操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

ワクチン接種後の上肢の痛み

美容院に3ヶ月ぶりに行ってパーマをかけてきました。

髪の毛を任せている美容師の兄さんとは結構長いお付き合いで、操体も定期的に受けている方です。

 

聞いてみると、4回目のワクチンを打ってから、左腕がどうもおかしい。動かさなければ平気ですが、エプロン(美容師さんだもん)を着ける際、後ろに左手が回らず、ボタンが止められないとのこと。

 

筋肉注射の後、打ちどころ?が悪かったのか、注射の後手が動かないという話は、割と聞きます。

 

補足:接種後、動かさなくても腕が痛い、寝る時接種側の腕を下にして寝られないという話もよく聞きますが、これは「動かさなくても痛い」ので、こちらとは少し違います。

今回は「接種後、ある特定の動きをすると運動制限と運動痛がある」というケースで、接種後1週間以上経っているという状況です。

 

というわけで、パーマが終わってから美容師の兄さんに椅子に座ってもらい、動作分析を行います。

 

こういう時に、第一分析やD1'(ディーワンダッシュ、つまり限りなく進化した、

第一分析を使うのです。

 

操体は時間がかかる」って言う人がいたけど、本来は、早いの。

 

敢えてゆっくりやってるの。

 

感覚の聞き分けや、クライアントのからだに負担をかけないように(早くても負担はかかりません)、敢えて、ゆっくりやってるだけ。

 

 

動作分析を踏まえて、D1'、「狙い打ち」で行きました。

 

3分後。

 

「あれ?腕が後ろに回る!ボタンはめられる?!あれれ???」

 

私「ふふっふー。それじゃまた髪の毛よろしくお願いします」

 

追補

その後、美容師の兄さんから「腕は後ろに大分上がるようになりました。やってもらった動きを自分でもやってます(←自力自療)」というLINEがありました。

 

「全部自分でやる」のではなく、最初はプロに任せて、後は自分でメンテというのはいい流れです。ちなみにこの方は、月イチで操体のメンテをしている方なので、その辺りはよくご存知なのです。

 

 

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伸びきっているりんりん