操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

2019年のGWと「手を練る」

「平成最後の○○」という言葉を最近よく聞きますが、

春のフォーラムが4月29日なので、GWの講習は、平成が終わってから(5月1日〜4日)を予定しています。

今回は、昨年のスペインで行った4日間の講習を再現したモノに使用と考えています。

前半は基礎、後半は応用という感じです。詳細はまた追ってお知らせします。

 

先日、ある方の動画を観ていたら

  • 信念
  • 技術
  • 道具

という話をしていました。

操体にあてはめてみると

  • 信念(操体とは一体どういうものなのか、という橋本哲学の学びと、楽と快の違い、他力療法との違いなどの理解)
  • 技術(介助補助、言葉の誘導)
  • 道具(作法、手を練るとか、足趾の操法、テーピングのスキルなど。連動理論の理解なども含む)まあ、操体は道具はいりません。

こんな感じでしょうか。

 

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アクロバティックですが、操体ではこんなこともできます。三浦先生によると、橋本敬三先生も「ボデーパイロット」(意味はなんとなくわかるけど昭和の香りがします)と呼ばれたように、結構すごいのをやっていらしたようです。

さてさて、先日の日曜ですが、久々に私も「被験者」の役で、受講生の動診を受け、それを評価するというお役目を。

 

一昨年から講習に参加しているIさんとTさんですが、手が温かくなっていて、驚きました。まあ「手を練る」修行を積んでいるので、温かくいのはナルホドなのですが。

勿論人間ですから、寒いと手が冷えます。しかし、手が練られてくると、クライアントに触れると、手が温かくなったりします。

ちなみに別件でIさんはお祖父様の法要の時、お経を聞いていて突然手が温かくなったという経験をしたことがあるそうです。

 

「手を練る」というのは、操体の臨床とあまり関係ないと思うかもしれませんが、実はとても大事です。

 

触れられて、汗っぽくてじと〜っとした手とか(書いててイヤになってきた笑)、つめたくてじと〜っとした手とか、やはりよくありません。

 

実は、操体の勉強、技術も大事ですが、考えてみると「手を練る」とか「足趾」とか「連動理論の理解」「作法」などのツール的なものも重要です。

 

そして、一昨年から参加している2人が女子なのですっかり忘れていましたが(女子には触れ方がヘタな人はあまりいない)、触れ方がヘタな人はやはりそれを克服しなければなりません。

以前「触れ方が関係あるんですか」と驚いていた方がいましたが、関係アリアリです。

 

 

 

 

 

レキシントン・クイーンと香妃園

ついに「ボヘミアン・ラプソディー」の興業が100億を突破したそうですね。

小学生の頃からQueenとKISSを聞いてる身にとってはなんとも嬉しい限りです。
操体歴よりも長い笑)

 

アメリカに次いで世界で二番目の数字だそうですが、Queenの魅力を最初に見極めたのは、日本のファンでした。

私も6回観ましたが、あと5回見ても良いかもしれないと思います。

私の知人は、幼児が二人いるので、DVDを待つしかないと言ってましたが、映画館に足を運べるチャンスがある人は、映画館(それもIMAX)で観ることをお勧めします。

 

 

さて、Queenの初来日もKISSの初来日も70年代でしたが、当時から、外タレが来日すると、必ず行くと言われていたのが、六本木にあった(過去形です)「レキシントン・クィーン」というディスコです。

ちなみに、KISSの「SUMURAI SON」の二番の歌詞にも登場します。

このYoutubeは一番だけかな。

http://j-lyric.net/artist/a059aa8/l034c83.html

こちらに歌詞が載っていますが「銀座をうろついてレキシントン・クィーンで夜を過ごす」なんて。

 


KISS SAMURAI SON

さて、そのレキシントン・クィーンですが、私も行った事あります。

そして、そして、私がよく師匠に連れて行ってもらう、香妃園(鶏煮込みそばで有名なお店です。コウヒエン 鶏煮込みそば、で検索すればヒットします)なんですが、
レキシントン・クイーンがあったビルの向かいなんです。

