操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

第0回 実践易占入門(オンライン開催)2021年9月18日(土)

こんにちは。TEI-ZANの畠山裕美です。

 

今週末のイベントですが、

第0回 実践易占入門(オンライン開催)

を、開催致します。

時間は14時~16時半 0回目ということで、受講料は無料です。

 

www.kokuchpro.com

 

講師 新部健太郎東京操体フォーラム相談役)壺中堂

サブ講師/ホスト 畠山裕美@春狐堂蘭寂

 

 

操体で、最も重要と言われている数字は「8」です。

この「8」がどこから来ているかというと、易なんです。

橋本敬三先生は、桜沢如一氏の「易・無双原理」を何回か著書の中で引用されていますが、易(五行思想など)は、東洋医学的、陰陽理論的に操体を理解するのに役立ちます。

 

しかし、一念発起して、岩波文庫の「易経」の上下巻を買っても、最初の「乾為天(けんいてん)」で挫折という話はよく聞きます。

 

半分笑い話ですが、神田の古本屋で、岩波書店の「易経」をみると「乾為天」までは書き込みや線引きがしてあるのに、二つ目の坤為地(こんいち)のページはまっさら、つまり「乾為天」で挫折して古本屋に売ったものをよく見る、というのです。

 

私(畠山)も挫折しかけましたが、なんとか挫折せずに、まずは一通りマスターすることが出来、今では操体の専門家でもありますが、プロの占筮家(易者)としても活動ししています。

 

今回は、東京操体フォーラム相談役、占筮家(壺中堂主人)、中国武術の指導研究及び、様々な思想体系を学び、伝授している、福岡の新部健太郎先生をメイン講師として
お迎え致します。

 

新部先生は、ここ数年、毎年夏の「伝統療法カンファレンス」で、我々東京操体フォーラムのメンバーが「足趾の操法®」をやっている隣で易占をやっていらっしゃったので「伝統療法カンファレンス」に参加された方は、覚えていらっしゃるかもしれません。

 

今回は、オリエンテーション的なことがメインになります。

どうぞふるってご参加下さい。次回は10月9日(土)を予定しております。

 

 

第0回 実践易占入門 2021年9月18日(オンライン・Zoom) - こくちーずプロ

 

この講座の対象は、
 
易を勉強したいけれど、どこから始めたらいいのかわからない人
岩波書店の「易経」を買ったけど「乾為天」と「坤為地」で挫折した人
現在過去未来を冷静にみつめ、身心ともに充実した人生を送りたい人、またはそのアドバイスをしたい人
 
つまり、易に興味があり、やってみたい人です。
 
易(日本で広く行われているのは、周易といいます)の起源は紀元前12世紀の中国、周の時代あたりに成立したと言われています。世界で最も古い占いの一つであることは間違いありません。
 
戦国時代の軍師、黒田官兵衛易経をマスターしていたと言いますし、江戸時代、易は今で言う「英会話」のような、江戸の住人にとっては、教養の一つとして人気があったと言われています。
 
何故、そんなに長い間、易は人々に伝わってきたのでしょうか?
 
それは、やはり魅力があるからでしょう。
 
易経は、英語で言うと、"Book of Changes"と言います。
宇宙の真理の一つに「変化しないものはない」というものがありますが、すべてのものは変化し、動きます。
単に一つの卦(か)を出して、それだけを見るのではなく、そこから現在過去未来、そこに含まれている事象や変化を縦横無尽に読み取ることができるのが、易占です。
 
易は、当たります。
何故当たるのかというと、潜在意識に直接アクセスし、その情報を「卦」という目に見える形にしてくれるからです。
 
 
今回は、壺中堂の主(あるじ)、易者であり中国武術家であり、中国の古典研究家でもある新部健太郎先生を講師に迎え、
自身も易者であるTEI-ZAN操体医科学研究所の畠山裕美(春狐堂蘭寂)が、司会進行を進めながら、易の勉強法、易の活かし方などをお伝えしたいと思います。
 
 
メイン講師
新部健太郎(壺中堂)易占スタイル 筮竹・対面占多し
サブ講師、司会進行
畠山裕美(春狐堂・蘭寂)易占スタイル 八面体サイコロ 電話・チャット鑑定多し
アシスタント 瀧澤一寛(てまり堂)、寺本雅一(東京操体フォーラム

 

 
 

うでわ念珠のご加護です。

こんにちは。TEI-ZAN操体医科学研究所の畠山裕美です。

www.teizan.com

昨日9月12日は、月に一度の東京操体フォーラム実行委員勉強会と、午後は、三浦寛先生のハイブリッドお誕生会でした

 

