以前、スペインで講義をした際、実技指導で「クスグリ」をやったら、皆面白がってやめず、時間オーバーになったことがありました。
先にも書きましたが「クスグリ療法」(万病を治せる妙療法にイラスト付きで載ってます)、意外とやり方をハズしている人が多いことに気がつきます。
というわけで、今度のフォーラムでは「クスグリ療法」を実際に試して貰う(これこそ、自宅で家族にやってあげられるものです)ことにしようかと思っています。
橋本敬三先生のDVDでは、橋本先生が幼児(排尿障害)に「クスグリ」を試みます。
先生がやると、幼児はからだをよじって足をバタバタさせます。
お母さんが真似してやっても、そんなに反応しません。
そこで橋本先生が「ボクがやると反応する」と言いつつ、またバタバタさせます。
これ、何かというと、コツがあるんです。
まあ、そもそも「クスグリ」といってもコチョコチョやってるわけではないんです。
本(万病を治せる妙療法 72ページ)には
寝小便・小児ぜんそく 現代医学も手こずる難病
無意識の動きはすべてからだの歪みを元にに戻す。・ 1~2ヶ月も続ければ、たいがいの軽い病は治ってしまう。ただし、砂糖や肉食が多いと効きにくい。
・ おへその高さの脇腹を軽くくすぐってやる。子供は手足や全身をバタバタ動かして無意識に全運動系を調節する。あばれるほどよろしい。内臓に直接影響を与える脊椎の歪みを治すポイント。
と、書いてあります。が、イラストは例によって、超アバウトです(味があっていいんですが)。例えばイラストでは人差し指でコチョコチョやっていますが、実際に橋本敬三先生がどうやっていたかを観ると、人差し指ではやっていないのです。
また、イラストでは「点」がポイントですが、橋本先生は「点」ではやっていらっしゃらないのです。
しかし、このイラストをみる限りでは、指先でコチョコチョするんだろうな、と読者が思っても仕方ないことなのです(「万病」のイラストはほとんどそうです。味があっていいのですが、正確にどの指を使うとか、からだのどの部位に触れるとか、操者のポジションなどには一切触れていません。本当はそれが重要なのです。なので読者の勝手な思いこみなどで妙なことをやるケースが多かったりします)
英語版のイラストは、日本語版のイラストを描き直していますが、もう、超超アバウトです。
写真も載っていますが「操法の前に正座して柏手を打つ」とか書いてあったりします。
まあ、習慣で合掌する先生もいらっしゃいますが「正座して柏手を打つ」って、日本ぽさを演出しようとしたんでしょうか。。。
そして、これは一種の急所刺激で、例えば溺れた人などの蘇生法(大人の場合)などにも用いることがあるそうです。
★当然ですが、年齢や状況に応じて、クスグリ(触れ方)も変わります。
さて、年末に知人の赤子に二週間ぶりに「クスグリ」を試しました。
「ポジション」を色々模索しましたが、一つ発見したのをご紹介しましょう。
通常は赤子を仰向けに寝かせ、頭を操者の膝で挟むように固定するポジションをとるのですが、それ以外です。
操者は仰向けになり、膝二分の一屈曲位をとります。
赤ちゃんを膝に寄りかからせます。
すると、丁度赤ちゃんの脇腹あたりに手が行きます。
赤ちゃんは膝に寄りかかって、ご機嫌です。このポジションだと、正面から向かい合うことができます。
手の位置も丁度いいので、コチョコチョ(本当はコチョコチョではない)すると、足をぱたぱたさせて、私の肋骨にケリを入れてきます。
「う~ん。もうちょっと大きくなったら、蹴られると痛いな」
そして、この子は結構便秘気味らしいのですが、ひとしきりバタバタしたあと、たまっていたのか、ガスが出ました。よかったね~。
赤子は生後10週間。二週間の間にやはり大きくなった気が。
眼もぱっちりしてきて、白目が神々しいほど澄みきっています。
黒目は、多分見えてるんだろうな、という感じ。まだ色素が薄いというか、濃いグレーです。
「多分、前世のこととか、宇宙の秘密とか全部知ってるんだろうけど、大きくなるとわすれちゃうんだよね」
3歳くらいまでに忘れちゃうらしいですね。
★ちなみに、先日、テレビで阪神・淡路大震災の日に生まれた大学生にインタビューしており「生まれた日のことは覚えていないそうです」とアナウンサーが言っていましたが、
「覚えてるわけないだろ!」「覚えてる人もいるかもしれないけど、そういう場合は特別だから黙ってるはずだ」「覚えてるとか言ったら、逆にウソ臭い!」
「っていうか、このアナウンサー、ちょっとおかしい??」と思いました。