操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

「がんばらない」の本当の意味。

最近、東京操体フォーラム実行委員のメンバーの一部で「なんか知らんけど」、が流行っています。

 

「なんか知らんけど、突然ウン十万入った!」(畠山に起こった実話)
「なんか知らんけど、気の進まないクライアントを断ったら、直後に波長の合うクライアントが来た」(複数に起こった実話)
「なんか知らんけど、盗まれた自転車が下北沢にあった!」
(実行委員T君に起こった実話)
「なんか知らんけど、南会津で車が足りずどうやって帰ろうかと思っていたら、突然、フォーラム実行委員のT松さんが車で登場した」(この時は驚きました)

 

 

これは、皆さんもご存知の心屋仁之助さんの本に出てくる言葉なのですが、
「なんか知らんけど」つまり、他力です。自分だけの力ではありません。

 

ここで何冊かご紹介しましょう。

重複していることが書いてありますが、この内容は、一度や二度読んだだけでは理解できないと思います。

 

切り口は違いますが【救いと報い】のお話なのです。

 

「救いと報い」という考え方は、操体を理解する上では一番大切なことです。

これについて知りたい方は

生体の歪みを正す オンデマンド版―橋本敬三論想集

生体の歪みを正す 橋本敬三論想集

からだの設計にミスはない―操体の原理

をどうぞ。

 

「好きなこと」だけして生きていく。

「好きなこと」だけして生きていく。

 

 

一生お金に困らない生き方

一生お金に困らない生き方

 

 

がんばっても報われない本当の理由

がんばっても報われない本当の理由

 

 

がんばらない成長論

がんばらない成長論

 

 

 操体の教えに「頑張るな威張るな欲張るな」というのがあります。

4つめに「縛るな」というのもありますが、実は某W大の先生の付け加えという説も来たことがあります。

 

今までも、色々な方が「がんばるな」と言っていますが、「がんばらない」ことを、一番腑に落ちる方法で書いているのが心屋さんかもしれないと思う今日この頃です。

 

まず、操体関係者の多くが言っている「頑張るな」は、「自分は頑張らないから、お金をいただく価値がない」という「頑張らない」のような気がします。

 

なので「(東京では)操体の講習の金額が高い」とか「操体でお金もらっちゃいけない」とか、ある指導者のように「操体って安いもんだと思ってました」と言うのです。

 

考えてみて下さい。↑ これらの言葉って「自分は頑張っていないからお金を貰う価値がない」ということですよ。

また、操体には価値がない、と言ってるのと同じです。 

操体法東京研究会では、操体の愛好家ではなく、臨床家、指導者を育成しているのだから、費用や時間はかかって当然なんです。

 

★また、以前も紹介しましたが、温古堂は実費治療で、現在は当時の約二倍の貨幣価値があると言われています。初診料と治療費を合わせて県外からなら5000円。

現在の価格で言えば10,000円患者様から頂いていたのです。

これが【操体ではお金もらっちゃいけません】ですか?

プロで生計立ててるんだから当然です。


どこでどうなったのか「操体でお金をもらっちゃいけない」という人が出てきたのですが、これは明らかに「自分は頑張ってない(プロじゃない)から、お金を貰う価値はない」という裏返しです。

 

★「操体でお金もらっちゃいけない」というのは、橋本敬三先生はじめ、我々操体の臨床家、プロに対してとても失礼なことなんです。

 

心屋さんが言っている「頑張らない」というのは、「どうせ自分はすごいもん!」と自分で(他者からの価値ではなく、自分の評価)決めた価値をそのまま認めること、「頑張らなくても、一生懸命やらなくても、自分はすごいし、豊かだもん」ということなのです。

 

これって「救いと報い」の話ですよね。

「頑張らなくても、一生懸命やらなくても、自分はすごいし、豊かだもん」というのが救い。生まれながらにして救われているイノチということなんです。

 

本の中に「存在給」という言葉と「歩合給」という言葉が出て来ます。

存在給というのは、自分が寝たきりとか赤ちゃんのように、何もしなくても貰えるお金です。

「歩合給」というのは「頑張って働いて得たお金」です。

この二つを知ることがポイントです。

 

この二つについては「一生お金・・」を読んでいただくとして、

 

「がんばらない」ことの本当の意味、「救われている」という意味を「腑に落ちる」くらい読み込んでいただけたらと思います。