操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

温かい、パワフルできもちいい治療家の手を作る

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東京の桜、葉桜が目立つようになってきました。
桜が満開になると、雨が降り風が吹くのは何故でしょう。

 

さて、GWの5月3日〜5日、外気功基礎(昨年やった人は応用)、連動学、及び最新操体理論についてのセミナーを開催致します。

 

先日、ある方(治療家志願)とお話をしました。

その方(男性)は、治療家(臨床家)になるには、テクニックを学び、習得すればいいと思っていたそうです。この方は、会社員の方で、これから治療家の道を歩もうとしているのです。

 

ところが

 

私が「触れ方が【きもちわるかったり、粗野であるとか乱雑であるのは】問題である」という話をしたら、驚いていました。

 

彼にとっては「触り方、触れ方が大問題である」というのは全く予想外だったようです。

 

私は彼に「もし、触り方、触れ方がきもちわるいとか、手が冷たいとか妙に油っぽいとかだと、女性のクライアントは敏感ですから、にっこり笑って【ありがとうございます】と言って、二度と来ません」と、言いました。

 

ショックですか?

でもそうなんです。

 

腕が良くても、テクニックがあっても「触れ方」や「手が快ではない」と、よろしくないんです。

 

★先日、患者さまにセクハラ行為をして捕まった柔道整復師鍼灸師がいましたね。
あれは、治療者本人が(本当に)「治療のためだった」と思っていても、女性の患者さんが「胸を触られた」とか「服を脱がされた」というように「セクハラ」に感じたら、セクハラになります。

そして、今後は「不愉快な(例えば「いやらしい」「ねちっこい」)と感じるような触れ方をすると、問題になる可能性もあるのです。

 

逆に、ちょっとくらい不器用でも、パワフルで気の満ちた手ならば、クライアントを十分満足させることができるのです。
いわゆる「さわられただけできもちいい」という手です。

 

それくらい、触れ方と、施術者(触れる側)の手の感じというのが重要なのです。

私はこの「触れ方」について、10年以上色々書いていますが、殆どの治療家が「触れ方」の勉強をしていません。これは、もともと鍼灸師などは「手」の感覚が優れていた人がなったので、あまり必要がなかったのかもしれません。

 

操体法東京研究会の定例講習でも「人をモノみたいに触るな」と注意される人がいます。今まで触ったことがないのだから、当然です。で、勉強すればいいのです。

 

例えば、足趾の操法で被験者の足のセッティングをする場合、ほとんどの男性は「致命的なミス」を犯します。

これは、女性のクライアントにとって、不快なことなのですが(男性被験者に試してもらっても不快だそうです。つまり不快なこと)、自分がやられたら不快なのに、クライアントには、気づかないうちにやってしまうことなんです。

 

これは、クライアントがそんなに気にしていなくても「からだ」が不快感を感じているので、それが積もると「治り」にも影響してきます。

 

手の快・不快、触れ方が、臨床(施術・治療)の結果にも影響してしまうのです。
大抵の方はそこまで考えていません。テクニックを習得すればいい、で終わってしまうのです。

 

話を戻しましょう。パワフルできもちいい手を作るには?

 

どうすればいいの?というのを解決するのが、GWの集中講座です。

 

昨年に引き続き、外気功をやります。今年はじめての方は基礎、去年受講なさった方は、一年間十分鍛錬したと思いますので、すでに臨床に応用可能レベルです。
その辺りの仕上げに行きます。
その他は、連動学、三浦寛先生による「最新の操体理論」など、GWならではの濃厚でたのしい?時間になること請け合いです。

 

モノゴトの上達ですが、例えば歌舞伎役者などの修業で、定期的に稽古をつけていただく通いの弟子よりも、定期的に稽古をつけてもらうどころか、雑用や師匠の身の周りの世話をしている住み込みの内弟子のほうが「上達が早い」というのを聞いたことがないでしょうか? 