そして二年位前かな。ビルを建て替えて、今ではすっかり別の建物になっているという次第。

香妃園で鶏煮込みそばを食べる度に「レキシントン・クイーンの近くだな」としみじみしていたんですが、ポール・スタンレイが先の「サムライ・サン」を書いた時、レキシントン・クイーンは既にクローズしていたという次第です。

 

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これが香妃園(コウヒエン)の鶏煮込みそばです。

ウワサによると、松岡正剛先生もこれをよく召し上がってたとか♪

 

そして、

その後、こちらを観ました。

wwws.warnerbros.co.jp

これは「観たい」という方のお付き合いで観たのですが、

予想を超えて面白かった!

っていうかこれ、ボクシングものでもあるけれど、全編を介してラブ・ストーリーなんですよ。
また、シルベスター・スタローンが演技とは言えど、しょぼくれたオッサンになっていて、しかし、アドニス(アポロ・クリードの息子)のセコンドについて虎の穴に連れて行ったりするうちに、だんだんとロッキーになってくるとか、墓参りに行ってエイドリアン(すでに話中では亡くなっている)に語りかけるとか、疎遠になっていた息子に会いに行って、孫に会うとか、クサいけど泣けるぜ、みたいな感じです。

そして、スタローンの元妻、ブリジット・ニールセンまで出てましたね。
まあ「ロッキー4」に出てたしね。

 

そして、モスクワでヴィクター(ドラコ)とアドニスクリード)の試合が開始されるんですが、途中で

 

ロッキーのテーマ

 

が、流れます。はい。頭の中で流してください(笑)

 

う!ここでこれかい!と、うっかり?感動してしまいました。

 

登場人物それぞれが、色々なドラマを抱え、生きて行く。なんてね。

排水トラブルと易。

先日、操体法東京研究会の講習が始まる前、会場のトイレにトラブルが発生していることがわかりました。

 

講習はそのまま続きましたが、M君と私の2人体制で、対応しました。

夜になり、専門家が登場しましたが、1人では対応できかねるということで、修理は翌日に。

 

朝9時に連絡し、工事の方々が到着したのは夕方5時でした。。。

(応援のT君、ありがとう)

 

この辺り、私達、とっても徳を積んだ気がします(笑)

 

翌日、業者の方が来たものの、講習会場のみならず、同じフロアで同様のトラブルが起こっていることがわかりました。

 

共用スペースの問題です。

 

もしかすると、トイレを壊して、壁に穴を開けることになるかもしれません。

 

業者の方が5人で作戦会議を立てていますが、我々(師匠と私)は待っていることしかできません。また、工事の際、誰かいないといけないわけで、

もうYoutubeQueenを観るしかない!

私は6回、師匠は4回観ていますが(映画です)、Live AidQueenのライブと、映画を見比べようとか、フレディの追悼コンサートを観るとか、アダム・ランバートが「ボヘ」にて、トラックターミナルでフレディと目が合うオトコの役をやってたとか(これは衝撃でした〜!)

www.barks.jp

 

なお、昼間に私は易を立ててみました。

 

山火賁(さんかひ)上爻。

 

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山火賁

★上爻は「白く飾る。問題はない」白賁。无咎。です。

 

これは「白に戻る。問題なし」と、みました。トイレは「白」。キレイな白に戻る。問題なし。

 

というわけです。

 

結果ですが、トイレを壊すこともなく、壁に穴が開いたわけでもなく、隣の部屋の洋式便器を外して、縦のパイプに穴をあけて、工事が終わりました。

 

「白に戻る。問題なし」でした。

 

 

 

勝胤寺とミレニアム(蜘蛛の巣を払う女)

