操体法大辞典

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糖尿だよ、おっ母さん!

糖尿だよ、おっ母さん!

糖尿だよ、おっ母さん!

義太夫さんは猫系のお知り合いである。

10年程前、今ほどタレントのHPが少なかった頃からサイト運営をされており、猫のコーナーでうちの猫を紹介していただいたりしたような気がする。
その後私も身の上が変わったり出戻ったりして色々あったのだが、ある時、親しい友人のマイミクさんであることが判明した。世の中結構狭いもんだ。

http://ameblo.jp/gidayu/ (オフィシャルブログ「糖尿ちょっとチョコ食う)

確か発症当時義太夫さんのHPで「糖尿だよ、おっ母さん!」というコーナーを見た記憶があり、本を確認すると平成7年、うん確かあの頃だ。

それから年月が流れ、1年前に糖尿性腎症から腎不全になり、透析生活を送られている。

帯の裏には

殿に「透析受けることになりました」って報告したら
「よし、お前芸名変えろ!『夏目透析』ってどうだ!」だって。
その時はお断りしたんですけど、もしかしたらそのおかげで、こうして今本を書いているのかもしれませんね(笑)。

と、明るく書いてあるが、透析って本当は大変なのである。
というか日々の健康にはホントに気をつけて下さいね。


本編の中に「シャント」という言葉が出てくるが、私はこの言葉を知っている。何故かと言えば、父(故人)が透析をしていたのである。父は糖尿病ではなく、高血圧による腎不全による透析だった。で、義太夫さんと同じように最初は週二回だったがその後週三回になった。
何が大変かと言うと、食べ物が大変なのである。特にカリウムを含む食品はダメなので好きな果物をやめていた。これは母親が大変だったと思う。

ある時、招かれて両親と私はその家に顔を出した。
そこのおばちゃんは全く悪気なく『これどうぞ』と父親に何だか忘れたが料理を勧めた。勿論そのおばちゃんは父が透析しているのを知っているのだが、おばちゃんが勧めた料理はそれは確か食事制限にひっかかるものだった。なので父は断ったのだが、おばちゃんは『美味しいから食べなよ』と勧めた。父は再度断り、母も『食事制限していますから』と言い、私も『すいません、透析してるし食事制限してますので、食べられないんです』とおばちゃんに勧めたのだが、『美味しいんだけどなあ』と、彼女は不満そうであった。私は後でおばちゃんを呼び詫びたが『美味しいんだけどなあ』と言ってる場合ではなく、食べると(カリウムが高かったりすると不整脈を起こしたりする可能性があるので、分かって欲しいと伝えた。
しかしおばちゃんは『美味しいんだけどなあ』であった。っていうか不味そうだから食べなかったんじゃないんだよ、と思ったのだが私もイヤになってそれ以上は言わなかった。
帰宅途中『食べられないと言ってるのに何故勧めるんだ』と父は憤慨してもいた。どちらが悪いわけでもないが、食事制限は本当に大変なのである。
しかし元はと言えば激務で病気になり、高血圧や心臓発作で何度か入院してから透析をすることになった。無理しすぎたと言えば無理しすぎたのである。

ちなみに、「喉元過ぎれば」じゃないけど、病気した直後は色々気をつかったりするのだが、しばらく調子がいいと忘れるのは事実である。

義太夫さんはmixiの「透析コミュ」に入って情報収集したそうだが、そういうコミュに入って仲間?と情報交換するのも一つの手かもしれない。ちなみには私は慢性膵炎ではないのだが、急性を一度やって死にそうになったことがあるので、mixiの『慢性膵炎の会』に入っている。