また「講師と受講生」というドライな関係でいい、というならそれでも構いませんが、操体は、いわば「伝統芸能」みたいなところもあり、橋本敬三先生と三浦寛先生がそうであったように「師弟関係」というのが、習得方法としてはしっくりくるような気がするのです。

まあ、3日間という短期間ですが、その「師弟関係生活」を味わい、習得していただきたいというねらいもあります。

 

*****

  • パワフルできもちいい治療家(臨床家)の手をつくる。つまり、リピーターを増やすことに繋がる。自信を持つことができる
  • 負のエネルギーを防御する(エナジー・ヴァンパイアから身を守る)。不調の方を診ることが多いので、これは必須技能です
  • 手の温度をコントロールできるようになる。普段は手が冷たくても、実際に人に触れると手の温度が上がる、手が赤くなるなどということが起こります。


そして「気を操ることができるようになる」。

ということです。

 

いわゆる「気が上がっている」クライアントがいらっしゃるとします。

通常は下腹部にある「気(丹田と言ってもいい)が、何らかの形で上昇してしまっている場合です。いわゆる、感情的になっている状態と言ってもいいでしょう。

このような場合、まず相手の「気を降ろす」ことが大事です。気を降ろせば、施術あるいは操法にスムースにもっていくことができます。

 

「そんなこと、自分にできるの?」という心配があるかもしれません。

それについては、ご心配なく。
講習はこの期間ですが「練功」はしばらく続きます。自己練を積んで頂くことが必要なのです。早い方は一週間しないうちに、体感できますし、それの遅い早いと「練功」の効果は関係ありません。しっかりと練功を積んで頂きますので、じっくりと身につけることができます。また、外気功基礎という設定なので、もっと深いところへ進みたいのであれば、別途ご相談にのります。

 

むしろ、短期間で手軽に簡単に、というスタンスでは「気を練る」ということができません。安易に簡単に考えているのなら、むしろお薦めしません。

 

*****以下はご紹介です

teizan.com

 

5月3日、4日

外気功基礎」「連動学」
(臨床家の手を作る。直感を磨く。その実践法と毎日のメンテナンス。
「気」を練ってみたい方にもお薦めです。
「臨床実践」実際の症例及び実践的な手法

5月5日

そして「一歩進んだ診断学と臨床」
「最新の操体について」

を、予定しています。

受講料は一日につき30000円
3日4日は連続受講が望ましいですが、一日受講でも構いません。
★特に「外気功」に関しては3日間連続して行いますので3日間の受講をお薦めします。
★昨年受講、あるいは操体法東京研究会受講生は割引がありますのでお問い合わせ下さい。


昨年のGWは「手指操法」と「外気功」でした。

昨年は、この「行」によって、
手の力が圧倒的にパワーアップしたという話を
受講生から聞いています。

 

 

外気功基礎など。手が冷たいのを改善する

GWに恒例の集中講座をやる予定です。

外気功というのは中国で派生したと思われているようですが、色々な説があります。
私が聞いたのは、大正時代、台湾に日本の山岳系と仏教系の修業体系を伝えた日本人がおり、それが気功の発祥なんだそうです。新しいものを取り入れるのが得意な民族なので「4000年の歴史」とか言ってますが、中国に昔からあったのは、鍼灸とか導引とか漢方などです。

確かに修業メソッドは、日本の神道系に似ていると思います。

昨年の受講生に続き、実行委員のT君に伝授して、現在練功中です。
どんな仕上がりになるか愉しみです。

 

私の経験ですが、この修業をやる前後では、視診触診力が格段にアップしました。
それまでも「痛いところに手が行く」とか、割とぴたりと当てるのは得意だったのですが、それが更にアップした感じです。

また、臨床家や、タッチするセラピストにとっては(外気功は触れませんけどね)、手が冷たいというのは、マイナスになります。私は元々手が温かいのですが、人に触るとますます手が温かくなるようになりました。

