「どうしてHPに『操体を受けた人の声』とか、『こんな症状に操体が効きました、治りました』っていうのを載せないのですか?」と聞かれた(笑)
「そうすれば、宣伝になるじゃないですか」
「やってるところ、ありますよ」
そうなのだ。私はそういうことをHPに掲載していない。
何故やらないかというと、師匠がそういうことをしていないからであるし、第一、そういうのは恥ずかしいからである。
また、師匠の師匠である橋本敬三先生に対しても申し訳ないではないか。
こういう事ができる人はすればいい。そういう方は『臨床家』ではなく、『営業マン』なのである。
例えばブログや書籍の中で、これこれこのような臨床を行い、このような被験者がこのように変化した、という書き方ならいいのだ。
これは『症例集』なのである。しかし、
『腰のゆがみもとれて、長年気になっていた顎の調子が良くなって、小顔になりました!もうびっくりです! 30代 女性)
なんて載せるのは、私は恥ずかしいのである(笑)
週刊誌の裏などに載っている『ダイエットの前後写真』のようであるし、クレームや悪いことを『受けた人の声』に載せるわけがないからだ
また、健康食品のカタログに入っている『お客様からの喜びの声』のようでもある。健康食品や化粧品ならわからなくもないが、操体は健康食品ではない。
操体をはじめ、人様の体を診させていただくような職業の場合、クライアントや患者様は(余程壊されたりしたら訴えられる場合もあるだろうが)何か不満を感じた場合、クレームをつけるよりは、他に行くのである(なので、クレームや不都合はつかみにくい)。
また、店主とタレントが一緒に写った写真をサインと一緒に飾ってあるラーメン屋とかある。私はそれが悪いとは言わないが、私はそういうことはしなくないだけなのだ。
私がよく行くおすすめの「ばんちゃん酒房」(赤坂・麹町・永田町)の入り口には、タレントのサインとか飾ってあるが、それはそれなのである(ここの麻婆豆腐は最高です)。
基本的に TEI-ZAN操体医科学研究所のサイトは、操体・操体法の紹介をメインにしたいと思っているからである。
操体に関する最新の情報、操体を受けたい人、操体を学びたい方にとっての正確な情報の発信が目的であり、それに加えて、私や(併設の『遊快人の小部屋』住人?)師匠の操体に対する情熱を表現したいとも思う。
勿論、操体を受けに、あるいは講習を受けに来ていただけることに越したことはないが、審美眼のある方、または『目が利く』方にはわかっていただけるサイトを作って行きたいと思っている。
お付き合いの長い皆様、これからも宜しくお願い申し上げます。
また、これからお目にかかる皆様も宜しくお願い申し上げます。