操体法大辞典

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読書日記12月17日。

ほぼ毎日本は読んでいますが、併読や平行読みをしています。

 

最近はいませんが「マンガなんでけしからん」という方、いましたね。

マンガ読むとアタマが悪くなるとか(笑)。今やマンガは日本が世界に誇る文化です。
私も相当なマンガ読みです(笑)

 

というわけで、私の断易の先生、S先生に教えていただいたのがこれです。
 

密教僧 秋月慈童の秘儀 霊験修法曼荼羅 1 (HONKOWAコミックス)

密教僧 秋月慈童の秘儀 霊験修法曼荼羅 1 (HONKOWAコミックス)

 

 こちらです。

これは、「入門書」とでも言うべきものです。
私がよく行っている赤坂の豊川稲荷(何度も書きますが、こちらは荼枳眞天という仏様です)ですが、こちらに行くならば、読んでおくことをお薦めします。

 

現在、2巻まではKindleで読めます(私は3巻以降はコミックで買いました)。

 

去年の年末から今年は、何故か「お寺」に縁がありました。
2月は秋保の慈眼寺に行き、先日もついに塩沼大阿闍梨の「護摩祈祷」を体験しましたし。先週は父の二十三回忌もありました。

 

ちなみに、護摩ってお坊さんと仏様のデートみたいなものなんだそうです(秋月さんによる)。

 

そして、河合隼雄先生(心理学者として有名です)の「猫だましい」。
河合先生は猫が大好きだったそうで、猫が登場する東西の小説、あるいはマンガ(綿の国星)を一つ一つ解説しているものです。

 

鍋島の化け猫騒動とか、長靴をはいた猫とか、宮沢賢治の猫とか、100万回生きた猫も登場します。

 

河合先生は「マンガ世代に属しておらず、マンガは一切見ない」とおっしゃっていたのですが、「マンガを読まないで日本文化を語るのはモグリであるような錯覚」に陥ったため、鶴見俊輔氏(アメリカのプラグマティズムの日本への紹介者のひとりで、都留重人丸山眞男らとともに戦後の進歩的文化人を代表する1人とされる。以上wiki)が、マンガの名作を送ってくれたのだそうです。

大島弓子萩尾望都の名作は、松岡正剛校長も色々なところで書いていらっしゃいますが、心を揺さぶられるようなものがあるのは事実です。

河合先生は「綿の国星」について書いています。

 

綿の国星に登場する「チビ猫」は、人間の姿をしています。猫が人間の姿、それも幼い少女の姿で現れたというのは、オンタイムで「綿の国星」を「LaLa」で読んでいた私にとってもショッキングでした。

河合先生は少女の成長と猫的習性について色々書いていらっしゃいますが、「なるほど、あのシーンにはそういう見方もあるわけだ」と。私はマンガを分析して読む習慣がないので、感心したわけですね。

そして「綿の国星」と「吾輩は猫である」の終わり方(終わらせ方)についての河合先生の意見には、なるほど!と思わず声が出ました。そういう秘密があったのかと。

 

紹介されている名作の中には、まだ読んだ事がないものが結構ありました。

猫だましい (新潮文庫)

猫だましい (新潮文庫)