手が冷たいと言っていた方も、人に触れると手の温度が上昇するようになったと言っていました。

 

タッチ系のセラピーや治療法で、施術者の手が冷たくて汗っぽいというのは、受け手にとってあまり気持ちのいいものではありません。

 

実は「手の温度」なども重要なのです。

テクニック以前の問題ですね。

teizan.com

それはさておき、先日「外気功を習いたいので(畠山が習った先生を)紹介してほしい」という問い合わせがありました。

 

私もGWに基礎講座やるんですけどね(笑)。

 

私が習って免許皆伝、というのが20数年以上前になります。
その先生は大病をされ、引退なさっています。

 

それはさておき、外気功の修業というのは、結構地味です。
私が習っていた時も、途中でやめるヒトがいました。


そして、ある程度の日数を繰り返す必要があります。

これは、ジャッキー・チェンの映画とか、少林寺(リー・リンチェィ、現在はジェット・リー)を観るとなるほどと思いますが、同じ事をうんざりするほど繰り返したりするのです。

 

このあたりは今でいえば「手っ取り早く会得しようとしていないか」、教えるほうは、チェックしていたのかもしれません。

 

なお、練功(気功の鍛錬のこと)を続けていると、手にある変化が起こります。
これが顕れると「お、気が練れてきているな」とわかります。


引き続きお待ちしております。

操体あるいは手技療法関係者でなくとも受講可能です。
お気軽にお問い合わせ下さい

sotai@taizan.com

好きと武器。

以前、何故「勉強とかが面倒臭くなるのか」ということについて、ある本で「それは効率良く学ぼうとするからだ」ということを読みました。

効率良く、ということは、手っ取り早くということでもあります。


また、先日読んだ本に「好きと武器」という言葉が書いてありました。

 

がんばらない成長論

がんばらない成長論

 

 これ、先日のブログでも紹介しています。

「好きと武器」とは??

 

例えば操体を勉強するとします。
最初は「テクニックを身につけて稼ぐ」でもいいんですが、勉強しているうちに、好きになってしまい、基礎訓練が苦ではなくむしろ面白い。
日曜を終日操体三昧で過ごしても面白い、というのが「好き」です。

 

好きなので「なんで」と聞かれても「好きだから」としかいいようがありません。

 

しかし「武器」、身につけたら役に立つだろう、それなら効率良く身につけたい、というのが「武器」です。

「武器」なので、基礎訓練とかは面白くないし「なんで同じ事をくり返し練習するんだろう」とか、日曜を操体三昧でつぶすのは面白くないのです。また、ほかにもっとやりたいことがあるのかもしれません。

こんな場合は「武器」を身につけるよりも、もっと「好き」なことをやったほうがいいかもしれません。

 

まあ、真面目に習得したいなら、少しくらいは時間を割いてもいいかもしれません。

 

または、もしかすると、ちょっとしたスランプかもしれません。
スランプは上手くやり過ごして下さい。

 

あることを続けてやっていると、壁にあたることはありますから。

そう言うときは無理しないのが一番です。

 

よく例えられますが、イチロー選手がバットの素振りを「面倒臭い」と思っていたら、ああはならなかったでしょう。

あれは「好き」なんです。好きだから、練習や基礎トレは「下積み」や「苦労」ではないんです。



でも、大丈夫。「武器」が「好き」になることもあるんですよ。

チャレンジすることを恐れないで。

 

幸せの国ブータン 知恵と言葉

一昨年から写真を習っています。
二級、準一級、一級と二年かけて終了し、今はラボ会員として、月イチで勉強しています。

 

やはり、プロに習うのは違います。自分がプロとして操体を指導しているので余計「プロのフォトグラファー」のすごさが分かるのです。

 

また、誰かにチェックやレビューをしてもらうことも必要なのです。私のカメラの先生、W子先生(ハンサム女子です)には感謝感謝です。

なお、W子先生はプロレスを撮っているのです。いいなあ(意味不明笑)。
西口プロレスも撮ってるんだって。

★畠山は西口プロレスに出ているお笑い芸人さんと縁がある!

