大相撲とか見ていると、よく力士が「自分の相撲が取れました」と言っています。
スポーツや競技ならば「自分の○○」というのがあるかもしれません。
ちなみに、我々(東京操体フォーラム・一般社団法人日本操体指導者協会)は、いわゆる「(操体の)治療」あるいは「(操体の)施術」を、「操体の臨床」と言っています。
「臨床」って何でしょう。
床に臨む??
我々の業界で「臨床」の反対語は「研究」です。
例を挙げると「臨床医」と「研究医」と言えば良いでしょう。
「臨床医」というのは『実際に患者さん(のベッドを訪れて)の治療を行うお医者さん。
「研究医」というのは、大学や研究所で、医学の研究をするお医者さんのことです。
操体の創始者、橋本敬三先生は、東北大の生理学教室で研究医として文字通り「研究」に携わっていました。この辺りは「生体の歪みを正す」や、「からだの設計にミスはない」に詳しいです。
橋本敬三先生は、仙台で研究に携わったあと、函館に「臨床医」(実際に患者さんを診るドクター)として赴きます。この時に、ざっくり言えば「研究ばかりしていたので、いわゆる『インターン』の経験が浅く、ちょっと大変だった」のです。
函館の診療所では「整形外科的な愁訴」が苦手。
そうなると、患者さんは街の民間療法の治療家(鍼灸とか)のところに行って、治っている事を知ります。
その「民間療法」の中に何かあるのでは、感じていた時に、友人のお父様が「正体術」というものを受けて、元気になったという話を聞くのです。