操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

瑞鳳殿・大崎八幡・青葉神社 その3

仙台にはよく行くわりには、何故か何時も行き損ねていたのが
青葉神社

ここは何と、片倉家の子孫が代々宮司さんを勤めており、
お祀りしてあるのは政宗公です。

行かなきゃダメでしょ!

というのは、「るーぷる」のルートに入っていないから(こら〜っ!)
しか〜し、今回はどうしても行ってみたくなり、大崎八幡からまたもや
「るーぷる」に乗り、仙台メディアテーク前で降りました。

ちなみにメディアテークの反対側のピンクのビルの奥に「温古堂」があります。
操体の父」ということで、橋本敬三先生のブロンズ像と、
有名な?火鉢が飾ってあります。

さて、メディアテークからちょっと歩くと、地下鉄の駅があります。
「勾当台」から北仙台まで地下鉄に乗りました。
あとはNAVITIMEさんにお任せ。

歩いているうちに蚊にさされ、小高い丘を登っていくと

ありました。

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青葉神社

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さすが。片倉小十郎ののぼり。
猫に「小十郎」という名前を付けた私です・・_

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小十郎と言えば、伊達成実(しげざね)だろ!ということで
成実公ののぼり。マニアはウハウハです。

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そしてこれがお手水。
兜をもった政宗公。できたのが結構最近のようで、
渡辺謙さんに似ている(萌え)。

小さいレプリカがあったら

絶対買う!!

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政宗公の家臣を祀ってあるところ。横は小さな池になっていて
なかなかいい感じ。

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社務所にいたお兄さんは、多分片倉家の方?

青葉神社、非常に相性がいい場所だと感じました。

ここでも、私の同志達へのご加護を祈念。

片倉小十郎の「のぼり」が欲しい私でした・・・。

 

 

 

 

 

 

 

瑞鳳殿・大崎八幡・青葉神社 その2

宮城県には国宝が二つあります。

本当は1931年(昭和6年)に、瑞鳳殿も国宝に指定されていたのですが、
残念ながら昭和20年7月10日の仙台空襲で焼失してしまいました。
今あるのは復元版です。

その一つは、松島瑞巌寺。そしてもう一つが大崎八幡です。
正式には「大崎八幡宮」と言いますが、地元でも「大崎八幡」と聞きます。

駅からはちょっと遠いです。

バスかタクシーでしょうか。

私はいつも「るーぷる」を使います。仙台を循環している観光バスです。
レトロな車体のバスです。
るーぷるは「瑞鳳殿」「仙台市博物館」「仙台城址跡」とか「美術館」とか「大崎八幡」、温古堂がある「定禅寺通り」の「メディアテーク前」とかに止まります。一日乗車券を買うと、瑞鳳殿や博物館では入場料割引、大崎八幡ではなんと、美麗な絵はがきをいただけます(うちには大崎八幡の絵はがきがたくさんあります・・)。

それにしても、宮城の国宝って、政宗公関係ばかりですね。すばらしい。

 

大崎八幡は、戦勝の神様として有名です。

今年はアレですが、楽天が優勝した時は、N監督も
石段を登って勝利を祈願したそうです。

また、お正月の「はだか祭」でも有名です(行ったことなしです)。

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この社殿は日本最古の「桃山建築」。
秋の大祭の後だったので、片付けのトラックが止まっていました。
拝観できませんが、中には名人、左甚五郎作の彫刻もあるそうです。

写真は展示してあります。猫の像です。
眠り猫といい、左さんは猫が好きだったんでしょうか。

ちなみに、政宗公の側室、長子(宇和島藩主)のご母堂、
飯坂の局の愛称は「猫御前」と言いました。

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こちらは古い門。

ここでは

東京操体フォーラムと、フォーラムの仲間へのご加護を祈願してきました。

美しい本殿は一見の価値ありです。

清々しい,男性的なパワーを感じる場所です

 