 

写真の世界は、アマチュアも数多くいます。私もアマチュアです。

女子がカメラを持っていると、頼んでもいないのに(笑)指導してくれる「カメラおじさん」とかもいたりします(笑)

 

ちなみに、日展とかで写真を見たり、私が参加しているCanonフォトサークルなどの入選写真を見ても、今一つしっくりこないというか「何だか作りすぎじゃん」みたいな感じを受けることがありますが、これは私の趣味なのかもしれません。

 

さて、数ヶ月に一度、ラボセミナーの講師に来て下さるのが、木村順子先生。
中高と香港で過ごし、国際基督教大を卒業(すでにこれだけで英語ができるであろうことを予感)卒業後はプライスウォーターハウスでコンサルタントとして勤務という経歴をお持ちです。

そこで、どうしても写真をやりたくて、退社後学校に行ったそうです。

その後報道写真などを手がけ、松井秀喜選手の写真がニューヨークタイムスの表紙を飾るという快挙も。

JUNKO KIMURA | 木村順子

こちらで作品を見ることができます。

 

幸せの国ブータン 智恵と言葉

幸せの国ブータン 智恵と言葉

 

 さて、先週土曜は木村先生のラボセミナーでした。

ここで、上記の「幸せの国ブータン」の撮影秘話などを聞いたのですが、「ブータンに行きたい」という一念で、ついにジャーナリストとして二人目、ブータン国王に謁見、インタビューが叶ったというお話。
(写真は残念ながら撮れなかったそうです。本に掲載されているブータン国王ご夫妻の写真は、ブータン国王報道室からの提供)

 

色々な写真が収められていますが、「この写真、どうやって撮ったの?」など、実際に質問があがり、それに答えていただいたりしました。

 

なお、さすが!と思ったのは、何かの新製品発売日(例を挙げるなら、iPhoneとかiPadとか)には、大抵ヘンなコスプレをした人が現れるんだそうで、木村順子先生はそういうのも撮りに行くのだそうです。

 

また、道を歩いていて「この人撮りたい」と思ったら

 

魚のような目をして『撮らせて下さ~い』


と、言えば相当の確率で撮らせてくれる」とか(実際にやってくださった)、「あまり撮られることを気にするような人はさっさとスルーしたほうがいい」とか、現場撮影のコツを聞くことができました。

「面白い!」と思えるのを撮ろう!と決心したりしました。

股関節の痛み。

先日、お天気が良かったので、数十年ぶりに西武新宿線に乗って、東伏見まで行きました。東伏見のお稲荷様に参拝するためです。

 

なかなか京都まで行けないので、それでは東京分祠へと。

 

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お稲荷様の眷属(お稲荷様が狐なのではなく、眷属が狐さんです)は、一番が狐で、その次が猫なのだそうです。

猫はわんこを怖がるので、伏見のお稲荷様を信仰するならば、わんこはダメだよ、と
その道の先生に教えていただきましたが、うちは猫派なので大丈夫だと。

 

さて、ずっと歩いたせいか、夜になると、右の坐骨が痛くなりました。
立っているとあまり気にならないのですが、座ると痛みが走ります。

 

直感的に「あ、股関節だな」とわかりました。

私は自分で股関節の矯正ができます(自分なので結構荒技も使えますが、自分や身内以外には、安全な操体が一番です。まあ、どうしてもと言えばやりますけどね)。

 

試してみましたが、いつもどおり入りません。銭湯に行って、からだをあたため、浴槽の中でいろいろ試行錯誤を繰り返しているうちに、はたと思いつき、あることをやったら「ぼこっ!」という豪快な音がしました。「入った」んですね。

 

それから操体でセルフケアし、その夜は早く休んだところ、翌日は痛みが消えていました。

 

自分でもびっくりです。

 

そして、ネットで調べ物をしていたらある整体の先生が【股関節ストレッチ】というのを紹介しているのを見つけました。

「へえ」とチェックしてみると、

 

どこかで見たような??


