操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

ひとりでできる操体法、について詳しくお伝えします

こんにちは。TEI-ZAN操体医科学研究所の畠山裕美です。

 

最近色々なリサーチをしてみて、傾向が見えてきました。

 

操体というと「ひとりでできる」自分でできるからいいな、と思う方が多いのではないでしょうか?

 

そして「ひとりでできる」イコール、簡単に独習できる(本とか動画を視ればできるようになる)と思う方も多いでしょう。

 

となると「それじゃ、なんで操体の施術をやる専門家がいるの?」と思う方も。

最近はそんなにいませんが、「操体のプロは(ラジオ体操みたいな簡単な)体操を教てくれる人」だと思っている人もいたりします(これ、ちがいますよ〜)

 

操体のプロは、

・何も知らない人が、一人で操体のセルフケアができるようになるまで指導する

・自力自療がかなわない健康度の方を、自力自療ができるようになるまで引っ張って行く

ということをやるので、体操の先生ではありません。

橋本敬三先生は医師でしたし。

 

例えば本を読んで学べることもあります。

ただ、からだを使うことに関しては「実践」ですから本や動画で習得するのはかなり難しいと言えます。

本はある程度習得してから、復習やリファレンスのために使うのです。

 

操体で最も重要だと思われる「身体運動の法則」というものがあります。

・重心安定の法則

・重心移動の法則

・連動の法則

これらをが、短くて真理を述べているお経「般若心経」を、操体創始者橋本敬三先生がユーモアをもってもじったものが「般若経」(通称)です。

 

私は曹洞宗で在家得度した仏弟子でもありますので、毎日「般若心経」はよみます。

英語で言うと Heart Sutra です。

一方、操体の「般若身経」は Sotai Body Sutra と言っています(畠山訳)。

 

操体は「体操」と同じに見えるけど、実はセオリー、哲学、基本の考え方が真逆です。

体操やストレッチと同じだと思ってやると、期待したような結果がでないんです。

 

ここを押さえないと「わからん」ということになります。

勿論熟練指導者が側にいれば、全部チェックしてくれますが、みんながみんなそういうわけにもいかないですよね。 

 

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残念なことに、操体関係の集まりでも、この「操体の基本」を勘違いしている指導者をよく見ます。


私は、操体創始者橋本敬三先生の直弟子、三浦寛先生の直弟子なので、これはよくないと思っています。

 

なお、操体界隈では「色んな先生がいるからいろんなやり方があっていい」という人もいますが、色々なやり方があるのと、操体の基本原則が反映されていないのは、全く別問題です。

 

操体の原理原則をはずしたもの(もはや操体ではない)は「色々なやり方」ですらありませんし、効果も期待できません。 

 
操体は、やり方じゃなくて、考え方や、基本を身につけると一生使えます。
よく、困っている人に魚をあげるよりも、釣り方を教えたほうがいい、って言いますがそれと同じです。 
 
操体セルフケアしたければ、まずはセオリーと基本を熟練した指導者指導を受けるのが一番の早道なんです。
カラダを使うものは、実際の体感が不可欠です。

 

太極拳は独習が難しいと言われています(私はやっていたので実感しました)。
あれ、おばあちゃんとかスイスイやっていますよね。
簡単そうに見えますよね。

簡単じゃないです。

あれでまずは二十四式を覚え、あとは続けることによって練って行くのです。

太極拳の大会、今はどうか知りませんが、私が習っていた頃は、50歳以上と49歳以下にクラスが分かれていました。

というのは、経験を積めば積むほど練られてくるので、優勝者が50歳以上ばかりになってしまったので、年若のクラスを作ったんだそうです。

 

 

個人的には「般若身経」は、太極拳の二十四式みたいなものだと思っています。

(簡単そうに見えるのも似てるかも)

 

二十四式をマスターし、練って行けば、他の型もわかりますし、応用できます。

 

というわけで、私が二十数年行っている、操体の施術と基礎の講習がパックになった「施術+ベーシック講習」です。操体を受けられて、なおかつセルフケアの講習をおこなっている、当方一番人気のプログラムです。

 

個人レッスンなので、それぞれのご希望をしっかり伺って、ご希望に沿うようにプログラムを作っています。

 

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