操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

利き目について。

突然ですが、利き目の見分け方ってご存知でしょうか。

 

鼻の先に、肘を伸ばして親指を立てます。
まず両目で見ます。それから片目づつで見ます。
片目で見たときに、両目の時に近い方が、利き目です。

 

私は左目利きです。
カメラを習った時、最初は右目でファインダーを覗いていたのですが、写真の先生から「ファインダーは利き目で覗く」ということを習ってから、左目でファインダーを覗くようになりました。

 


ちなみに、我々は臨床において、「左目」と「右目」を使い分けています。カメラと違って利き目は関係ありません。

 

特に最近は操者のみならず、被験者の目の使い方で、臨床がよりよく「通る」ことがわかってきました。

 

臨床のみならず、ガンつける時はこっち、相手と仲良くなりたいときはこっち、など、色々活用法があります(笑)。

 

以前、ヘイズ中村先生から、西洋の魔女のワザには「にらむ」というのがあると聞いたことがあります。「あの子はいいにらみをする」みたいに使うそうですし、トルコの目玉のお守り(ナザール・ボンジュウ)は、邪視から災いをはねのけるものです。

 

さて、

 

これは先日の話ですが、メモしておきます。

ゴルフのスクールに通っている方が、「打つ時に腰がブレる」ということで、コーチから、腰を反らして固定して打つように、という指導を受けたら、どうも腰や膝が痛い、とのこと。

 

腰を反らせると(操体で言う、骨盤の後弯曲、一般的には骨盤の前傾、つまり腰が反る)と、膝の裏筋が伸び、体重が踵に乗ります。そうなると、打つ時に、足から足へのスムースな体重の移動が起こらず、上半身を捻ることになり、腰や脇腹、背中がおかしくなるのは当然です。

 

コーチは「腰のブレ」をどうにかしたかったようですが、身体を痛めては元も子もありません。操体ならどうするかって?


私があることを伝えたところ、腰も膝の痛みも解決したとのことでした。
操体の基本を伝えただけですよ)

 

 

 

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藝術部@CATS

実はミュージカル映画が好きな私。

というわけで、映画「CATS」を観てきました。本当は舞台で観たいところもあるんですが、映画でね。

 

最初にこの映像(人間がCGで猫化している)を観た人が「怖い」とか言ってましたが、猫好きの私は最初から違和感なし(笑)。

 

cats-movie.jp

映画『キャッツ』 公式サイト

 

テイラー・スウィフトが、セクシーな猫を演じ、Mというかヴィクトリア女王というか、ジュディ・デンチ。「マイティ・ソー」を見た後に、ナゾの悪役猫にイドリス・エルバ。主人公の白猫は、英国ロイヤルバレエ団のフランチェスカ・ヘイワード。「メモリー」を歌うのは、ジェニファー・ハドソン

 

白い子猫、ヴィクトリアが可愛いし、テイラー・スウィフトのセクシー猫も超可愛い。そして、ヴィクトリアはダンスがすごく上手いなと思ったら、バレリーナだったのでした。

 

猫たちの驚異的なダンスをみるのもまた愉しいです。

 

そして、一緒に観た私の母は「意味がよくわからなかった(けどよかった)」と言っていましたが、猫のやることに意味を求めちゃいけないのです。意味がわかんないのが、猫なのです。

 

ストーリーは何となく知っているものの、「そして今宵は新しい人生を生きることを許されるたった一匹の猫が選ばれる特別な夜」

なんですが、これって、よく考えると「生まれ変わる」「死」ということも頭に浮かびますよね。

英語の諺に "A cat has nine lives."というのがあります。猫は高いところから堕ちても死なないので、神の力をもっていたとエジプトでは信じられていたそうです。

この猫が選ばれる会場が、確か「エジプシャン・シアター」みたいな名前だった気がします。

https://cats-movie.jp/story/

ね。会場の入り口の左右には、エジプトっぽい猫が立ってるでしょう。

 

猫は、なかなか転生できない??(なかなか今の生から解脱できない?)ので、「新しい人生を生きることを許される」というショートカットが成り立つのでしょうか?

 

猫はインモータル(不死)のモノとして扱われているのでしょうか?