足関節背屈っぽいの
膝の左右傾倒っぽいの
伏臥膝関節腋窩挙上(うつぶせで膝を脇へ引き上げる)

 

ような体操?が載っていました。

 

そして、その「体操」はとても効果があると書いてありました。

 

わはは。これって操体じゃん(笑)

 

第一分析の操体だ。

私も得意だよ~(笑)

操体ってやっぱり股関節の痛みにもいいんだね

 

実は、操体って「症状疾患にとらわれない」という考え方なのです。
つまり、ボディの歪みを正すことによって、辛い症状疾患を二次的に改善するから。

なので「股関節の痛みに対応」しますが「股関節の痛みを取る操体」というのはないのです。このあたりは操体の独自性ですが、やはり商売となると「股関節の痛みに効く」とか「腰痛に効く」と言わないと、患者様、お客様、クライアントは来ませんから、便宜上書いているとか、「操体」だと「整体じゃないんですか」と言われるので、敢えて「整体」という言葉を使っている場合もあります。

 

★ちなみに、私や一門の殆どは「整体」という言葉は使いたくないので、操体、を名乗っています。何故なら、整体と操体は全く違うし、私は「整体でも操体でもどっちでもいい」というのではなく、「操体を受けたい」という方に来て頂きたいから。

★どう違うのか、ということは、下記の投稿をご覧下さいね。

 

blog.teizan.com

 

そして更に見ていくと、その方、昔「操体」という看板を上げていた方でした。

今は「操体」とは名乗っていないようで、整体を名乗っていらっしゃいます。

まあ、何故今名乗っていないのか、事情は知っているのですがここでは触れないことにします。

「がんばらない」の本当の意味。

最近、東京操体フォーラム実行委員のメンバーの一部で「なんか知らんけど」、が流行っています。

 

「なんか知らんけど、突然ウン十万入った!」(畠山に起こった実話)
「なんか知らんけど、気の進まないクライアントを断ったら、直後に波長の合うクライアントが来た」(複数に起こった実話)
「なんか知らんけど、盗まれた自転車が下北沢にあった!」
(実行委員T君に起こった実話)
「なんか知らんけど、南会津で車が足りずどうやって帰ろうかと思っていたら、突然、フォーラム実行委員のT松さんが車で登場した」(この時は驚きました)

 

 

これは、皆さんもご存知の心屋仁之助さんの本に出てくる言葉なのですが、
「なんか知らんけど」つまり、他力です。自分だけの力ではありません。

 

ここで何冊かご紹介しましょう。

重複していることが書いてありますが、この内容は、一度や二度読んだだけでは理解できないと思います。

 

切り口は違いますが【救いと報い】のお話なのです。

 

「救いと報い」という考え方は、操体を理解する上では一番大切なことです。

これについて知りたい方は

生体の歪みを正す オンデマンド版―橋本敬三論想集

生体の歪みを正す 橋本敬三論想集

からだの設計にミスはない―操体の原理

をどうぞ。

 

「好きなこと」だけして生きていく。

「好きなこと」だけして生きていく。

 

 

一生お金に困らない生き方

一生お金に困らない生き方

 

 

がんばっても報われない本当の理由

がんばっても報われない本当の理由

 

 

がんばらない成長論

がんばらない成長論

 

 

 操体の教えに「頑張るな威張るな欲張るな」というのがあります。

4つめに「縛るな」というのもありますが、実は某W大の先生の付け加えという説も来たことがあります。

 

今までも、色々な方が「がんばるな」と言っていますが、「がんばらない」ことを、一番腑に落ちる方法で書いているのが心屋さんかもしれないと思う今日この頃です。

 