神奈川県、博多、遠方からはマドリッドからご参加の皆様、ありがとうございました。

 

今朝のことです。出がけに、いつもつけているうでわ念珠(仙台秋保の慈眼寺、あるいは、サロン・ド・シマジ、またはサイトで購入

www.jigenji.net

 

のひもが「なんか気になる」。

 

それから1時間後くらいに、駅の広場付近の階段で、派手につまづいて階段から落ちたのですが、奇蹟的に?膝をすりむいただけで済みました。

(打撲とかもなし)

 

と、同時に「ひもが切れそうだったうでわ念珠」が切れて、珠が飛び散りました。

 

一瞬「あ、念珠が身代わりになってくださった!」と、感じました。

 

その後、珠を探していたら、通りすがりのお兄さんが、一緒に珠を拾ってくれてありがたやでした。

 

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私はこの時、慈眼寺のうでわ念珠と、紫檀念珠を2本、合計3本つけていたのですが(紫檀一本は昨日おろしたばかりだった)切れたのはこれだけでした。

 

このお念珠は、お焚き上げしてもらい、新しいのをお迎えしようかと思います。

 

 

 

 

 

橋本敬三に操体を習った詐称事件。

先日、操体を受けに来た方が「知りあいから操体を教えてもらったんだけど、2000年頃に、仙台まで行って、橋本敬三先生に操体を習ったらしい」という話を聞いて、

 

橋本敬三先生は、2000年には、既に祖神の里に帰られた後だよね。。。。

と思いました。この方は、もしかすると勘違いかもしれませんね。

 

この方の他にも「その頃、橋本敬三先生はご存命でない」時に「橋本敬三先生に操体を習った」と言ってた人も数人いましたっけ。。。

 

橋本敬三先生は、定例講習などは開催されていなかったのです。
地方で単発の講義とか(古い記録で、駒場東大で講義したというのもありました)はあったようですが。。

 

何人かの先輩に聞いた話ですが、操体を勉強したいと仙台に行ったところ「東京に弟子の三浦がいるからそっちに行け」と言われ、三浦先生の講習に参加したとか。

(故根本良一氏、故瓜生良介氏から畠山が直接聞いた話です。お二人とも、年下の三浦先生の講習に参加したというわけですね。長野の故白澤氏もそうでした)

 

スポーツプログラマの資格更新研修にて。

橋本敬三の直弟子」という先生(講師プロフに記載)に(実は、三浦先生の講習の受講生で、講習が終わってから、たまに仙台に行っていたらしい)講習後

 

「三浦の弟子でございます。先生のことは三浦から聞いております」と挨拶したら

「あ、私も三浦先生のところで勉強して、それから仙台に何度か行ったんですよ」

(かなり焦っていらっしゃいました)。

 

 

ある手技療法系のセミナーにて(三浦先生と一緒に行った)。

某大学の教授。

操体法創始者橋本敬三の弟子」と、プロフに書いてありました。

講習の最中、その先生、三浦先生を見つけて

「私は橋本敬三の弟子じゃありません。瓜生さん(故人。快医学)と一緒に三回くらい仙台に行っただけです」と言ってきました。

後半は「三浦先生、お願いします」的な展開になりました。

 

ちなみに、以前「破門」(破門されるからには、それなりの理由があります)された人がいます。

これは他の方から聞いたのですが、サイトに「操体法の大家M氏に操体を習う」と書いてあったので、その方が「叱咤」して削除させたとのことでした。

操体法の大家M氏と言えば、わかる人はすぐわかります)

 

多分「破門された」の意味がわかってなかったんでしょうかね。。。

 

ちなみに、伝統療法カンファレンスでたまにご一緒し、東京操体フォーラムにもゲストで来て頂いたことがある、杉本錬堂先生(三浦先生の治療室にある法螺貝は、杉本先生から頂いたものです)。

 

杉本先生は「天城流湯治法」というのを主宰していらっしゃいますが、ある時、あるメディアでたまたまですが、うちの師匠から破門された方が「天城流湯治法」を名乗っていることがわかりました。

 

世の中狭いもんですね。

 

そういえば、20年以上前、まだインターネットがそんなに広まっていない頃。床屋さんの専門誌みたいな本に、静岡のある方が「私が発明した操体法を教えます」的な記事を書いていた、と聞いたことがありますし、最近では、秋田方面から「私が操体法を発明した」と言ってる人もいるという話を聞きました。

 

なんだかきりがないのでやめますが(笑)

 

