操体法大辞典

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操体も他力療法も上手い人がやると痛くない

 

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先日、東京操体フォーラム相談役の平直行氏にちらっと聞いた話。彼は武術を学んでいる。

「上手い人がやると、きもちいいんですよね」

なるほど。技をかけられても、矯正されても、上手い人がやると痛くないということだ。これはよくわかる。
師匠が、柔道で「落ちる」時、結構きもちがいいと言っていたが通じるものがあるのだろうか。
そういえば、柳生心眼流の島津兼治先生から、首切り役人が首を斬るときにもコツがある、と言われていた。あれも一気にやらないと斬られるほうも斬るほうも大変だ。ヘンな例えだが何だか思い出した。

そういえば、昔整体の学校に通っていた時、非常に人気がある授業があった。その先生の授業は途中でなくなってしまったが、今思うと「逃避反応」を利用し、「腱引き」の要素が入っていたのではないかと思うが、とにかく痛い。不思議な事に、血圧が高いとか、どこか具合が悪い人は痛みが少ないのだ。やっている間は死ぬほど痛いのだが、終わった後は驚くほどすっきりする。
終わった後のすっきり感を味わうために、あの痛みを我慢するのだろうかと思った位である。

また、男性のほうが痛みに弱いことを目の当たりにした。

私はどうも急所をつつく?のが昔から得意だったので、実は痛めつけるのは得意なのである(笑)。その先生に少し手ほどきを受けて、頼まれたらやっていた。それから正式に開業し、やるのは操体だけになった。

いずれにせよ、上手い人がやると、何でもきもちいいに違いない。