操体法を自分でやりたい!自分の健康は自分で守りたい、と思うのは、当然と言えば当然です。しかし「自分の健康は自分でどうにかしたい、セルフケアしたい」と思うのは、ほぼ「健康の度合いが下がってから」なのです。元気で健康な時は「運動しよう」とか「スポーツしよう」とは思うのですが、ケアしようと思うのは、自分の健康レベルが少し下がった時なのです。
15年位まえのことになりますが、スポーツプログラマーの資格更新研修に行きました。
その研修は操体にも少し関係がありました(三浦先生の古い受講生が『橋本敬三の弟子』というふれこみでやっており、私が『三浦の弟子でございます。お話は三浦から聞いております』と言ったら、焦っていました。すみません)。
先日からこの本を読んでいますが、世の中には、ウソをつく人が結構いるもんです。
「自称橋本敬三の弟子」とか「自称橋本敬三に操体を習った」という人は結構いるものですが、まあ、そんなものなのかと思います。その手の暴露話は聞いてくれればいくらでも出ますよ(笑)。
さて、その講習の後、ロッカールームで聞こえた会話です。
「操体法の実際、っていう本買ったんだけど、全然わかんない」
「写真とか載ってるからいいなと思ったんだけど、全然わかんないよね」
という会話です。
私の耳は「操体」という単語には地獄耳反応するので、案の定反応したのです。
大抵の人は、写真とやり方が載っている本を買おうと思うものです。
やはり、自分でやってみたいから(私も実は買ったけどよくわからなかった)。
なお「操体法の実際」には昔「操体法実施施設案内」が載っていたそうですが、そこに行ってもやって貰えなかったというクレームが多かったので、掲載をやめたという話があります。他の本でも同様のことがあり、10件回ってようやくうちに来て操体を受けることができた、という人もいました。
なので、未だに「セルフケア系」の操体法の本は出るわけです(私も昔書いてます)。
イラストがかいてある、あるいは写真が載っている操体セルフケア本は何冊か出ていますが、今一つわかりにくいのが事実です。
先のロッカールームの時も「やってみたけどわかんなかった」「買っただけでやってない」という話が続きました。
私自身も「本を読んだけど、さっぱりわからない」という方のご相談をよく受けます。
しかし、実際に「こうやってこんな感じですよ」とお伝えすると「なるほど!」と、快まで会得して帰る方が多いのです。
それは、一人一人のからだの動かし方のクセや、操体法をどう捉えているか等によって変わってきます。
感覚系やボディワーク系の方と、スポーツ系の方は違いますし、腰痛を予防したい方も違うのです。
しかし、最初に覚えてもらうのは「型」(作法)です。
感覚(きもちいいとか)は、さておき、まずは「型」を覚えてもらいます。
しつこいですが「感覚」は、ちょっと横に置いておきます。
- 自然体立位
- 前後屈
- 左右捻転
- 左右側屈
というわけで、実は、基礎や型は作法は、最初にしっかり習ったほうが後々応用がききます。また「本やビデオをみてやってるけど、本当にこれでいいのかなあ」と思いながらやるよりは、疑問を解消しながら学んで行く方がいいですよね。
操体のセルフケアをじっくりと学びたいという方へ。
(2020年6月開講)
初回は、ほぼ個人レッスンの形で(土曜水曜以外でも可)、お話を伺い、講習の方針を立てます。
7月からのご参加でも大丈夫です。