操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

知りたいことを明確に(あきらか)にするのが、第一歩です。

ある方(仮にAさん)に年賀状をいただいて、ふと目をやると「今年は易ではどんな運勢なのかな?」と書いてある一枚を見つけました。

 

これ、何気にふつ~っぽく書いてあるのですが、占いをする身にとっては結構「難題」でもあります(笑)

 

 

占いの「命」というのは誕生日を元にしているので(いわゆるスペック)、誕生日がわかれば、おおよそ分かります。今年はどんな感じ、みたいなのは、年が分からなくても、月と日がわかれば、これもわかります。

 

ところが「易」というのは「卜(ぼく)」、つまり占った日時から、占いたいこと(占的)を占います。

 

また、易はそんなに長い期間を見るわけではありません。せいぜい数ヶ月くらいです。
(なにせ、変わる、というのが易の真髄ですから)

 

現在と未来(過去を見る方法もある)、というように、問題がどう変わるかというのを見るのが、易なのです。

 

年運を見るには「年筮(ねんぜい)」と言って、冬至にやるとか、節分(立春の前日)に、普通よりもややこしいやり方で(本筮法とか中筮法というのを使います。めちゃくちゃ手間と時間がかかります。一般に使われているのは略筮法という簡便なもの)立てる必要があります。

 

なのでAさんから「今年は数秘学でどんな年かなぁ??」と聞かれれば、お誕生日がわかれば、「えっと、4だから、ちょっとガマンとか、来年に向けて色々蓄える時期かな~。転職とか起業はちょっと待ったほうがいいかも」というようにさくっと答えられるのですが、

 

「今年は易でどうなのか」というのは、簡単には答えられないのです。
本筮法とか中筮法って大変だし、、、)

 

そして、もっと言うと「今年の私の恋愛運は、易でみるとどうですか?」というように、占的(占いたいこと、知りたいこと。この場合は恋愛運)が分かれば、さささっと立てることができます。

 

そして、よくある「彼の気持ちを知りたい」という問いですが

 

彼の気持ち、といっても、人間ですから、色々な感情が渦巻いています。


機嫌が悪いこともあるし、いいこともあるし、妄想に耽っている(ありがち)こともあります。

 

しかし、知りたいのは「彼の私に対するきもち」ですよね(大抵)。

 

こういう場合「彼は私とお付き合いを続ける意思があるんでしょうか」とか「結婚する意思があるんでしょうか」とか、「彼の気持ち」というような、曖昧なものではなく、「可否」とか「有無」とかに絞り込む必要があります。

 

まあ、それを絞り出すのが占者の役目でもあります

 

そうやって考えると、操体の臨床も似たようなところがあります。

 

痛みのあるところ(サイレンが鳴っているところ)が、火元(痛みの原因である場所)ではないことがありますし、火種(火元よりもっと根本的な原因があるところ)は、ななかな目につかないことが多いものです。

 

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お正月の豊川稲荷別院にて。