操体は一人で行う場合と、操者と受け手、一対一で行う場合と、
フィットネスクラブなどで、操者が口頭で指導するケースがあると書いた。正確に言えばもっとバリエーションはある。
それは、一人の受け手(患者)に対して、二人以上の操者が介入することだ。
その場合、一人が先生、もう一人がアシスタントというスタンスをとる(どちらもセンセイだと収集がつかなくなる)。これは、アシスタントのほうが大変だ。
何故なら、先生が何をやろうとしているのか、読まなければならない。うっかりヘンな事をするわけには行かない。一対一でやるよりも、こちらの方が緊張するのは言うまでもない。
サインと指示が飛んできて、その通りにやらねばならない。
その時一番理想的なのは「どちらが先生でどちらがアシスタントなのかわからないような介入」なのだそうだ。
確かにそうに違いない。
以前、皮膚に問いかける操法(渦状波)を、一人の被験者に操者三人で試したことがある。
また、一人の被験者に対して、まず一人が介助を与え、次にもう一人が、最後のとどめ(?)にもう一人、という時間差によるアプローチを以前東京操体フォーラムの実技でやったことがあるが、これも操者の介入の仕方としては、興味深いケースだった。