 

孤独なグリザベラ(劇場版では元娼婦猫ですが、映画では、昔は女優だったという説明になってました)が、新しい人生を生きることを許され、最後は気球で空高く旅立つのですが、これは「死と転生」のイメージです。彼女は、孤独で惨めな今の暮らしから、新しい人生を生きる(つまり、今の自分は死ぬ)。

 

熊野の補陀落渡海(ふだらくとかい)を思い出したりもします。

補陀落浄土を目指して、棺桶となる船にのって船出すること)

 

話の順番は前後しますが、冒頭で登場した車から、ゴミ置き場に袋が投げ捨てられます。白い猫、ヴィクトリアが入っていたのです(子猫感満点)。

 

捨て猫ヴィクトリアに寄り添う猫たち。
しかし、その猫たちにも嫌われている孤独なグリザベラに、ヴィクトリアは歩み寄り、そこで歌われるのが「メモリー」でございます。

 

この曲は断然英語のほうがいいです。

 

また、映画のために書き下ろされたという新曲(テイラー・スウィフトが参加しているそうです) Beautiful Ghost。

 


Taylor Swift - Beautiful Ghosts (From The Motion Picture "Cats" / Lyric Video)

 

CGの猫人間が怖いとか言ってる人は置いといて、猫好きは是非ど~ぞ。

 

藝術部@ジョジョ・ラビット

年明けは、なかなか観たい映画とスケジュールがマッチせず、なおかつ映画館に行ってまで観たいのがなく、ネットで「マイティ・ソー」三部作で結構満足していたものの、これは足を運びました。

お薦めです。

主人公のジョジョ役が「ホーム・アローン」のリメイクに出るとか出ないとかですが、今から「堕ちる子役」とか心配しちゃうよね。。(カルキン君とか)

 

映画『ジョジョ・ラビット』公式サイト

www.foxmovies-jp.com

オープニングが、ビートルズの「抱きしめたい」をバックに、ナチスに熱狂する若者の姿が写し出されます(曲の利用を、ポール・マッカートニーが許可したそうです)

 

こんなアホなことをしていたのだ、熱狂にまみれて狂っていたのだということを、真正面から見せつけられます。

 

当時は、ナチスに若者や国民が熱狂していたのです。本当にビートルズさながらに、嬉しくて泣く少女や、叫ぶ若者の姿が流れます。

 

この映画ですが、

1945年前後が舞台だと思われます。

ジョジョは10歳。

 

ということは、ジョジョ、私の父と同じ年の生まれです。

(私の亡父は昭和10年生まれです)

ジョジョと同じ年で終戦を迎えたわけですが、この辺りはなかなか考えさせられるものがあります。

なんというか、コメディなんだけど、リアルな戦時下を感じさせます。

 

熱心な愛国者で、ヒトラーユーゲントヒトラー青少年団)のメンバー。

週末を利用したキャンプに行きます。

 

そこで、男の子はともかく「女の子は、妊娠の仕方を習う」というくだりがあり「私なんか18人生んだ」という、ミス・ラーム(ウソに決まってるけど)。

「産めよ、増やせよ」ってヤツですね。。

 

そして、ユーゲントのキャンプで指導にあたるのは、キャプテンK。
戦争で片眼を失ったため、ユーゲントに所属、キャンプでジョジョに怪我をさせたため、事務職に。

 

ユーゲントは、戦争末期には、若者が多数ベルリンの戦闘に参加し、多数の死者が出たそうです。

そして、ジョジョの空想上の友達が「アドルフ」(ってあのアドルフ)。
監督のタイカ・ワイティティマイティ・ソーも最近彼が撮ってますね)が、コミカルに演じています。

 

ジョジョの素敵な母親が、スカヨハ。最近は「アベンジャーズ」のブラック・ウィドゥですが、私は結構昔から好きなんですよ(真珠の首飾りの少女とか)。

 

父親不在の中、明るく振る舞っていますが、実は反ナチ運動をしており、屋根裏部屋にユダヤ人の少女、エルサをかくまっています。

 