瑞鳳殿・大崎八幡・青葉神社 その1

私の両親の兄弟姉妹親類縁者の8割は宮城県
気仙沼市と仙台に住んでいます。

橋本敬三先生(橋本家)のお墓がある葛岡霊園には、
若くして亡くなった叔父とか、親類が何人かお世話になっています。

私は子供の頃から何故か仙台が好きで、今でも十分好きなんですが、

伊集院静さんみたいに、仙台に住むってのはどうだ?とか
一月のうち一週間位は仙台っていうのはどうだ?とか

アホなことを考えることがあります(笑)。

我が家から東京駅までは徒歩も含めて30分かかりません。
そこで「はやぶさ」とか乗っちゃうと、2時間ちょっとで仙台に着きます。

というわけで、今回は

新しい編成となった東京操体フォーラム
実行委員面々の御加護を祈念するために

(もっともらしく理由をつけてみました)

仙台に行って来ました。

まずは、必ず参拝する「瑞鳳殿」。

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瑞鳳殿

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門の外から霊廟(瑞鳳殿)をみたところ。

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涅槃門を階段の上から見たところ。

今更説明はいらないと思っているのは私だけかもしれませんが、
ここは仙台藩祖、伊達政宗公の墓所です。
この近くには、政宗公から数えて三代の伊達家当主の墓所があります。
昭和20年の空襲で焼けてしまいましたが、復元されました。
本来は木造でしたが、現在は鉄筋製だそうです。

桃山様式の華麗な建物です。横には資料館があり、
政宗公の墓所の発掘調査の模様を収めたビデオが流されています。

長くなるので端折りますが、
ここは政宗公自身が「墓はここに」と、自ら決めたところです。
経ヶ峯といいます。

ちなみに政宗公は独眼で有名ですが、
政宗公は万海上人の生まれ変わり、という伝説があります。
万海上人も独眼だったのです。

そして後に、経ヶ峯から万海上人のお墓が見つかったのだそうです。

涅槃門を通って石段を登った右手に、万海上人の墓碑があります。

何だか長くなるのでやめておきますが(笑)、
私にとっては非常にこころ安らぎ、パワー溢れる場所です。

 

 

 

 

2014年秋季東京操体フォーラムに向けて

今回、東京操体フォーラムは組織編成を少し変えました。
それぞれのちからを活かしながら、若い衆の活躍の場をつくることができるよう。
実行部隊(タスクフォース)を
先輩の賢人(アドバイザー)や巧者(スペシャリスト)が
支え、なおかつ一般社団法人日本操体指導者協会とのタッグも
ますます強力に、フォーラム運営は勿論、海外での活動、出版、
海外での活動、グッズ販売?まで、色々企画を練っています。

 

秋のテーマは「操体進化論」。

http://www.tokyo-sotai.com/?p=813

ゲスト講師には、福岡から舞踏家・武術家であり易筮家でもあり、
ISIS編集学校関係者でもある新部健太郎氏をお迎えします。


操体も、橋本敬三先生の時代でも進化していました。
例えば、身体運動の法則こと、「般若身経」も、時代によって
少しずつ変わってきています。

その一部分だけ見て
「般若身経って自分が習った時はこうだったから、進化には適応しない」

というのもアリです。

が、私達は基本的に「クライアント(患者様)」のからだにとって
やさしいか?」と考えます。

 

第一分析とか第二分析とか色々つくりやがって、とかいう声も聞かないでは
ありませんが、これは、操者(操体指導者)のエゴではなく

「クライアントのからだにとって、優しいか?効果はあるのか?」
ということを考えているのです。

ですから、もっといい手法、クライアントのからだにやさしく、
いのちを活かすような分析法があれば、操体の原理原則に従って
よりよいものを追求しているのです。

 

というわけで、

操体が「楽な方に動かして瞬間的に脱力する」という、運動分析の第一分析から

「ひとつひとつの動きに快適感覚の有無を確認し(ききわけ)、そのきもちよさを味わう」という、感覚分析の第二分析へ移行する様子を私が紹介します。

私自身、最初は「楽ときもちよさって違うの?」と思っていましたが、
ある日、その違いを体験することができました。

それは、非常にショッキングな出来事であったと同時に、
操体の可能性が一気に何倍にもなったのと、扉が開かれたような感じでした。

この違いを、時系列で体験することによって、操体の進化がわかります。

また、後半の第三分析(皮膚へのアプローチ:渦状波®)、第四分析は、理事長、
操体法東京研究会主宰の三浦寛による解説です。

操体に新たな時代を生みだした、皮膚へのアプローチ。

 