今日は約10ヶ月ぶりに、千葉県佐倉市大佐倉にある曹洞宗の「勝胤寺」へ。
第31期の修行が行われているので、サポーターとして30期のお兄様方とお手伝いに行ってきました。

今日は天気も上々、おだやかな気持ちで勉強することができました。

 

 

今日の東禅先生のジョークは、新聞から拾ってきたものだそうですが、

「今、日本とフランスは四輪と五輪の問題で大変だ」というものがあったそうです。
くすっと笑っちゃいますよね

 

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そして、往復の電車の中で私が読んでいたのが、水曜に映画を観てきたばかりの「蜘蛛の巣を払う女

 映画は勿論面白かったのですが、本もやっぱり面白い。
ミレニアム4からは、作者が変わってますが(作者が急逝したため)、うまく引継??されていると思います。

 

 

ミレニアム4 蜘蛛の巣を払う女【拡大お試し版】 (早川書房)

ミレニアム4 蜘蛛の巣を払う女【拡大お試し版】 (早川書房)

 

 

 

継続とメンテナンス

月に一度、「施術会」というものをやっています。

1月20日(日)は締めきりました。ありがとうございます。次回は2月です。

 

操体というのは、

ボディの歪み(全身)を正し、バランスを整えることにより、二次的に症状疾患を解消に導くのが目的です。

 

なので、痛いところとか悪いところを見つけて「犯人はここだ!コイツをやっつけろ~」みたいなことはしませんし、10年悩んだ○○が一度の施術で治った!なんてことも言いません。

 

折れた骨が一度の施術でくっつくとか(世の中にないことはないと思います)、切り傷が瞬時に治るとか、ヴァンパイアじゃないんだから。


施術会は、リーズナブルに、操体を定期的に受けて頂いて、からだの変化をメンテナンスと同時に見て頂ければ、ご本人にとっても、我々にとってもよい経験になるだろうな、と開催している次第です。

 

★つまり、続けて来て頂いて、メンテナンスモードにまで持って行っていただいて、経過などを見て頂きたい、そんな感じです。

 

★また「足趾の操法®」の醍醐味を実際に味わって頂きたいなという気持ちもあります。

え~、畠山の場合も初診料と施術料で、初回は1万3千円、二回目からは八千円頂いていますので、「施術会は一律四千円」というのは、非常にお値打ちだと思います。

また、運が良ければ?!三浦寛先生もいらっしゃったりします。

 

「初回は、いったいどうやって計画を立てようか」という計画設定の時でもありますが、残念なことに、計画を設定してそれで終わってしまう方が結構いるということです。長年かけて壊したものが、一度の施術で奇蹟的に変わるというのは(ないとは言えませんがそんなにあるとは思えない)あまり期待しないほうがいいでしょう。

 

しかし、映画の「マイノリティ・レポート」ではないですが、びっくりすることも、あります。

 

さて、私がお世話になっているある占い系の先生を、畠山と准指導者の寺本君と三浦寛幸君の三人で、ローテーションで操体の臨床にうかがっています。歩くのが大変なので、お伺いして、という形ですが、定期的に続けて、改善を図っています。
ドクターの治療を受けつつも、操体でメンテしているという体制です。

三人で交互に訪問していますが、三人三様です。

私の場合は、足趾の操法と頭部と首の調整がメインです。

 

昨日伺った際、前日足が痛くて夜眠れなかったとのことですが、小一時間の施術が終わってから、布団の中でお休み頂いたら、2時間近くぐっすり眠ったとのことでした。

 

この場合、即完治を望んでいるわけではなく、毎回毎回の「極上のきもちよさ」を味わって、免疫力を高め、薄皮が剥がれるように変わって頂ければという感じです。

 

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滝上一門。

先日、東京操体フォーラム実行委員勉強会の際、「東京操体フォーラムの実行委員の面々」は「操体の『滝上一門』のような存在でありたい」という話をしたところ、瀧澤さんがウケてくれた。

