駒場東大生研の生協で発見した。
本の数はあまり多くないものの、なかなか並んでいる本のチョイスがいい。
先日もついついこれを買ってしまった。
私が長らくお世話になっているクリニックは、代々木上原にある。
駒場東大から歩いても近い。花粉症の季節にはお世話になるし、長年プラセンタ注射でもお世話になっている。
院長先生は仙台の出身で、橋本敬三先生や橋本行則先生をご存じだそうである(それだけでも贔屓に値する)
そして、ここは漢方を出してくれるのである。勿論、新薬(西洋薬)が必要な時は出してくれるし、風邪の時などは、血液検査をして、抗生物質が必要なのか、そうでないのかを判断してくれることもある。
そして、わが先輩、東京操体フォーラム実行委員の「半蔵」氏は、鍼灸や漢方に非常に詳しい臨床家である。先日のフォーラムで「快眠」というテーマで話して頂いたが、漢方の奥深さにうなったものである。
橋本敬三先生も漢方をやっていらっしゃった時がある。途中で止めてしまったようだが、これは漢方の原料の供給の不安定(皆中国からの輸入)などもあるのかも。
半蔵さんによると、漢方って何だか飲み続けないと効かないようなイメージがあるけれど、本当は速効なのだそうで、一部の悪徳?業者と商業主義による概念なんだそうである。
この本によると、漢方は本来急性期の薬だったらしい。急性熱性疾患(感染症)である、腸チフスとかコレラが死亡原因の主な部分を占めていた時代、まずは嘔吐や下痢を止めるのが一番重要だ。これらに用いられていたのが漢方なのだ。
なぜ、漢方は速効するのか
- 免疫力を高め、過剰な炎症を抑える
- 微小循環障害を改善する
- 体内の水分をピンポイントで調整
この3つの理由があるという。
速効する症状と言えば、肩こりには葛根湯。これは私も知っている。
クシャミがでたらまず「一包飲んどくか・・」と、飲んだりする。筋肉痛にも効く。
ただし葛根湯はノドの痛みには効かないらしい。
インフルエンザについて、井齋先生(著者)は、ご自身がインフルエンザに罹患した際の服薬状況を書いていらっしゃる。効くのは麻黄湯だ。また、私が普段胃腸の調子を整える為に飲んでいる「補中益気湯」は免疫力の強化によく、体内に侵入したインフルエンザウイルスを減らす効果が期待できるらしい。
私は物心ついてからインフルエンザにかかったことがないのだが、もしかしたら
プラセンタ注射と補中益気湯を飲んでいるからなのだろうか?
いずれにせよ、最近は便利なエキス顆粒剤が出ているのでありがたいことだ。