渋谷にヒューマックスという映画館があります。前回ここに行ったのは、「ビリーブ」と、「じいちゃんと猫」でした。
ここは、割とツウ向けというか、映画好きが見そうな映画をよくやっています。
ビルの4階にあって、映画を観なくてもカフェで一休みできます。
椅子がふかふかで背もたれが高く、リッチな気分で映画鑑賞ができます。
まあ、シネコンでは味わえないような「映画館」を愉しむことができるんですね。ここは。
しかし、渋谷にはTOHOシネマもあるし、Bunkamuraのル・シネマもあるし、ヒューマックスもあるし、ユーロスペースもあるので、映画好きには本当に有難いところです。
さて、「ちび(本当は小十郎というのだが、大猫の兄ちゃんがいたので、ちびちゃんと呼ばれている)」という猫がいるので、また、マンガも読んでいたので見に行ってきました。黒猫のチビがカワイイ。
映画「初恋 ~ お父さん、チビがいなくなりました」公式サイト 2019年5/10公開
話はというと、結婚50年目の夫婦(夫は堅物で妻を無視、妻は猫と会話をしている。そんな時に、猫がいなくなってしまい、妻は離婚しようと考える)の危機を描いているのかな、と思ったら、なんだよのラブストーリーでした。
70歳の夫役は、藤竜也。年とってもかっこいいですが、口ベタで(マンガではへの字口になっている)すぐ怒る、こういう頑固なオヤジいるよね、みたいなオヤジを熱演。
途中で私も「うわ、いやだなこんなオヤジ!」と思うくらいオヤジを演じていました。
なお、妻は結婚する前渋谷の銀座線のミルクホールで働いており、夫(結婚する前)は吉祥寺に住んでいて、毎日7時25分に牛乳とあんパンを買う人であり、ミルクホールに勤めていたツマに惚れたのですが(ツマもかっこいい人だと思っていた)、自分が田舎者だから相手にされないだろうと、最初に見合した人と結婚しようと見合したら、ツマだったという話です。
要は夫が妻を好きすぎて(マンガだからね)という話で、猫も帰ってくるのですが、
「言わなきゃわかんないよね」ということです。
藤さん演ずるお父さんは、言わないわけです。
倍賞さん演ずるお母さんは、一人で喋っているか猫と喋っているか。
そんな時、無口でぶすっとしているお父さんが、昔ツマがミルクホールで一緒似働いていた志津子さんと会ってたりすれば、尚更「離婚してやる」と思うのは当然ですが、
お父さん、離婚を切り出されてたまげるわけですが、「オマエがそうしたいならするが、何でだ」と間抜けなことを聞くわけです。
「お父さん、何にも話してくれないじゃない」となるわけです(志津子サンにも会ってたし。。)。
この話は一応ハッピーエンドですが、大抵の夫婦とかって、言いたい事を言わずに、互いに何を考えてるんだかわからなくて、そんな時に、相手を突然失ったりするんです。
なので「恥ずかしくて言えないこと(謝ったりしても、勝ち負けにはならない)」は、互いに生きてるうちに言わないとね。
ある方は、奥さんが亡くなった時、一目を憚らず大泣きして、亡くなってからダイヤの指輪を買ったそうですが、
「何で生きてるうちに買ってあげなかったんだ??」ということですよね。
教訓。生きてるうちに言っとけ!