 

滝上一門とは、私が愛読している「密教僧 秋月慈童の秘儀」に登場する、滝上慈光という希代の密教僧(慈童さんのお師僧さん)の一門のことだ。

「仏教界において秘儀・秘術を駆使し、特殊な事例を請け負う一門」

 

密教僧 秋月慈童の秘儀 霊験修法曼荼羅 5 (HONKOWAコミックス)

密教僧 秋月慈童の秘儀 霊験修法曼荼羅 5 (HONKOWAコミックス)

 

世の中には「操体操体法やってます」という所はたくさんあるけれど

 

「あ!あの一門ね」という感じ。

 

そんな風に言われたら(笑)。

 

それにしても、我々はよく勉強していると思う。

 

私や准指導者のT本君やM君は、毎週日曜は朝から晩まで操体だし、実行委員は毎月の「実行委員に特化した、クローズドな勉強会」で勉強している。

 

T澤君は毎月(多い時は二回とか)、岩手から上京してくる。

★三浦先生も橋本敬三先生がお元気な頃は、毎月仙台に通っていたそうだ。

 

操体法東京研究会に入って、20年以上経つベテランの先生方も、個人レッスンで、それぞれの課題を研究している。

 

先週の日曜は、朝8時から12時50分くらいまでずっと勉強会をやっており、午後はそのまま定例講習に入り、終わったのは18時過ぎだった。10時間近く操体の勉強をしていたが、時間が経つのがあっという間だった。

 

というのは、勉強していてこんなに面白いものはないから。

面白いというのは、人間のからだの変化と、新しい可能性が垣間見えるから。

橋本敬三先生は50年位前に「自分がやってることは60年先を行ってるから、今理解されなくても仕方ない」と、三浦先生に言われたそうだが、それまであと10年。

 

「昨日の異端は今日の本流」とシマジ先生が仰っている通り、常識を越えたすごいものがやって来ている。

 

そして、我々実行委員が「それ」に着いていけるのは、やはり長年勉強しているからだと思う。

 

操体的な思考や理論の組み立て方は、一年二年程度で身につくものではない。

 

 

私が操体の勉強で一番身についたと思うのは「応用力」と「想定外対応」だ。

 

操体は「動かして脱力」と思っていると、寝たきりとかパーキンソンとかリウマチとか、様々な理由でからだを動かせない人に出会った場合、無力となる。

しかし、応用力と想定外対応で切り抜けられる。

現場はテキスト通りにはいかないのだ。

 

 

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「隠された十字架」

哲学者の梅原猛氏が亡くなったというニュースを聞いた。

思えば私の「歴史好き」は、小学生の頃「義経記」や「一休禅師」(アニメの一休さんではない)にはじまり、元々幼少時から仏像とか寺が好きだったのに加え、梅原さんの「隠された十字架」を読み、聖徳太子にはまった(それが、後の「日出処の天子」につながる)。

中学の修学旅行は奈良京都だった。
(この時、最初に興福寺で阿修羅像を見た)
その時も「隠された十字架」をもって行った。持って行って、文章と実際の建物をチェックしながら見学した記憶がある。

 

 

隠された十字架―法隆寺論 (新潮文庫)

隠された十字架―法隆寺論 (新潮文庫)

 

 もう一度読もう。

「祟らないように、神に祀る」

という形式の「お寺」や「神社」があることを知ったのも、この本のお陰だ。

最近読んでいる、角川ソフィアの「仏教の思想」でもお世話になった。

 

葬られた王朝―古代出雲の謎を解く (新潮文庫)

葬られた王朝―古代出雲の謎を解く (新潮文庫)

 

 

 

梅原猛の授業 能を観る

梅原猛の授業 能を観る

 

 このあたりも読んだっけ。

 

 

好奇心に溢れた方だったと聞いている。

ご冥福をお祈り致します。合掌。