スペインには、夏休みに2週間くらい、故根本良一さんのところに行って操体を習い、「私こそヨーロッパの操体の正当な相続者である」と「ネモト」を名乗り、本を出しちゃった人とかもいました(私はスペインの生徒さんから「あの人はネモト先生の息子だと名乗っているが本当か」と聞かれたことがあります)。

 

 

腰痛と膝痛と操体(9月11日講座)

先月に引き続き、今月も開催致します。

 

この講座の対象者を書いておくことにします。

 

操体操体法に興味がある人
操体という言葉を知っている人、あるいはこのブログを読んでいる方は「自分のからだは、自分でケアしたい」と思っているとか「からだ」に対する興味がある方だと思います)、

腰痛・膝痛を予防したい人、再発させたくない人

 

腰痛や膝痛には、必ず原因があります。

朝起きたら膝が痛かった(私はたまにある)ということもありますが、突然何の前触れもなくトラブルが起こるということはありません。

 

しかし、からだの使い方、動かし方(どう使ったらこわさないか)ということは、学校では教えてくれないし、チャンスがなければ一生覚えることはないかもしれませんね。

 

操体法による腰痛と膝痛の予防とケア | 操体.com

 

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取る取らないはテメエの勝手 by 橋本敬三先生

昔、何かの席で、操体界の先輩に「取る取らないはテメエの勝手」という話を(当然ながら、前提として橋本敬三先生の本は読んでいるという設定)したら、

 

「それって、ひどいんじゃない」というようなことを言われた(汗)。

 

私は、橋本敬三先生の「からだの設計にミスはない」の74ページの話をネタにしたんですが??

もしや、読んでないとか(大汗)??

 

ちなみに、タイトルの意味は「どんなに素晴らしいものであっても、やるやらないは、結局は自分が決める」ということです。

 

操体法がどんなに素晴らしいものであっても「すぐ元に戻ってもいいから今すぐ痛みを取りたい」というものが欲しければ、そちらを取るでしょう。

 

また「痛い」刺激に慣れたりしていると、「快(きもちのよさ)」も、刺激的なものをもとめます。刺激が欲しい人は、より強い刺激を求めるので(からだは、求めていなくても、アタマが欲するのです)、操体で言うところの「億の快」「生命現象としての快」を、1度では満足できないかもしれません。

 

以前「操体ってきもちよくて失神するんですか」とか「至上体験ですか」とか、

 

「いやいやそんなことはありません」的な事を言う方もいらっしゃいましたが、それはあまりにも「刺激的」です。

で、意識飛びと失神は違うしね。。

 

刺激的で刹那的なモノを求めるのも(法律に違反したり、人に迷惑をかけない範囲でお願いします)、その人の勝手というか、選択です。

 

 それはさておき、

世の中には、色々なやり方があります。

 

私の友人が、1週間前から調子が悪く、整形で「頸椎神経症」という診断を受けたそうです。薬(ロキソニンムコスタ@胃薬)を飲んでいるとのこと。

首が痛くて、その痛みが全身に広がっている様な感じだそうです。

 

そこで、ちょっと仰臥位になってもらい、膝窩ひかがみを触診すると、やはり、左の膝窩に飛び上がるような圧痛硬結があります。

 

ここは、D1’(ディーワン・ダッシュ)を用いて、動診操法をとおしてみましたが、こちらの圧痛硬結は、解消。

 

操体あるあるですが(そもそもこの方は、私が操体のプロだということをあんまりしりません)、

「あれ?全然痛くない??」

 

その後、足趾の操法®を軽く(秘技満載笑)

 

きもちよくて、途中意識が飛んでいたそうです。

 

終わった後は、全身が緩んで、首の可動域が広がりました。

 

これも「操体あるある」ですが

「なんで首に触ってないのに、首が楽になるの???」という感じでした。

 

 

蓮とお盆の営業

こんにちは。畠山です。

 

お盆の期間も普通に営業しております。

TEI-ZAN操体医科学研究所 Sotai Practitioner TEI-ZAN

 

この前ブログを書いてから、結構日が経ってしまいました。

 

操体マンダラが終わってから、しばらくの間「蓮の撮影」にはまっておりまして、カメラを担いで駒場生研にある池や、不忍池、朝4時に起きて、横浜の三渓園に行ったりと、朝活をしておりました。

 

私は小学生時代を千葉市で過ごしたのですが、小三まで稲毛付近、その後は幕張あたりでした。千葉市の小学生が遠足に行くのは「園生貝塚」とか、検見川の東大グラウンドなのですが、子供の頃「大賀博士と古代の蓮」というような記事を読みました。

 

