こんにちは。畠山です。
不思議なことに、同じような悩みをお持ちの方が続けていらっしゃることがあります。
例えば11月は「ぎっくり腰」月間だったとか。
10月は「膝問題」月間だったとか。
季節や星回りも関係あるのかもしれません。
さて、ここ最近多いのが「大人の側湾症」です。
変形性股関節症は、「何らかの原因で軟骨がいたみ、すり減ってしまう」ことから起こります。
これは女性に多いものです。「軟骨がいたみ、すり減る」ことによって起こるのはわかりますが、なぜ軟骨が痛み、すり減るのか?ということについては
「加齢」とか「原因不明」ということになっています。
側湾症も、女性に多いことが知られています。思春期に発症することはよく知られていますが、大人になってから発症することもあるようです。
1.機能性側弯(一時的な側弯状態)原因は様々。
2.構築性側弯(脊椎の回旋を伴った側弯)簡単には戻らない
(1)特発性側弯症
原因がわからない側湾症。側弯症のうち8割以上を占める
(2)原因である病気がわかっている側弯症
我々が遭遇するのは、(1)の原因不明の特発性でしょう。
特発性は、女性(女子)に多いことがわかっています。
側湾という診断が下っても、日常生活には影響がない場合は、手術には至りません。経過を見るということになります。
こういう時に「操体でどうにかなるかも?」ということになるのでしょう。
最近はいませんが、昔は「側湾症が1回で解消するんですか」とか「O脚が1回で解消するんですか」という、超過剰な期待をしていらっしゃる方もいました(うちはそんなことは、サイトには書いてません。念のため)。
昔は「1度で治る」とか「一発で治る」的な誇大広告っぽいのも多かったからでしょうか。
操体も「ヘンな使い方(動き)をしてぶっ壊したのだから、動きで治す」という考え方が通った時代です。
その後、世の中が急に変わったので、そこに「メンタルストレス」「想」の問題が加わってきました。
しかし、いずれにせよ、O脚も側湾も、操体を1回受けただけで、改善する、なんてことは、ありません。一瞬でO脚になったとか、一瞬で側湾になり、原因がわかっているのならば、あるかもしれませんが(ないない)。
そういうのもあるかもしれませんが、大抵は「他力的暴力的」なものとか、手術になるでしょう。
操体・操体法は「息食動想+環境」から、昔から「想」の重要性には注目してきました。
「姿勢」「心」がつながっていることは明白です。
ここ最近お会いした、側湾症だというクライアントの皆様には、ある共通点がありました。
1つは、緊張度が強いところと、力がない(虚実で言えば虚)ところが混在するという印象です。打たれ強すぎて曲がってしまった、柳のような印象です。
本来はしなやかで、嵐にも耐えられる柳ですが、その柳でさえ曲がってしまうような、外的な圧力です。
それをまず、解除したい。
そのためには、深いリラックスと、意識が飛ぶ(左脳飛ばし)くらいの、きもちのよさを味わっていただく。そして、全体の調整にうつります。
★私はいきなり、動診操法に移るのではなく、最初によく緩んでいただき、その後の操法がからだに「よくとおる」ような準備をします。
この準備だけでも、数回かかる場合もあります。
ガチガチに緊張が残っていたり、筋肉に「感情」が残っていたりすると、操法がとおりにくいからです。
また「素直なからだ」には、操法がよくとおります。
別に「素直じゃないからだ」が悪いわけではありません。それにはそれなりの理由があるんです。が、「素直なからだ」のほうがとおるので、そちらに誘導していきます。
これは「操体臨床の前の下地作り」と言ってもいいでしょう。
実はこれが大事なんです。
もうひとつ。
それは「長いこと、からだの使い方、動かし方の自然法則を間違えていた」ということ。
これはかなり重要なポイントですが、自然法則に適った、からだの使い方、動かし方をやってもらえばいいので、そんなに難しいことはありません。
最近は「よりシンプル」になっています。
そして、何か問題があれば(息職動想+環境)それを伺う。
私は易者でもあり、カウンセラーでもありますので、中には「話したらすっきりした」とか「共感してもらって、気持ちが軽くなった」ということも多々あります。
これは操体の「想」の応用です。
側湾症についての考察と書きましたが、操体の臨床はだいたいこんなふうにすすめていきます。
操体法の施術と、セルフケアの講習が1度に受けられます。
操体の施術+ベーシック講習 操体の基礎、セルフメンテナンス