「第五分析」を三浦先生がフォーラムやマンダラやその他のイベントで、ちょこちょこっと、見せるようになってしばらく経ちます。
その辺りを私自身が棚卸しをして、書き出してみました。
・なぜ、第五分析が生まれたのか?(操体の歴史含む)
・そのヒントとなったのは?
・理論的な説明
・実際に臨床に活かした実例
などです。
特に面白いのは、今までの第二分析から第四分析の全てが「第五分析」で一つにまとまる、ということです。
個人的には「渦状波を越えてる(渦状波までも飲み込んでいる)のが第五分析です。
まあ、私がしっかり理解できているのは、第一分析から全て体験して勉強しているからだと思いますし、しょっぱなから第五分析というのは、やはり補講というか知識の補填が必要です。
これを色々な人に知らせるには「なぜそこに至ったのか」「その理由とプロセスは」という説明が必要ですが、これが弟子の大きな仕事かもしれません。
映画で「奇跡がくれた数式」というのがあります。「インドの魔術師」と言われた,インドの貧しいヒンドゥー出身の数学者、ラマヌジャンの話です。
彼は正式な数学の系統的教育を受けていなかったのですが、直感というか、ヒンドゥーの女神が数式を舌の上に置いていった、というようなヴィジョンから定理を得るのです。
系統的教育を受けていなかったので、彼には定理を証明するという概念がありませんでした。
つまり「閃いて正解はわかるんだけど、そのプロセスが説明できない」というわけです。これは閃き型の天才に多い話のようです。
その閃きを「普通の人にも伝わるように」という翻訳作業が必要なんですね。
なお、「快」「皮膚」「目線」も、最初、操体関係者は知らんぷりしていましたが、いまでは皆さん、普通に使っています。
目線の効用を操体に取り入れたのは、三浦先生です(操体法の治療と予防参照)。
快と皮膚もね。