どうぞお楽しみに。

 

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Salon de SHIMAJI バーカウンターは人生の勉強机である

 2014年9月11日発売となっているが、

Salon de SHIMAJI バーカウンターは人生の勉強机である (ペンブックス)

Salon de SHIMAJI バーカウンターは人生の勉強机である (ペンブックス)

 

 私は既に三日前、一足先に拝読した。

三浦寛師匠のところに、メンテナンスで定期的に通っていらっしゃる、
患者様の鑑のようなシマジ先生が、師匠に発売前にサイン入りで下さったのを
早速愉しんだのである。

勿論自分用にも買う予定だ。

タモリ賞賛「圧巻である。本書には悪魔と天使が乱舞している」

前半は、架空のバー、「サロン・ド・シマジ」に様々なお客が訪れる。

私が気に入ったのは、シングルモルトラフロイグ君が自分の生い立ちを語るところ。

開高健さんがやってくるところ(サロンではシングルモルトをストレートで飲んで食道ガンになった人がいるということで、ストレートでは出さない。ちなみに食道ガンになった一人が開高さんである)。

後半は、本当に伊勢丹メンズ館に「サロン・ド・シマジ」ができてからの話になる。

本当に面白いのはここからだ。

というのは、顔見知りの人ばかりが登場するからなのだ。

モリマサさんのグリーンのバッグもこの前実物を見たし、
スタスタさんはうちのフォーラムの最高顧問だったりする。

後半は笑いっぱなしであった。

来年は、現在メールマガジンで連載中の「神々にえこひいきされた男達の物語」が書籍化されると聞いている。これには師匠が登場するので、これまた愉しみである。

 

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 名物、スパイシー・ハイボール

 

 

「嫌われる勇気」(アドラー心理学)

なるほど、何故○○氏が、いい大人になっても人からほめてもらいたがるのか。
何故、△△君は大学受験の前になると体調不良で試験を受けられないのか。

タイトルを見て、最初「人生、自分の好きなことして、嫌われるならそれでいいじゃん」系の本だと勘違いするかもしれないが、サブタイトルは「自己啓発の源流『アドラーの教え』」とある。世界三大心理学者と言われる、アドラーの心理学だ。

フロイトユングアドラーの三人が、世界三大心理学者)

アドラーの思想を「青年と哲人の対話」という、物語形式でまとめたものだ。

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

 

 

嫌われる勇気

嫌われる勇気

 

 偶然ではあるが、私はこの本で、丁度前の日の「操体法東京研究会定例講習」で、師匠が黒板に書いて引用した「ニーバーの祈り」の一文を見つけた。

何だかすごい偶然だ。

カート・ヴォネガットの「スローターハウス5」にも引用されている。

神よ、願わくばわたしに、変えることのできない物事を受け入れる落ち着きと、変えることのできる物事を変える勇気と、その違いを常に見分ける知恵とをさずけたまえ

 

目次を書き出してみると、

過去に支配されない生き方

あなたの不幸はあなた自身が「選んだ」もの

人は常に「変わらない」という決心をしている

あなたの人生は「いま、ここ」で決まる

なぜ自分のことが嫌いなのか
全ての悩みは「対人関係の悩み」である

劣等感は、主観的な思い込み

言い訳としての劣等コンプレックス

自慢する人は劣等感を感じている

承認欲求を否定する
「あの人」の期待を満たすために生きてはいけない

対人関係の悩みを一気に解消する法

叱ってはいけない。ほめてもいけない

「勇気づけ」というアプローチ

過度な自意識が、自分にブレーキをかける

自己肯定ではなく、自己受容

 以上は抜粋だが、なかなか興味深い項目が並んでいる。

私は直感的に、これは操体の哲学ににているな、と思った。

「ここにいて、いいんだ」という言葉である。
また「馬を水辺に連れていくことはできるが、水を呑ませることはできない」という諺が引用されている。
これは「やるやらないはテメエの勝手」つまり自己責任を指している。