スカヨハ演じる、ロージーの言葉

「人はどんな時も恋に落ちる」
「憎しみは勝ちはしない。愛が最強の力よ」
「愛は痛いの。お腹の中で蝶が飛び回るような感じ」

という言葉が伏線になってきます。

ちなみに「お腹の中の蝶々」は、フランスの言い方で「恋愛でドキドキする」ことなのだそうです。

 

キャプテンKも、ロージーも、表面は「大人」で体制に従っているふりをしていますが、やはり「愛」なのです。

 

劇中、反ナチス運動に関わって、反逆者として処刑された人達が、街中につるされているというシーンが出てきます。

 

こういうことは、少なくとも日本ではなかった(と思う)ので、ちょっとショッキングでした。

 

ジョジョはエルサに「ユダヤ人の事を教えて欲しい」と、接していくうちに、彼女に惹かれて行き、空想上の友人、アドルフともケンカをするようになります。

 

ジョジョは親友のヨーキから、ヒトラーの自決を聞きますが、その後ジョジョの前に現れる「アドルフ」は、頭から血を流しています。

 

最後は、戦争が終わり、エルサが外に出て、二人で、ボウイの「Heros」(ドイツ語版)に合わせて踊るシーンで終わります。

 

ジョジョとエルサは、パリに行くのかな。なんてことを考えました。


ちょっとブラックだけど、愛がテーマの反戦映画でした。

至高の妄想。20世紀の終わりに

東京操体フォーラム相談役であり、操体の先輩でもある、巻上公一さんが、先月末に詩集を上梓されました。

なんと、オビは谷川俊太郎さんで、付録の小冊子は町田康さんという豪華さです。

また、実際に本を手に取ってわかったのですが、文字が浮き出て見えるような字体で印刷されています。表紙の「至高の妄想」という字も、実物を見ると、青く浮き上がって見える上に、とても手触りの良い紙です。贅沢でいいですね。

 

1月19日、操体法東京研究会の定例講習を終えてから、三浦先生とフォーラム実行委員の寺本君と私は、渋谷の「公園通りクラシックス」へ向かいました。

 

この詩集を手に入れるのも目的ですが、今日は「「いにしえと未来が夕闇に溶ける瞬間(とき)」 アルタイ、キルギスへの招待状」ということで、巻上公一さんと佐藤正治さんによる「アルジャンスー(泉という意味だそうです)」」というユニットに、琵琶の久保田 晶子さん、コムズというキルギスの楽器を弾くカリマンさんが加わってという、ライブです。

アルジャンスー
ヒカシューのふたり、巻上公一佐藤正治による即興演奏を主体にしたデュオ。
アルタイの歌手ボロット・バイルシェフとの共演の中から生まれたユニットで、
シベリア各地の諸民族との交流も行っている。
多種類の楽器による自由な演奏スタイルは、タイガの森の多様性を映す。
アルジャンスーとはアルタイ語で「泉」を意味している。
まさに、こんこんと湧く泉のような未来の民族音楽をテーマにしている。

 

私はカリマンさんのコムズは一度聞いた事があります。

最初はカリマンさんと久保田さんの共演。コムズというのは「曲弾き」みたいなことをやります。弾むような曲でした。

次は久保田さんと佐藤さんによるセッションでした。演目は「敦盛」。琵琶の音の後ろに、佐藤さんの不思議な打楽器の音が響き、二つの音が相まって迫力でした。

それから巻上さんのテルミンと佐藤さんのドラム(打楽器)によるインプロ。

 

 

私は公言?している通り、メタル好きではありますが、日本のミュージシャンのライブと言えば、巻上さんと佐藤さんのライブを一番観ています。

 

「耳が離せない」と言えばいいのでしょうか。

 

この二人が演奏すると、声(宇宙語??)とかテルミンとか、シンセドラムとか色々な音が混ざりあって「なんだかこわいもの聞きたさ」ではないですが、目と耳が離せなくなります。

 

その後はオールメンバーによるインプロ(即興)。寺本君によると、即興はなかなか大変なのだそうです。

口琴、琵琶(途中でボトルネック奏法登場)、テルミン、トランペット、尺八、ドラム、パーカッション、シンセドラム、これらが出たり入ったりして、なんとも不思議な空間になりました。

 

寺本君が「何か忘れていたものを思い出したような感じ」と言っていましたが、まさにそんな感じでした。

 