まず、操体関係者の多くが言っている「頑張るな」は、「自分は頑張らないから、お金をいただく価値がない」という「頑張らない」のような気がします。

 

なので「(東京では)操体の講習の金額が高い」とか「操体でお金もらっちゃいけない」とか、ある指導者のように「操体って安いもんだと思ってました」と言うのです。

 

考えてみて下さい。↑ これらの言葉って「自分は頑張っていないからお金を貰う価値がない」ということですよ。

また、操体には価値がない、と言ってるのと同じです。 

操体法東京研究会では、操体の愛好家ではなく、臨床家、指導者を育成しているのだから、費用や時間はかかって当然なんです。

 

★また、以前も紹介しましたが、温古堂は実費治療で、現在は当時の約二倍の貨幣価値があると言われています。初診料と治療費を合わせて県外からなら5000円。

現在の価格で言えば10,000円患者様から頂いていたのです。

これが【操体ではお金もらっちゃいけません】ですか?

プロで生計立ててるんだから当然です。


どこでどうなったのか「操体でお金をもらっちゃいけない」という人が出てきたのですが、これは明らかに「自分は頑張ってない(プロじゃない)から、お金を貰う価値はない」という裏返しです。

 

★「操体でお金もらっちゃいけない」というのは、橋本敬三先生はじめ、我々操体の臨床家、プロに対してとても失礼なことなんです。

 

心屋さんが言っている「頑張らない」というのは、「どうせ自分はすごいもん!」と自分で(他者からの価値ではなく、自分の評価)決めた価値をそのまま認めること、「頑張らなくても、一生懸命やらなくても、自分はすごいし、豊かだもん」ということなのです。

 

これって「救いと報い」の話ですよね。

「頑張らなくても、一生懸命やらなくても、自分はすごいし、豊かだもん」というのが救い。生まれながらにして救われているイノチということなんです。

 

本の中に「存在給」という言葉と「歩合給」という言葉が出て来ます。

存在給というのは、自分が寝たきりとか赤ちゃんのように、何もしなくても貰えるお金です。

「歩合給」というのは「頑張って働いて得たお金」です。

この二つを知ることがポイントです。

 

この二つについては「一生お金・・」を読んでいただくとして、

 

「がんばらない」ことの本当の意味、「救われている」という意味を「腑に落ちる」くらい読み込んでいただけたらと思います。

 

 

上級救急救命講習も変化する

4年前に上級救急救命の講習を受けた。

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ライセンスの有効期間は3年なのだが、うっかりしていて3年経ってしまった。
更新研修なら3時間で済むのだが、再度受講することにした。


前回は「気道の確保は頸椎損傷の場合もあるのでやらない」と聞いたが、今回はそういうことはなかった。気道確保はきちんとやっていた。

 

なお、K嬢からの情報によると消防と赤十字救急救命はちょっと違うらしい。

 

また、4年前に受講した際は、大人は意識がなければ「誰かいますか!」と助けを呼ぶのが先決であった。そして、小児や乳児は「誰かいますか!」と助けを呼ぶ前に、心配蘇生を始める、という記憶があったが、今回はそういうことはなかった。

 

確認事項で「大人(通常の呼吸なし)、助けを呼んだが誰もこないので、胸骨圧迫を続けるか」という設問がある。

これは「×」なのだ。

何故なら、最近はみんな携帯電話を持っているから。誰も来ないなら、携帯で救急隊を呼ぶことができる。

 

このあたりも変わってきている。

 

時代や環境に応じて、よりよく変化しているんだなということがよく分かった。

 

上級救急救命講習ではAEDの使い方も勉強することができる。
一度はやっておいたほうがいい。一度やっておくといざという時に絶対役に立つ。
これが、あなたの家族や大切な人を救うかもしれないのだ。

 

ちなみに最後にテストがあるが、私はさすがに二回目なので、100点満点だった。