今年の4月から、東京国際仏教塾で仏教の勉強をしています。
(11月頃から来年の募集要項が出るハズ)。
前半は基礎講座ですが、後半は専門課程に入ります。
お伝えしているとおり、私は曹洞宗にしました。
今回、曹洞宗でお世話になっている、中野東禅先生のご縁で、鶴見大学生涯学習センターの開設20周年記念企画である「死生学入門」を聴講することにしました。
鶴見大学は、鶴見にあります。
鶴見にあるのは、曹洞宗の両大本山の一つ、總持寺です。
そうなんです。鶴見大学というのは、曹洞宗系の大学なのです。
全3回で、三回目は中野先生の講義です。良寛さんの本や、座禅関係の本を多く書いていらっしゃいます。

NHK「100分de名著」ブックス 良寛詩歌集―「どん底目線」で生きる
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死生学と言えば、我々操体を学ぶ者は、橋本敬三先生の死生観も学びます。
というわけで、道元さんが結構好きで、死生学に興味があるということで、三浦先生をお誘いしました。
鶴見えk
鶴見大の生涯学習センターは、バスターミナルの近くにあります。
非常に立派な建物です。
第一回目は、鈴木岩弓先生の講義でした。
東北大学の先生です。私自身、東京生まれではありますが、宮城県人のDNAを受け継いでおり、そういえば、三浦先生も宮城の生まれでした。
先の震災は、鈴木先生の定年後(現在65歳だそうですが、60歳からの五年間)をがらっと変えてしまう出来事だったそうです。
「死者と生者の接点」というのが、今回のテーマです。
実際に私の家などは、自宅近所のお寺に父が入っていますが、出戻り子どもなしで再度ヨメに行くつもりはない私で、墓を守る人がいなくなってしまいます。永代供養にしてもらってもいいし、私自身は散骨でもしてもらえばいいので、墓はいらない派です。
先日、千葉のお寺で、最新式の納骨堂システムを見学しました。
味気ないと思うでしょ?ところが、綺麗だし明るい感じだし、水が流れているし、お花はいつも綺麗に飾られていて、すごくいいんですよ。
一緒に見学していた東京国際仏教塾の塾生の皆さんも「こりゃいいな〜」と言っていました。
などと、自分のことを考えたりして。
「何故、お墓に行くのか?」というのは
「そこに、死者(霊)がいるから、会いに行く」のです。
仙台の葛岡霊園に、橋本敬三先生(というか橋本家)のお墓があります。
お墓参りに行くと、三浦先生は「先生(橋本敬三先生のことです)、また来たよ」と、語りかけ、橋本敬三先生がお好きだったタバコを供えます。
墓に語りかけ、タバコを供える。
死者と生者との交流です。
鈴木先生の講義ですが、東北の先生らしく、先の震災の話とか、河北新報とか、宮城県内の話題とか、身近なものが多く、大分感情移入して聞いていました。
最後の質疑応答では「霊に憑かれたことはありますか」という質問が出ましたが、
震災後、石巻の海岸付近(真っ暗)を車で走っていて、ナビをつけていたにもかかわらず、高速の入り口を過ぎて、海岸沿いに出た時は「誰かに呼ばれてるのかも」と思った、という話は、石巻近辺で、タクシーの運転手にリサーチをした、東北大の学生さんのレポートを思い出しました。
そして、最後に鈴木先生が「みんな行っても、誰も帰ってこないってことは、いいとこなんでしょうね」と仰いました。
それそれ。
それって、橋本敬三先生がおっしゃっていたことです。
「みんな行くんだから、きもちいいところにちがいない」
次回の講義もたのしみです。
会場では、東京国際仏教塾で,曹洞宗を一緒に勉強しているAさんと会いました。
Aさんと、会場にいらしていた中野東禅先生にご挨拶しました。