お暑うございます。TEI-ZAN操体医科学研究所の畠山裕美です。
私は東京大学生産技術研究所にもご縁あるのですが(バリバリの文系です)、たまたま見かけて読んでみました。
森政弘先生はなんと、生産技術研究所にもご縁があり、ロボット関係の人は知っている
「不気味の谷現象」を発表された先生でもあります。
ロボットの顔をいくら人間に似せても、何だか変だぞ?不気味だぞ?と感じる感覚(超意訳)の変化のことです(wikiをお読みください)
私は仏弟子であるので「ロボット工学と仏教」というタイトルには瞬時に惹かれました。
理系のロボット研究者と仏教はどう繋がるのか。
この本は、上出寛子先生(名古屋大学未来社会創造機構 特任准教授)と森先生のメールのやり取りを編集したものです。
ロボット工学と仏教がどう繋がるのかということを上出先生が森先生から教わる、というような形です。
メールのやり取りの合間に、二人の先生の心の動きが描かれており、上出先生が仏教を理解していく姿がわかります。何と言うか、学問の愉しさ、何かを一つ一つ学んで行くことが見え、読者も一緒に「仏教って一体何?」というテーマに近づいていくのです。
また森先生が、どのように上出先生に仏教のコアを伝えるかという思考の流れも追うことができます。
その他「作法」という言葉もよく出てくるので、操体法東京研究会の諸氏ならば、興味を持って読めるでしょう。
私はちょっと感動したので、三浦寛先生にこの本をプレゼントしました。