4月に開講した、東京国際仏教塾の基礎過程が終わり、後半の専門課程に進むことになりました。
どの宗派にするか迷っていた人もいたようですが、私は(来年以降も専門課程は勉強できるからです)迷わず曹洞宗を選びました。
東京国際仏教塾。色々な宗派の修行を体験できます。違いや特徴がよくわかるのは、多分ここだけでは??
理由はいくつかありますが、両親の実家がどちらも曹洞宗ということ、元々禅には興味があるということ、頻繁にお参りしている赤坂の豊川稲荷(お寺です)が曹洞宗ということ、禅だけど、頼まれれば祈祷もしちゃうよ、みたいなところ、三浦先生も道元さんが結構好きだということ、などなど色々ありますが、理由は後からついてきたようなもので、直感です。
また、三茶の隣は駒沢大学ですから、なんとなくご縁があるような。
というわけで、今年の9月に願書を出したところ、出願が通り、11月から翌年3月まで月二日、5ヶ月の修行に行く事になりました。
場所は千葉県佐倉市の勝胤寺というお寺です。
講師は中野東禅先生 。
駒沢大学を出ていらっしゃいます。著書も沢山あります。
講義の前に、何冊か読んでみました。
これは入門書で、中野先生が監修をなさっている本ですが、確かに「早わかり」で、道元がどんな人だったのか、曹洞宗とはどんなものなのか、歴史はどうなのか、ということがよくわかります。
さて、修行に行くにあたって、色々考えます。
何を考えたかというと
「作務衣か??」という問題でした
すんません!(笑)
私のいる業界(手技療法の世界)では、わりと作務衣を着る人は多いのですが、余りにもベタなので、今まで避けていたのです。結構こっぱずかしいじゃないですか。
また、故人ですが「どこに行くにもいつでも作務衣にスニーカー」という方がいらっしゃいまして、三浦先生が「ホテルオークラ行くのも、デートするのも作務衣か?」と、聞いたら「そうだ」と答えた方がいて、何だか作務衣に抵抗感があったのです。
でも考えてみれば、作務衣ってジーパンと同じ「作業着」なワケですよ。
それに冬だし、裏フリース作務衣とか売ってるし、とついに購入しました。
今回は暖かったので、次回作務衣デビューします。
前の日は遅刻しないように、NAVITIMEで時間をしっかり調べて、荷物の準備もしっかりやりました。
久々に京成(中学から大学までは通学に使ってたんですけどね)電車に乗り、青砥で特急成田空港行きに乗りました。
そして「大佐倉」に到着しました。
ここで降りるのは、多分関係者だろうと周囲を見渡すと、H事務局長が私のはす向かいに座っていらっしゃったので、「おお、H事務局長に着いていけば迷わない」と、ご一緒することにしました。
てくてく歩いていると、前方にお坊さんが歩いています。講師の中野先生でした。
正面の本堂に入ると、集合時間の45分前にも拘わらず人が集まっていました。
今回曹洞宗の受講生は8名だそうです。
まず、塾長から挨拶があり、開講式です。
その後中野東禅先生からお話がありました。なお、細かい指導は先輩のSさんがして下さいます(仏教塾の先輩です。仏教塾を機会に、出家得度なさる方も多く、後輩の指導にあたって下さったりします)
経本(結構分厚い)や資料を手にすると、何だか嬉しくなります。
その後はすぐに読経にはいります。
中野先生曰く、「お経は平たくよむ」のだそうです。
「素人臭い読み方」というのがあるのだそうで、やはり勉強するからには、プロ?っぽく読めるようにならないと。
お経の後は、般若心経の講義です。
一つ一つ、用語説明を加えながら進んで行きます。
中野先生のお話が面白く、講義の時間があっという間に過ぎて行きました。
他の受講生の方の質問も面白く、それに答える先生も熱くなるという次第。
途中「煩悩」の区分けがありましたが、
「ああ、これって、占いの悩みばっかり??」
(私は易者もやってますもので。。)
そしてお昼が過ぎ、午後の講義の後は、坐禅です。
6月には臨済の禅を体験しましたが、曹洞宗の禅はやっぱり違います。
まず、向き(曹洞宗は壁を向く)が違う。曹洞宗では「警策」を「きょうさく」と読みますが、臨済宗では「けいさく」と読みます。また、作法というか、様式美というか、しっかり決まりがあります。
坐禅をしたのは、6月以来なので、本当に久しぶりなのですが、終わった後は本当に頭がすっきりしました。
あっという間の一日でした。