そして、「至高の妄想」ですが、付録の町田康さんによる小冊子には「20世紀の終わりに」を、歌うというシーンが出てきます(つまり、覚えていたということ)。

 

私も覚えていました(笑)。

ページをめくると、知っている曲の詩が文字という形で入って来ます。
これはこれで別の形で頭の中で反芻できる感じ。

「詩」をあらためてじっくり読んでみたくなりました。

至高の妄想

至高の妄想

  • 作者:巻上 公一
  • 出版社/メーカー: 書肆山田
  • 発売日: 2019/12/25
  • メディア: 単行本
 

 

「いにしえと未来が夕闇に溶ける瞬間(とき)」 アルタイ、キルギスへの招待状

koendoriclassics.com

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巻上公一さん、三浦寛先生、私。

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三浦先生、佐藤正治さん、私。

 

「操体法大辞典」の後輩ブログ

この「操体法大辞典」の後輩ブログを立ち上げようと考えています。

去年末、そそ~っと立ち上げたのが「操体.com」。

操体の情報を、ちゃんと伝える」「操体への一歩」のが目的です。

 

この「大辞典」が、操体に関する色々なこと(息食動想+環境)とか、文化芸術、操体を指導者に向けての諸々を書いているのに対し、こちら(後輩)は「操体の第一歩」「操体ってなんだか面白そう」という方々への「道しるべ」や「ベイビー・ステップ」を記そうと考えています。

 

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やはり、若い世代も必要ですから。

私が高校生、初めて操体のことを知った時の印象は「なんだか年寄りくさいものだな」というものでした(スマン)。

 

その後も、何だかメイクもせずにベジタリアンをしているような人がやっているのではないか的なイメージがあったんですが「操体法治療室」の後半、師匠、三浦寛先生のパートを読んで、そのイメージが覆りました。

 

操体法治療室―からだの感覚にゆだねる

操体法治療室―からだの感覚にゆだねる

  • 作者:三浦 寛,今 昭宏
  • 出版社/メーカー: たにぐち書店
  • 発売日: 2002/12
  • メディア: 単行本
 

 

 こちらは、英語版です。平易な英語で書いてあります。前書きは私が書いてますよ。

Sotai Treatment Room: Obeying Bodily Sensations (English Edition)

Sotai Treatment Room: Obeying Bodily Sensations (English Edition)

  • 作者:Hiroshi Miura
  • 出版社/メーカー: Sotai Practitioner Association of Japan
  • 発売日: 2016/10/18
  • メディア: Kindle
 

 

更に、実際に三浦先生の臨床を見学して、

「患者が舞を舞っているようだ」というのを目の当たりにしました。

患者さん(年配の女性)が、本当に舞を舞っているようでした。

 

そして、それは私が想像していた「操体法」とは全く違うものでしたが、操体でした。

 

楽な方に動かして、瞬間的に脱力、というものではない「進化した操体」を観てしまったわけです。

 

その時、私の中では、操体というものは、水晶とかアメジストとか、なんだかその手のものになりました。

 

「五感に美しい」というのが、私の操体に対する一番の印象です。

 

まあ、それはいいとして、一般の人が「何だか操体って面白そう」だと思って頂いてもいいし、芸術関係(アーティスト)の方々が、操体を好んで下さるのもよくわかります。操体は「アート」でもあるからです。

 

そして、操体に触れるのが、最初から「専門家になりたい」とか「臨床家になりたい」で、なくても構わないと思っています。

 

なんとなく興味がある。

なんとなく引かれる。

 

それもいいかなと。

 

というわけで、「操体への一歩」「Baby Step」を紹介していく予定です。

 

実際に受けて頂ければ、なおわかると思います(笑)

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よろしくお願い致します。

 

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操体の「最初の一歩」

先日、ある方から「クライアントの体をみて、その歪みから操法を選べるようになりたい」という話を聞きました。

 

簡単に言えば「どの症状にどの操法をやればいいのか」ということです。

「歪みをみて、どの操法をやればいいか知りたい」。

 

が、そもそも、操体には「症状疾患別」という考え方がありません。

 

しかし、多くの方は「症状疾患別のやり方」を知りたがります。

 

