操体法大辞典

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東京国際仏教塾(修行最終回)その1

3月3日、4日、昨年11月から続いた「東京国際仏教塾」の修行も最終回を迎えました。


幸いにも、天候にも恵まれた5回の修行でした。

 

私は昨年の11月から「風邪だけは引くまいよ」と注意していたのですが、
先週の出張で風邪を引いてしまいました。

 

3日は「読経」のテストがあります。

般若心経を読みながら、右手では木魚を打ち、左では鏧子(けいす)(大きな鐘のような梵音具)とおりんを鳴らすという、歌うドラマーのようなことをやらねばなりません。

 

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はい。これが鏧子(けいす)です。

 

木魚も「叩くのではなく落とすのである」。鏧子は「ばい」という棒で鳴らすのですが、これも色々な打ち方があります。

 

私は小さい木魚とおりんを密林(売ってる)で購入し、毎日練習していたのですが、
やはり「般若心経」は、木魚があったほうが読みやすい気がします。

 

何だか毎日「歌うドラマー」のような練習です。

 

そして私は「消災妙吉祥陀羅尼(しょうさいみょうきちじょうだらに)」が好きなのですが、これは短いので覚えました。

 

あとはテーマとして「大悲心陀羅尼(だいひしんだらに)」の暗記か??

なむからたんのうとらやーやー、っていうお経です。

 

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午前中はまず朝のお勤めです。

その通りお経を一時間くらいよみます。

ちなみに中野東禅先生によると、般若心経も「観自在菩薩」を、「かんじーざいぼーさつ」と読むのは素人っぽくて、「かんじーざいぼーさー」の方がプロっぽいという話をなさっていたので、「ぼーさー」でいくことにしました。

 

その後は講義で、道元禅師の「典座教訓(てんぞきょうくん)」です。

 

典座教訓の「典座」というのは、お寺の台所を預かる場所ですが、

面白いのが「米(よね)と言わず、お米と言いなさい」「クシャミするときは口と鼻を覆いなさい」とか、難解な「正法眼蔵」を書かれた方とは思えないほどです。

これは面白いので是非読んでみてください。

 

そしてお昼の後、

 

いよいよテストです。

 

声はガラガラだが、練習は150日はしたぞ!みたいな感じです。

9名中私は8番目でしたが、あがらずに普通に読むことができました。

 

これでもう修行は終わったも同然です(笑)

 

その後坐禅を組み、我々は「打ち上げ」に向かったのでした。