今年のGW(5月4日、5日)、スペインのバレンシアで操体のセミナーが
開催されます。勿論私も参加、多分操体概論の講義と実技指導を担当します。
2013年春季東京操体フォーラムは4月28日(日)、千駄ヶ谷津田ホールにて。
下肢の伸展など、下肢の動診と操法の実技指導がメインです。
皆様のお越しをお待ちしております。
メモを色々確認していたら、師匠がまとめた「操体の特徴」のメモ発見。
- 人体の構造を動かして診る、動診法を導入し、動きの感覚を重視する
- 治すことまで関与せず、からだの自然治癒力を引き出す
- 他力的な刺激や、暴力的な力を与えず、快感度を伴う本人の自力の動きによって症状疾患の改善を図る
- 運動系の歪みに着目し、症状疾患にとらわれない臨床を行っている
- 常に生体のバランス制御を考えている
(三浦寛まとめ)
「整体とどう違うのか」とよく聞かれますが、1~5まで皆操体独自の
セオリーです。
動かす、という療法もありますが、大抵は動きの感覚よりも可動域を重視します。「治すことまで関与するな」と言ってるのは、痛み取りに奔走する手技療法家が多いことを考えると「?」かも。大抵の手技療法は「治すこと」が目的ですから。
これも、
「3」は一番特徴的でしょうか。きもちよさでよくなる!というのは他に聞いたことがありません。「きもちいい~、でリラックス」なんかはありますけどね。
「4」は、「肩こりに効く操体」とか「腰痛に効く操体」というのがないということ。これは、ボディの歪みを正すことによって(きもちよさを味わうことによって、ボディの歪みが正されます)、二次的に症状疾患が解消されるということ。
「5」は、治療だけではなく、呼吸、飲食、からだの使い方、動かし方、精神活動も含めたバランスの制御を常に考えているということです。
また「自己責任」というのも操体の特徴の一つです。
「治してあげよう」というのではなく「私達はこうやって、人間が健康で
幸せに生きるための天然自然の法則を紹介していますが『取る取らないは
テメエの勝手』。守ればいいが、背反するとどうなっても知らないよ」
という感じ。
そして「○○しちゃいかん」、例えば女子に
「ヒールのある靴をはいちゃいかん」とか「ミュールははくな」とは言いません。
履いてもいいけど、履いたらケアすればいいのです。
あとは「救い(絶対性)」と「報い(相対性)」の違いを知ること、
自然法則の応用貢献が操体の特徴と言えましょう。
仙台市郊外にある橋本家の墓所。