当然と言えば当然かもしれませんが、操体ではそうは捉えません。

 

その辺りが「操体の常識は普通の非常識」ということなのでしょう。

 

さて、症状疾患別に捉えないとは、どういうことなのでしょうか。

 

よく「知っている動診操法を順番に片っ端からやる」とか、「プロトコル、手順式に決まっている順番でやる」という人もいますが、これも違います。

 

最初にひかがみ(膝窩)を触って、つま先を上げて落として、次に膝を左右に倒して、次にうつ伏せになってカエル足(我々は、足関節の外転とか、膝関節腋窩挙上といいます。カエルとはいいません)、最後は仰向けに戻ってかかと突き出し(我々は、カカト付き出しとはいいません。カカトを突き出して足関節が背屈して来る場合と、下肢全体を腰を介して押し込む場合は、連動が異なってくるから)、みたいなのを「基本操体」と言っている場合がありますが、

 

もしも、仰向けになれない人が来たらどうする?
もしも、うつ伏せになれない人が来たらどうする?
もしも、腰掛け位が取れない人が来たらどうする?


んでしょう。元気な健康体操教室の生徒さんならこんなことはないと思いますが、現場には、こんな人がたくさん来ます(我々はこういう人に対応しているのです)

 

「症状疾患にとらわれない」というのは、こういう時役に立つのです。

 

また「症状疾患にとらわれない」ということや「快適感覚と治癒」の関係は、そんなに簡単に頭に入ってくるものではありませんが、勉強(視診触診、型、作法、言葉の誘導など)をやっていると、パズルがはまるように、わかることがあります。

 

先日紹介した「お茶の稽古」みたいにです。

日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ (新潮文庫)

日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ (新潮文庫)

  • 作者:森下 典子
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2008/10/28
  • メディア: 文庫
 

 

 

操体の勉強を「テクニック」とか「治療法」の学び方として捉えるよりも、「お茶」とか「作法の型」「生命哲学」として捉えたほうがなんとなくしっくりきます。

 

というか、操体を「テクニック」として捉えるのは、あまりにもつまらない。私はそう思います。

 

「う~ん。自分は何をやってるんだろう」と、修行中(特に介助補助、言葉の誘導などを勉強している時)は思うのです。

「これがなんの役にたつのかな??」みたいな。

 

しかし、

 

ある時、ぽこっとはまるのです。

 

(ここまで来るには、ある程度の勉強が必要です。そんなに簡単にははまりません笑)

 

あ、自分がやっていたのは、臨床という大きな流れの中の一部分だったんだなと。

 

この「ピースがはまる」という体験は、もの凄い快感です。

 

そうすると「あ、症状疾患にとらわれないって、こういうことなんだ」とわかります。

 

そうすると「この症状は操体に効きますか」とか「この歪みにはどんな操法がいいですか」という質問は、なくてもいいんだとういことに、納得します。

 

私の周囲をみても、操体を長年やっているという同志達は、この経験をしています。

逆に言うと、この経験があるからこそ、操体の勉強が面白いのです。

 

 

しかし、何もそんなに「悟る」ような領域まで行かなくても「操体って何だかおもしろうそうだからやってみよう」という「初学者の一歩」も大事です。

 

何事も「最初の一歩」からですから。

 

そんな人達のための「最初の一歩」を用意しました。

 

操体法基礎講座のご案内(2020年開講) | 操体.com

xn--tqq763c.com

 

最初の一歩です。

 

何だかわかんないけど、面白そう。それでもいいんですよ。

 

忘備録@つけまつげについて

忘備録的に書いておきます。

 

つけまつげなんて自分には不要だ、関係ない、と思ったあなた。

もしかすると、コスプレするとか、年とってから競技ダンスやるとか、ステージで歌うとか、人前で講義するとか、仮装大会でマツコの扮装するとか、お芝居に出るとか、女装するとか、何があるかわからないではありませんか(笑)

 

私はながいこと、まつげのエクステをしてきたのですが、さすがに10年もやっていると、まつげが痛んできます。

 