戦後、大賀博士という蓮の専門家が、千葉市の検見川の東大グラウンド(大昔、そこは船のたまり場だったそうです)で、発掘調査をしました。

元々は、花見川下に石炭が豊富だったようなので、戦時中から燃料調査をしていたようですが、その時、丸木舟と蓮のタネ三粒が見つかったんだそうです。

そのうち一つが翌年開花し、調べたところ、2000年前のものだということが判明したという話で、大賀博士(メガネの先生)が、蓮の花を育てるために奮闘する話でした。

 

ja.wikipedia.org

 

 

www.chibacity-ta.or.jp

 

というわけで、蓮を撮りまくっていたのです。

仕事の合間に蓮を撮っていたので、なかなかブログを書いている暇がなかったという次第です。。。

 

なお、三渓園で撮った写真を、TEI-ZANのトップページスライドに貼りました。

是非ご覧下さいね。

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三渓園の蓮。

 

www.teizan.com

TEI-ZAN操体医科学研究所 Sotai Practitioner TEI-ZAN

毎日来なさい、とは言いません(操体@第二分析以降は「長持ち」します)

暑くなりましたね。

私は暑いのが少し苦手なので、今年は「清暑益気湯」(いつもは「補中益気湯」を飲んでます)を処方してもらいました。空咳も少し出る(冷房のせいでしょう)ので「麦門冬湯」も。

日々の養生だけでは間に合わない場合は、漢方のお世話にもなります。

 

こんなお問い合わせがありました。

「首を寝違えて、一ヶ月近く、近くの整体院に一日おきに通っているのですが、なかなか治らないので、他の施術を受けていいかと聞いたら、受けていた整体に体が慣れているから、10日くらい間をあけてください、と言われました。操体をなるべく早く受けたいのですが、10日間をあけたほうがいいですか」

 

う〜ん。

そもそも「近所の整体院」と「操体専門」のところでは、スタンスが違います。

「近所の整体院」は、近所にあって、思い立ったらすぐ行けますよね。


しかし、どこもそうだと思いますが「操体専門」のところは、大抵「一人」でやっていますし、ベッドをいくつも置いて、何人もの施術者が、なんていうわけにはいきません。従って、私の知っている操体専門施設は、完全予約制ばかりです。

 

これは操体のデメリットでもありますが、一人一人じっくり診せていただくので、効率や回転率はよくありません(受けるほうにとっては、メリットだと思います。一人一人に寄り添った、丁寧な臨床を受けられるからです)。

 

当研究所(TEI-ZAN操体医科学研究所)もそうですし、私の師匠、三浦先生のところもそうですが、近所の方は殆ど来ません。
いらしゃるのは「操体を受けたい方」なんです。

 

★ぎっくり腰とか、寝違えとか、あるいは遠方から泊まりで東京に来ており、集中的に受けたいという方はいらっしゃいます。


殆どは、一度受けて頂いたら、超早くて翌週、普通は2週間後、その後はメンテナンスに月イチという感じです。

 

何故そんなに間をあけていいの?と聞かれます。

 

それは、他力的外力で無理矢理矯正しているのではないからです。

他力的に矯正するものは、確かに早く結果(矯正結果)が出ます。

しかし、他力的に無理矢理やっているので、戻るのも早いのです。

 

操体は、よく例えに出しますが、イソップ童話の『北風と太陽』の太陽のようなアプローチだと思って下さい。

 

旅人から外的他力的に強風で上着を吹っ飛ばすのが、北風です(北風が全部わるいわけではありません。必要なこともあります)。

一方、温かい光を旅人に浴びせ、自ら上着を脱がせるのが、太陽です。

(我々も、緊急事態には北風を吹かせますけど、普段はやりません)

 

風に飛ばされた上着は、また着込まれますが、温かくて脱いだ上着は、また寒くなるまで(長持ち。そうです。長持ちするんです)着ません。

 

つまり、他力的外力的なアプローチではないので、すぐ戻ったりしにくいのです。

 

>受けていた整体に体が慣れているから、10日くらい間をあけてください

 

というのは、私の推測ですが、被験者のからだをかなり痛めつけている、つまり、筋骨格系レベルで相当いじっている(炎症を起こさせているとか)ので、それがおさまるまで10日くらい間をあけてください、ということなのかもしれません。

 

また、我々(操体法東京研究会操体を学んだ者)は、痛いところや気になるところには、あまり触れません。

「遠いところから、アプローチ」します。

例えば骨折後や怪我したところは触れられませんが、我々は別の方面からアプローチを試みます。

 

結論を言えば「10日開けなくても大丈夫」です。

痛いところには触れないからです。

 

妙な話ですが、怪我なども早く回復します。

この辺りは、操体法東京研究会のメンバーが、カラダを張って実証しています。