操体法大辞典

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読書日記「宿無し弘文」

 私は1994年以来のMacユーザである。
もちろんWindowsも持っているが、メインもスマホも、タブレットも時計も林檎だ。

一時、WindowsにやられてMacユーザの肩身が狭かった時(そんな時もあったのだよ)も、Macを使っていた。で、ジョブズがアップルのCEOに戻ってきて、一度MacExpo Japanで基調講演をしたことがあるのだが、聞きに行った。

また、橋本敬三先生に深いご縁がある、ホテルオークラ東京(ご子息が副社長まで勤められた)は、ジョブズの定宿だった。

 

というわけで、ジョブズが禅に影響を受けていたのは知っていたが、アメリカにおける禅の広がり方についてはいささか不勉強であった。

 

乙川弘文とは、ジョブズが「生涯の師」と仰いだ曹洞宗の僧侶であった。

 

さらに、私は曹洞宗で在家得度している(プチ出家、と私の先生、中野東禅老師はおっしゃっている)。これは読まねば!

 

この本は「イーディ」のように、作者柳田由紀子氏が、時間をかけて、弘文を知る人に丹念にインタビューをとってまとめている。

 

人によって印象がまるで違う。

 

宿無し弘文 スティーブ・ジョブズの禅僧

宿無し弘文 スティーブ・ジョブズの禅僧

 

 

 弘文という人は不思議な人だ。

お寺の生まれではあるが、京大大学院を出て、永平寺で修行し、アメリカで曹洞禅の布教をする。

比類なき高僧なのか、破戒僧なのか。

 

中谷巌先生曰く

 

著者がついに見いだしたものとは?

それは、挫折し、懊悩し尽くし

自ら「願って」地獄に堕ちた「泥中の蓮」だった!