なお、私の知り合いは叱ってはいけない。ほめてもいけない」という目次に対して

橋本敬三先生は『子供はほめて育てよ』と書いてある」と、クレームをつけてきた。

アドラー心理学の立場では「ほめるという行為には『能力のある人が、能力のない人に下す評価」という側面が含まれているのだという。

例えば夕飯の準備を子供が手伝ったら「お手伝い、えらいね」と褒める母はいるだろうが、夫が同じ事をしたら「お手伝い、えらいね」とはほめない。これは、対人関係を縦軸で捉えているから起こるのだそうだ。

さて、そうするとどうやってこの問題を回避したらいいのだろう。

それは「勇気づける」ことだ。
これは縦の関係ではなく、横の関係だ。

橋本先生の言葉は、確かに「年の功」というのもあったかもしれないが、「縦関係」ではなく「全面的な勇気づけ」という感じがする。

例えば「たいしたもんだ」とか。

また、援助(介入にならないもの)と介入(対人関係を縦でとらえ、相手を自分より低くみているからこそ、介入してしまう)の区別も大切だと説いている。

「馬を水辺に連れていくことはできるが、水を呑ませることはできない」で考えると、課題に立ち向かうのは本人であり、決心するのも本人なのだ。

そして、割と多いのだが「ほめられたがる人」。

人はほめられることによって「自分には能力がない」という信念を形成してゆくのだそうだ。これは「ほめられたがる人」にとってはショッキングなことだろう。

 

文中に登場する「青年」は、アドラー心理学に対して「劇薬だ」と言う。

確かに劇薬である。

味わって見る価値はある。

 

ISIS夜学 心と論理の誕生を編集する夜学 安田登氏

2014年9月2日、3時。

私は東京操体フォーラム実行委員の「香」嬢と用賀の駅に立っていた。
ボストン美術館 華麗なるジャポニズム展を観るためである。

二人でモネの「ラ・ジャポネーズ」を堪能したのであった。

その後、田園都市線で三茶まで戻り、師匠と落ちあい、三人で世田谷線に乗った。
山下(小田急豪徳寺とクロスする)で降りてしばらくすると、やはり待ち合わせしていた実行委員の「新」さんが現れた。

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豪徳寺駅の前にはやはり「招き猫」。

 

小腹が減ったので以前、A松女史や祇園の若旦那と行った蕎麦屋に行こうと思ったら、
定休日だったので、その先の中華料理屋に入った。なかなか美味しかった。

その後商店街の途中の和菓子屋で菓子を買う。

そしてGISIS到着。

席が空いていたので私と師匠は一番前に陣取る。九州の中野組長とも再会。

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師匠、松岡校長を見つけ、サンクロン(熊笹エキス)を手渡すの図。

 

安田登さんのステージは、「連塾」などで何度は拝見していた。


「月刊秘伝」とかにたまに登場しているので、
(月刊秘伝の最高顧問、島津兼治先生とは親交があるし、師匠も「月刊秘伝」で対談したことがあるし、月刊秘伝 で、東京操体フォーラムの取材をしていただいたこともある)また、ロルファーであるので

何となく業界が近い人?みたいな感じなのである。

また、知人が宝生流の弟弟子だったりして。

 

私は年初、安田さんの本を読んでいたのだった。これは面白かった。バンドマンやっていたとかね。

あわいの力 「心の時代」の次を生きる (シリーズ 22世紀を生きる)

あわいの力 「心の時代」の次を生きる (シリーズ 22世紀を生きる)

 

 

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前半は、甲骨文字を読むという話。

易の話も出て来たので、易を学んでいる者としては、この辺りもやはり押さえておくか!と考える。

 

昔は左脳と右脳が分離していたとか、
古代人には心(時間の概念)がなかったとか、非常に興味深い話が続いた

前半は安田さんのお話で、後半松岡校長が登場。

二人とも声がいいので惚れ惚れ(そこかい!)。

 

あと「能で寝るのは正解」というのにも驚き(笑)

100番観るとわかるらしいので、今度こそ??

そして、帰宅後、再度「あわいの力」を読んで復習する。

話を聞いたばかりなので、アタマにすいすい入ってくるぞ。

刺激的な夜でした。