2019年秋の東京操体フォーラムのテーマは
「『がんばるな』にかくされた操体の秘密」
でした。また、東京操体フォーラムのブログ(今私が書いてます)
も「がんばるな」「がんばらなくてもいい」、がテーマとなっています。
「がんばるな」というと「え~?どうして」と言われます。それについて色々書いて見たわけです。
そんなとき、目に入ったのがこれです。
なんだか、惹かれるタイトルではありませんか。
というわけで、早速密林でポチってみました。
なお、アスコムさんの本なので、登録すれば電子版も読めます(便利!)
著者の川下和彦さんは、子供のころから頑張っても頑張っても何故か報われず。しかし、ある日偶然試した方法で、ちょっとした手応えを覚え、それを繰り返しているうちに、あれよあれよと変わったのだそうです。
また、川下さんは「習慣化エバンジェリスト」(畠山は「操体エバンジェリスト」です)としても活躍されています。
頑張っていないのに。
さて、登場するのは、久しぶりに集まった大学のゼミの仲間達です。
頑張っても頑張ってもなんだか上手く行かない。そんな時、センセイが面白い話をきかせてくれるのでした。
この話は、劇中話になっています。
ガンバってるのに苦行レベルにうまくいかないガンバール国と、ガンバラン国です。ガンバール国の住人、ミサキはふとしたことで、ガンバラン国へ行くのですが、そこで、不思議な人達に出会うのです。
この話を聞いて、ゼミ仲間がどう変わったか。
なお、最後に「ガンバラなくても結果を出す十ヶ条」が示されています。
私は「日曜は、操体の勉強の日」と決めてから20年以上経ちます(三浦先生はもっと長い)。
まあ、仏教塾の修行とか海外遠征時は講習をお休みしましたが(講習は、優秀な後輩が代講してくれますし)、基本的に「毎週日曜は操体の講習の日」「第二日曜の午前中は、東京操体フォーラム実行委員勉強会」とか「第五日曜は、塾SOTAI」というように、年間に予定を入れてしまいます。
私は、操体の勉強が一番大事だからです。仕事は別として、一週間に一度は(私はオブザーバという立場が近いですが)勉強の場に臨みたいのです。
海外行くのも大抵は操体の用事です(笑)し、地方出張も操体の用事です。
去年、松岡正剛先生のイベントで仙台に行きましたが(それも師匠と笑)、仙台は仙台でも、いつもは全く行かないところに行ったので、新鮮でした。
岩手のTさんなどは、毎月一度は必ず上京してますし、多い時は二回来ることもあったりします。
それは「習慣」になってるからなんですね。
月に一度は操体の聖地、三茶に行かねば!って。
また、三浦先生の講習を20年近くみていて分かったのですが、
「多くに取り組もうとすれば、意志の力を摩耗させる。やるべきことをシンプル化すべし」とあるように、
レッスンに全部出て、早く習得しようと頑張ったりすると、大抵はポキっと折れます。つまり、多くのことに取り組もうとすると、意志が折れちゃうんです。
それから、一度「やすみぐせ」がつくと、足が遠のきます。
仕事とかでしたら仕方ないところもありますが、これも事実です。
というのを考えて、今度「操体法基礎講座A」を企画しました。
「無理なく習慣化」ということで、月イチ(条件によっては月二回参加可能)月謝制です。
ちなみに、操体の「自然体立位」なども最初はできなくて当然なのですが、やっているうちにできるようになります。
というか、最初はできなくて当たり前なのです(簡単そうにみえるけどね)。
「最初は意識してやっていることも、繰り返すことで無意識にできるようになる。繰り返し行動で、自らを自動化すべし」
これ、大事です。
そして「効果を実感できないことは続かない。自分へのご褒美を見える化すべし」というのもなるほどです。
なかに、上は黒いセーター、下はデニムという姿の一家が出てきます。
スティーブ・ジョブズはISSEY MIYAKEの黒のタートルを特別注文していたというのは有名な話ですし、オバマ元大統領が、スーツの色は二色と決めていたというのも有名な話です。つまり「今日は何を着ていくかな」という選択だけでも疲れるから。
絵本のようにサクサクっと読めますが、奥が深い本ですよ。
そうそう、勉強法も載ってます。
がんばらない勉強法。これもかなり役に立ちますよ。