というわけで、昨年の5月に連続的にエクステするのをやめました(途中何度かイベントの時はやりましたが)。


やめた後は、超貧まつげの育毛養毛につとめたのですが、季節柄、毎年冬になると、左か右の真ん中辺りが生えなくなるんですね(今までも毎年アイリストさんに言われていた)。毛周期なのかもしれません。

 

というわけで、お正月は今まで何度も挫折(笑)してきたつけまつげに再挑戦することにしました。


さて、私が何故今まで挫折したのか、原因を考えてみました。

・まつげの根元にうまく貼り付けられない

・目頭側がズレる

これです(要は規定の位置に着地しないということです)。

 

ピンセットを使っても、手でもペケです(汗)

 

なぜ、まつげの根本に上手く付けられないのか。

色々考えてみました。

100均で買ったのも、もうちょっとお値段が張ったのも、つけま自体には問題はありません。

 

ということは、私のやり方がマズイのです。

 

その時、先日仙台に行って、ロフトの化粧品売り場をウロウロしていたときに「そういえば、ワンコインでつけまつげ売ってたな」ということを思い出しました。お店に小さなモニタがあって、つけ方のレクチャの動画を流していたんですね。

それが、これです。

www.dollywink-jp.com

 

通販ではまとめ買いになりますが、LOFTかハンズに置いてるようです。


なお、このシリーズ(イージーラッシュ)は、部分用です。殆どは目尻用ですが、真ん中用もあります。

 

早速渋谷のLOFTに向かいました。あそこは面白いものが多すぎて大変です。。

 

私は普段づかいができそうな、カールブラウンとフェミニンブラウンを買いました。

 

入っているのは、つけまつげワンペアとグルーのセットです。これで税込550円になります。

 

 

 

さて、なぜうまく着地しないのか。色々調べたところ、あることがわかりました。

 

それは、鏡の位置です。

 

どうしても鏡の正面を見ながら装着しがちですが「伏し目がちにする」とか「鏡は自分の鼻の穴が見えるような場所(つまり下)に」という記事がありました。

 

グーグル先生はこういうことは教えてくれるんですね~。

 

伏し目がちにはしていたものの、鏡を下(鼻の穴が見えるくらいというのがすごい)に置くというのは見逃していました。

 

ちなみに先のつけまは「10秒エクステ」というキャッチコピーですが、まあ、グルーをつけて乾かすにも30秒はかかるので、装着時間が10秒ということでしょう。

 

なお、私がミスっていたのは、まつげを置く順番です。真ん中→目尻→目頭というのをかなり適当にやってた(笑)。

 

というわけで、

・あらかじめ軽くマスカラは塗っておく(私はまつげが痛むのでビューラーは使わず)

・つけまつげを台紙から外してグルーを塗る

・専用ピンセット(以前買ったのに付いていた。最近はダイソーでも売ってるし、専用のも売ってます)を準備

ということで、鏡を手に持って(置くところがなかったので、仕方なく手持ち)、ピンセットでつまんで、

・つけま(目尻用)の真ん中を置く→目尻側を置く→目頭側を置く
・置いたら、ピンセットで押さえる

 

と、やってみました。

そうしたところ、鏡を下に置いたので、着地点がずれずに、あっけなく片方装着。

 

あれ??

 

というわけで、あっけなく(本当に片側10秒)完成しました。

 

これは、目尻用で扱いやすかったというのもありますが、つけまつげ自体がそれほどふにゃふにゃしていなくて(最初はふにゃふにゃは難易度が高いかもしれない)、というのもあったかもしれません。

 

今回は

  • 伏し目にして鏡は下に(鼻の穴が見えるくらい)に位置せよ
  • つけまつげの真ん中、目尻、目頭の順に貼れ
  • 最初は部分用からチャレンジすべし

 

というコツを守れば、挫折経験者(笑)の私でもできたぞ!ということでした。

 

ちなみに、部分用で練習してから全体用(?)を練習すると、上手く行くようです。
また、つけまつげによっては、ピンセットを使ったほうがいい感じ、手のほうがいい感じ、というのもあるようです。

 

レクチャーの中には、利き手を使うのではなく、左手で左目、右手で右目というのもありましたが、私はピンセットを使って両方とも利き手を使うという掟破りをしましたが、左目は左手、右目は右手で試してみようと思います。

 

以上忘備録でした。