事はしません。

 

ほんの一秒程度のことですから、安心して下さいね。

 


「診断(分析)しているのだから、ちゃんと診ろ」ということです。
また、この時の微妙な逃避反応も、操者は診ているわけですね。

 

この場合の特徴ですが、まさに「秒殺」です。触診時に一瞬痛みを与えますが、後味はすっきりしています。

 

これ、痛みを与えなくても私達には(※1)わかるのですが、被験者に「何で首が痛いのにこんなところが痛いの??」という、啓蒙でもあります。

 

(※1)こういう勉強を常日頃やってるわけです。

 

一方、触診がヘタクソだと、「秒殺」ではなく、いつまでも鈍い痛みが残り、後味が悪い「生殺し」になるわけです。

 

そしてその一瞬の「秒殺」の後は「きもちよさ」をききわけ、味わうというプロセスが待っているわけですから、最初の「後味のいい一瞬痛い触診」は、相殺されますし、最後には「先程痛かったところ」から痛みが消えているということになるのです。

 

 これは、精神科医水島広子先生の本です。摂食障害がテーマになっていますが、対人関係療法の参考書としても優れています。

冒頭に登場する、患者A子さんが受けた、本人の心とからだを無視した、医師による辛い治療(読んでいて背筋が凍るようでした)を受け、治療がトラウマになってしまったというケースです。

 

私はこれを読んで、本人のからだとこころを無視した、痛い治療や施術というものは、施術者、治療家が思っている以上にダメージやトラウマを与えているのではないかと思っています。むしろ、虐待に近いのもしれません。

 

そうやって考えると、「きもちよさでよくなる」という操体は、21世紀のメソッドではないかな、と思います。